高齢者支援は「メンタル8割・身体2割の自立支援」がベター【ケアマネ必見】

【実録】介護の本質

【実録】介護の本質chよりお送りする今回は

高齢者の自立を実現させる支援方法とは

というお話です。

タイトルにある「メンタル8割・身体2割の自立支援」が私の考えなのですが、なぜそのような考えに到っているのか。

これから話を進めてまいりますので、どうぞご覧ください。


介護保険制度の根幹となるものは「高齢者の自立支援」であることは、おそらく業界の方々のみならず、業界外の方々も周知されているのではないでしょうか。

「高齢者の自立支援」

噛み砕いていえば「高齢者の自立を支援する」

もっと崩せば「年寄りが自分でできるように支える」

さらには、こうとも言えるでしょうね。

「おじいちゃん・おばあちゃんが、自分で何でもできるようになるためにお手伝いする」

(※ここまで噛み砕いてしまえば、おそらく小学生の子どもたちにも解るかな?)

では、ここで皆さんに伺います。

自立って、何ですか?

自立するって、何を以て自立するって思いますか?

皆さんの中で「自立する」って、「規則正しい生活ができること」であったり「親や上司から言われたことに対して、遅滞なく、きちんと行って行けること」などではないか。とお考えになられるかもしれませんね。

でも、それって自立ですか?

自立とは、自己実現力のことであり

「自分でやりたいことを自分で見つけること」です。

それを以てして

「自分の進むべき道を自分の足で歩んで行くこと」「自立」です。

  • 自分がやりたい、こうして行きたいと思うことについて「足かせ」になっていることは何か。
  • それを実現するために、今の自分には何が必要なのか。
  • 支えてもらうことがどれくらいあるのか。

あくまでも「自分の生き方は、自分で決める」しか術はない訳であり、

誰も「代わりに人生を生きてくれる」訳ではありません。

(自分の人生ですら、これから先の不安に苛まれることがあるのにです。)

「言われたことをやれるようになること」は、「自動化」です。

「自立」ではありません。

教育評論家の「親野智可等(おやの・ちから)」さんという方がいらっしゃるんですが、こと「自立」に関する私の考え方は、その方のそれと似ています。

(親野さんは、子どもの教育に関するサイト「親力(おやりょく)」を管理しておられます。よろしければどうぞ、ご閲覧ください。)

親野智可等さん「親力」

それを勘違いしている高齢者の方々や家族の皆さん、介護職員さんやケアマネジャーまでもが「自立」の意味を勘違いしている…

「自立支援」を語るのであれば、自立の意味をきちんと踏まえた上で、介護保険制度の基本的な考え方に則った形での支援方法を、する側もされる側もしっかりと理解しておく必要がありますよね。


では、その支援方法とはどういうものなのか?

私の考えは、コチラになります。

高齢者の自立を実現させる支援方法とは

高齢者の自己実現力を蘇らせて行くことにより

自分の人生をあるがままに謳歌していただくために

現状で高齢者ができないことをお手伝いしていく

であると、私は考えます。

具体的には、

脳梗塞を発症して入院となり治療を受けておられたが、片側のマヒが少し残ったものの、身体の調子も良くなり、検査結果でも再発リスクは少ないと判断され、退院許可が出た。

という高齢者の方がいた場合、私は4つのことを伺います。その4つとは何か?

  1. 「退院し、家に帰ってから何をしたいか
  2. 「家に帰って、自分がどういう暮らしを送りたいか
  3. 「それを実現するために、自分はどうするのか何をしようと考えているのか
  4. 「それが実現するまでの間、お手伝いしてもらいたいことはないか

この4つです。

大切なのは

メンタル8割・身体2割の支援によって、高齢者の自立は可能である

と言うこと。

まずメンタル8割の方から解説して行きますね。

高齢者の方々は、人生のターニングポイントを過ぎ、自分なりの終幕へ向けての準備をされています。

もちろんそれは「病気やケガをすること」は「想定外」のことなので、過去に思っていた「理想」とはかけ離れてしまうこともあるでしょう。

それに、親しかった方との疎遠や死別などによる孤独感、身体の機能の衰えなどによる喪失感が加わり、メンタル面においてはボロボロと言っても過言ではない状況。

そんなメンタル面を、しっかりと支えることに重点をおくことが大切になります。

「得ることが少ない」「失うことが多い」って考え方をしていると、ドツボにはまります。

『何もかも手伝ってもらわないと、私、生きて行けない』って思っちゃう方もいるでしょう。

でも、そう思っちゃうと「介護保険の範疇から外れてしまう」ことになります。

なぜか?

介護保険制度の基本理念は「高齢者の自立支援」だからです。

高齢者であれ、子どもであれ、人が何かに打ちひしがれた時、支えとなるのが「思いやり」

それは、ただ単なる「言葉かけ」ではなく「心からの思いやりの言葉」ですよね。

例えば大好きな人に「愛してる」というのは、その言葉に「真心」が込められるからであって「私はあなたのことを恋してます」とは言わない。

「私はあなたに恋してます」とはいうでしょうけど、その言葉の中には「その人への想い」はない。

それは「恋というものに、恋という言葉に自分が酔ってるだけ」です。

「下心」で接しても、相手に見透かされてしまいます。

話、戻ります。

人生の終焉までの間

生きて行くのは「その人」であり、生き方を決めるのも「その人」

生きて行くのを止めるのも「その人」

すべて「その人の思い一つ」です。

誰しもが「生きよう」とする思いを持たなければ、自分の人生を謳歌できない。

ある程度のモチベーションを快復させることによって、人はまた歩こうとするんです。

会話の中で、打ちひしがれた思いを分かち合い、

「生きていることが愉しい」と感じる部分を温めて、モチベーションを高めて行く。

「失ったものは少なくはないけれど、命という大きなものを得た」と言う観点から

「病気も一つの個性」と捉え『こんな私でも、できることがあるんだ!』と思っていただける「思いやり」こそが、高齢者の自立を実現させる大きな支援要素だと、私は考えます。

このことに8割の支援を行う。それだけメンタルが重要だということです。

身体2割の方ですが

高齢者には、これまで歩んで来られた人生の中での「経験則」がありますよね。

これまで培ってきたものや、体験したこと、思いなどが、その人なりに備わっていますから、ある程度の支えがあれば、ご自分でできてしまうことも多いのです。

よく巷でも言われる「残存能力を活かして」というのが、それにあたります。

ある意味で、このことは政府(行政)が考えている「介護保険制度」の内容と合致していると思いますが、私の考え方はここから先、ちょっと違います。

そのことはまた、次回のこのchでお話させていただきます。

キーワードは

介護保険制度なんかいらない

それでは、また。

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