【最悪なケアマネージャー】不確実なものを「確実」と言ってのける人

【実録】介護の本質

今回の【実録】介護の本質chは

【最悪なケアマネージャー】不確実なものを確実と言ってのける人

と題し、筆者の実体験をもとにお伝えする内容です。

介護に携わる人には「こう言った思考のケアマネージャーと出会わないために」

ケアマネージャーをしている人には「最悪のケアマネージャーと言われないために」

しっかりと読み進めてもらえればありがたいです。

介護保険制度が始まってから20年以上が経過していますが、

ケアマネージャーの仕事について、あまりよく分からないという人もおられます…

まずは「おさらい」として、ケアマネージャーの仕事について押さえておきたいと考えます。

ケアマネージャーの仕事としては大きく分けて5つ

  • 高齢者のリアルな状態像を把握し、抱える課題(ニーズ)について分析したものを取りまとめる
  • 関係する事業所などとの連絡や調整を行いながら、介護保険サービスを組み立てる
  • 予防支援や介護支援サービスにおいての給付管理を行う
  • 月に1回以上高齢者の自宅を訪問し、サービスの満足度や新たに生じたリアルニーズを探る
  • 関係する医療・看護・介護・福祉の担当者を集い、情報共有をしながら支援内容を検討する

難しい言葉が並んでいますね…

ちょっと砕いてお伝えしてみましょう。

内容を平たくいうとこんな感じになります。

毎月1回以上、担当するおじいさん・おばあさんのお家を訪れ

「自分独りではできなくなってきたこと」などの悩みを訊き

使えるお金の範囲内でお手伝いしてくれる人たちを探して頼み

お手伝いしてくれることについての良し悪しをみんなで確認し合う

分かりやすくなりましたか?

「最悪なケアマネージャー」として今回お伝えするのは

担当している高齢者について『誤った思いや考え方で事を進めるケアマネージャーについて。

どんなものなのか?

ズバリ言うと、タイトルにもあるように

相手のことをしっかりと考えず、不確実な物事を確実」といってのける人

ということになります。

このことは、

介護保険サービスを利用する高齢者においては「失敗しないケアマネージャーの選び方」にもなり、

これからケアマネージャーとして仕事をする人にとっても、このことを押さえておくことで「基本的なケアマネジメントの深い理解」へとつながります。

実話を通して分かりやすくお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください


最悪なケアマネージャー:実話に基づくケアマネジメントの考え方

※ここからはすべて「実話」になります。

問題とする「最悪のケアマネージャー」の誤った思いや考え方をご覧いただきます。

それは「要介護・要支援認定更新手続き」の時に発見しました。

介護サービスを利用するにあたっては「要介護・要支援認定が必須」になりますから、まずは「認定調査」を受ける必要があるんですが、調査を受けた直後にその高齢者の介護度が「軽度」なのか「重度」なのかについては誰にも分かりません。

現在であれば主として社会福祉協議会の職員さんがこの「認定調査」を担ってくれる部分が増えたんですが、場合によってはケアマネージャーが担う時もあります。

認定調査は、調査当日の調査対象者の「リアルな状況」を見聞きし、普段の生活の様子などを同席者(主に家族)から聴取しながら、「調査員としての所見」も踏まえ、適切に調査票へ記入しなければならないため、かなり神経を遣います…

ましてや高齢者ですから、心と身体の状態は決して日に日に相乗効果で若返るのではなく、むしろアンバランスになって衰えていくことを考えた時、対応については細心の注意を要するんです。

そんな中、ある一人の中堅ケアマネージャーが自分が担当する認定更新間近の高齢者との電話のやり取りの中でこんな発言をしていたんです。

「〇〇さん、大丈夫ですよ!絶対要介護が出ますから!」


この発言、あなたにはどう響きましたか?


その高齢者は、これまでに何度か要介護・要支援認定調査を受けておられる方ですが、調査の度に「要支援」と「要介護」の間を行ったり来たりしていたんです。


介護保険制度が大きく変わった平成18年4月からスタートした「介護予防」と言う考え方。

「介護の基準時間」として定められた「32分以上50分未満」と言う時間の中で生まれた「要支援2」「要介護1」と言うこの「境界線上」を往き来する高齢者の方々は、この「考え方」が始まって10年以上が経過した今でも多く居られることは、知っている人も多いと考えます。

この「境界線上」の世界では今の制度上、担当するケアマネージャーがコロコロ代わる「弊害」が伴い、高齢者にとっては制度の理解を妨げ、日常生活においても混乱を招く要因の一つにもなっているんです。

認定の有効期間は、短いもので「3ヶ月」、最も長くて「4年間」なんですが、多くの場合「要支援」から「要介護」に変化した場合は「6ヶ月」が有効期間となっています。

つまり、この高齢者の場合は

最悪の場合、半年ごとに認定結果によって生活の状況がコロコロ代わる

ということになるんです。

 
『高齢者に要らぬ不安を抱かせたくない』というこのケアマネージャーの想いは100歩譲って理解したとしましょう。 しかし考えてみてください。

「予測不可能なこと」に「絶対」は存在しませんよね!



ある意味

「余計に高齢者に対して不安を抱かせてしまう懸念」

「あなたはもう既に衰えているので要介護になって然るべき」と取られかねない

私は憤りを感じ、そのケアマネージャーへ考え方を改めるようにアドバイスをしました。

ケアマネージャーとしての高齢者に対する過剰な思いや考え方は、ケアマネジメントでは必要ありません。

自分の未来についての決定はあくまでも高齢者本人が行うことであり、認知症などを抱えている人においては家族になります。

私が憤りを感じたのは、ただ単に「言い方の問題」ではなく、もっと大きな問題があるからなんです。

それは何か?

自分の主観や思い込みによる「一言」によって、高齢者の未来を狂わせてしまうことに気づかない点に問題があるからです。

現行においてのケアマネージャーの存在は、介護サービスの支援を受ける高齢者や家族にとっては「最も関係性の近い第三者」であり、その言動においては「公正中立」の立場で接するので、何事においても「気の置けない存在」でもあります。

だからといって「なんでもかんでも言っていい」訳ではありませんよね。

自分の他愛もない「一言」を鵜呑みにされて、その方々の未来を狂わせてしまったら、取り返しのつかない状況に陥ってしまう…

こういったケアマネージャーが、ある程度の経験を積んでくると増えてきます。

経験上、特に2年目あたりの人から多くいることに私は懸念を抱いています。

日々の介護や暮らしの中での悩みを抱えている時、そういった人と出会ってしまったら…

結果は予想できるのではないでしょうか?

特に、これからケアマネージャーとして仕事をする人には「心構え」としてお伝えします。

「他人の人生まで背負えるほど、ケアマネージャーは偉くない」んです。

そこの部分をはき違えないでもらいたい。私はそう考えます。


誰もが安心して暮らせる「未来予想図」を描けるために


介護保険制度がスタートして20年を過ぎ、「介護予防」「施設から在宅へ」「地域包括ケア」などが推進される中で「高齢者自らができること」をそのままに、「できないこと」をサポートすることが定着して来てはいますが、未だに「何でもかんでもサービスに結び付けよう」と言う考えが幅を利かせているような節が見えます…


高齢者の望んでいることは、今回のこのような発言に象徴されるような「漠然とした安心」ではなくて、本当の意味で自分自身が日々の暮らしを続けていけるという「昨日と同じ明日が来ること」なのではないかと、私は思うんです。


もちろん、寄る歳並みに身体の機能は低下してはいきますが、周囲の様々な「思惑」などで心までもを混乱させられ、振り回されることはないですよね。


誰もが自己実現力を高め、安心して日常生活を送れるように。 

これが、今の介護保険制度下でのケアマネジメントの基本です。

そして万が一、支援や介護が必要となった場合でも、利用する側にとって

「分かりやすい制度設計」の下、

「リアルに必要とする介護・支援サービス」

高齢者やその家族が「最も信頼できる第三者」と一緒になって想いを通わせ合う

高齢者の想いに最も近い「未来予想図を描いて行くこと」が大切

それは不確実なものを確実と宣い、言葉巧みにサービス利用の方へ誘導していこうとするケアマネージャーには決して行うことができないものだと私は確信します。

そういった「最悪なケアマネージャー」と出会わないために

最悪」といわれるケアマネージャーにならないために

今後も様々な事例や実話などを含めてお伝えしていきますので、どうぞ次回もご覧ください。

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