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24時間テレビ「コンシャスネス・レイジング」の視点は崩壊しつつある?!

【実録】介護の本質
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今回の【実録】介護の本質chからお送りするのは

24時間テレビ「コンシャスネス・レイジング」の視点は崩壊しつつある?!

先頃発表された「24時間テレビ☆愛は地球を救う44」の内容から、番組が今なお、現世において問い続ける「コンシャスネス・レイジング」なるものについてお伝えする内容です。

(C)NTV

「24時間テレビ☆愛は地球を救う」は、今年で44回目。

テーマは「想い~世界は、きっと変わる。」

(C)NTV

番組の方では昨年同様「新しい日常での放送」ということなのでしょう。

しかし、観ている方からすれば「形を変えた24時間のバラエティー番組」でしかありません。

今年行われる予定となっている主要な企画は、こんな感じです。

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日テレ

その他には

神宮寺勇太さん(King&Prince):
「超ポジティブ!ラミレス大家族に密着 ダウン症の長男と歩んだ6年間」

永瀬廉さん(King&Prince):
「少女の夢を叶えたい 想いをつなぐ奇跡の動画リレー」

菅野美穂さん:
「子ども6人大家族!肝っ玉母ちゃん 障がいのある子どもに必要な場所」

といった内容になっています。

全体的な内容は「リモート出演」や「キャッシュレス募金の推奨」など、新型コロナウイルス対策を行いながらの放送のようです。

毎年放送されているものの1つに「24時間テレビドラマ」がありますが、今年の内容はコチラです。

24時間テレビ44ドラマスペシャル 「生徒が人生をやり直せる学校」
日本テレビ 24時間テレビ44ドラマスペシャル「生徒が人生をやり直せる学校」公式サイト。相関図・キャストページ

ストーリー概要としては

新学期初日、新人教師である樹山蒼一(平野紫耀さん)と岡部薫子(浜辺美波さん)がやって来た高校は規律など全くないような有様…。

体育館にバイクで乗り込んで来ても怒ろうともしない教頭先生の態度などに憤懣やるかたない樹山と岡部であったが、これには深い訳が。

格差社会の中で様々な問題を抱える生徒たちに正面から向き合い、立ち向かう先生と生徒たちの人間模様が、このドラマの中で繰り広げられる。

24時間テレビのドラマについては、今まで放送されて来た内容などについても批判的な意見を述べられているものが多くありました。

ドラマに関しては約2時間ありますから、性質上「流して観られない」ので、ある意味「集中して観ている」方が多いので、意見として多く挙げられていると考えられますよね。

その中でも特に多くの批判を受けた内容が、昨年放送された「故・志村けんさんに関するドラマ」の件ではないでしょうか。

  • 『志村さんが亡くなって、まだそんなに日が経っていないのに…』
  • 『番組の山車に使うようなことだから許せない!』
  • 『そこまでして視聴率を稼ぎたいのか?』

などと言った批判が数多く寄せられていましたよね。

​ただ、私は客観的に視て思ったんですが、否定的な主観や意見の方の批判の根源は何だったのでしょう?​

ドラマの主人公となった方が『志村けんさんだから』でしょうか?

これが仮に志村さんではなくて一般の方であれば、同じような状況になったでしょうか?

ある方に焦点を当て、その方の生き様などをドラマ化して放送する。

この場合は「ノンフィクションドラマ」であり、事実を曲げて放送されるものではありませんし、それが影響力の大きい方であれば、注目される部分も大きい。

察しの良い方には、もうお判りでしょう。

​​ここに、コンシャスネス・レイジングが存在していると、私は考えます。​​

24時間テレビの根幹となる「コンシャスス・レイジング」

その意味は「社会問題や政治問題などに対して、考えを問い直し意識を高めること」であり、言い換えれば「番組などから視聴者に対して問題提起することによって、観ている方々に気づきを抱いてもらうことになります。

昨年においての最大の関心事と言えば「新型コロナウィルス」

問題提起としては「コロナ禍において、何を大切に持ち合わせて行けばいいか」

そのことに対する気づきを、より解りやすく提起するために、感染拡大によって罹患され、お亡くなりになられた方々の生き様や遺してくれたものに焦点を当て、ドラマ化した。

そう考えると「24時間テレビの根幹の部分は辛うじて保たれていた」といえるのではないでしょうか。

そのドラマ化された方が「1/1,060」

昨年の番組開始直前までにお亡くなりになられた1,060の死去事案の1つが、影響力の大きい方のものだったという認識でいた方がいいのではないか。とは、私の見解です。

じゃあ一般の人でもいいじゃないか。
何も志村さんを引き合いに出さなくても。

そう仰る方も居られるでしょう。​

落ち着いて考えてください。​

「コロナ鬱」「コロナ差別」といわれることが今なお横行している現世(当時の方が今よりずっと酷い状況でした)において、仮にお亡くなりになられているとはいえ、一般の方を引き合いに出せるような状況でしょうか?

先程お伝えしたように「社会的影響力の大きい方に焦点を当てる方が、気づきを抱いてもらいやすい」と考えた場合、志村さんの死去事案によって私たちは「コロナ禍での生活の在り方」「命の尊さ」などを「気づき」として認識させられたのではないでしょうか。

  • 今、何が必要なのか
  • 何を想い、過ごして行けばいいのか

24時間テレビだけではなく、あなたの目の前で日常繰り広げられる様々な事共の中にそのヒントが隠されていると、私は考えます。

そういった意味で考えると、今回のドラマは昔でいう所の「3年B組金八先生」「教師びんびん物語」「ごくせん」の要素をブレンドして24時間テレビ風にアレンジしている印象をこの時点では持ってしまいますが、次世代を担う子どもたちに着眼点を置いた内容については私は好感が持てます。

しかしながら、ただ単に「視聴率を稼ぎたいだけ」「募金につなげたいだけの見世物」であるとするならば、根幹となる「コンシャスネス・レイジング」においても意味合いが違って来ますし、最悪の場合は崩壊してしまう可能性もありますよね。

抽象的なタイトルしか掲げられない24時間テレビは、1992年を境として迷走を続けているように感じるのは、私だけでしょうか。

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