スポンサーリンク

【介護福祉士国家試験】2022年の試験の難易度は?合格率は?現役介護福祉士が徹底解説!

【実録】介護の本質
スポンサーリンク

今回の【実録】介護の本質ch

【介護福祉士国家試験】2022年の試験の難易度は?合格率は?

現役介護福祉士が徹底解説!

と題してお送りします。

令和4年1月30日。

第34回介護福祉士国家試験が行われました。

受験された皆さん、お疲れさまでした。

この記事では、今回の筆記試験問題の解答速報と、各分野で出題された問題を総括の意味合いで解説。総評と今回の合格率予想などについてお伝えします。

あくまでも「1つの目安」ですので、自分の解答を振り返りながら、復習の意味合いを含めて今後に役立ててもらえればいいと考えます。どうぞ最後までご覧ください。

それでは始めていきましょう!


2022年(第34回)介護福祉士国家試験・解答速報と解説

では早速、解答速報並びに解説をご覧いただきます。

※解答速報は「カイゴジョブ」さんが発信した内容を引用してお伝えします。

※なお、あくまでも「速報」ですので、正式なものではないことを先にお伝えしておきます。解答内容についての問い合わせなどにはお答えできない旨ご了承の上でご覧ください。

人間の尊厳と自立/人間関係とコミュニケーション(各2問ずつ)

問題1問題2
問題3問題4

「人間と尊厳の自立」「人間関係とコミュニケーション」分野での問題は、筆者ですら知らない著書から抜粋して出題される傾向がありますが、実際に解答する時には「勘」といった人が多かったのではないでしょうか。

筆者が試験を受けた時にはこのような問題が出題された記憶はありませんし、仮に出題されたとしても、皆さんと同じように「勘」や「鉛筆転がし」で解答したでしょう。

先が思いやられる展開を想像しかねない部分でしたが、ある意味「運試し」として気楽に解答ができていれば問題はないと筆者は考えます。

社会の理解(全12問)

問題5問題6問題7問題8問題9問題10問題11問題12問題13問題14問題15問題16

「社会の理解」分野での問題は、文字通り現世を問う形の出題が多く、データなどを踏まえた理解度が試される内容でしたが、普段の生活の中でメディアニュースなどを流すように見ている感じの人にはある程度分かりやすかったのではないでしょうか。

1つ1つのデータを把握することは難しいとしても「今、自分が生きる社会はどんな社会なのか」を分かっているだけでも十分解ける問題だったように筆者は感じます。

ただ、問題9に関してはある意味「ケアマネージャー」の領域にも入ってくる問題だったので、この部分については「なぜここで?」との思いを率直に感じました。

介護の基本(全10問)/コミュニケーション技術(全8問)

問題17問題18問題19問題20問題21問題22問題23問題24問題25問題26
問題27問題28問題29問題30問題31問題32問題33問題34

「介護の基本」「コミュニケーション技術」分野での問題は、事例問題も含まれていましたが、はっきりいって1問も落とせない内容でした。

介護の基本は「自分の感情や価値観を一旦脇に置いて考えること」から始まっていくことをしっかりと理解していれば解けるはずの問題がほとんどなので、ここで点数を取れないとなると「普段の自分の介護のやり方」を見直す必要があると筆者は考えます。

生活支援技術(全26問)

問題35問題36問題37問題38問題39問題40問題41問題42問題43問題44問題45問題46問題47
問題48問題49問題50問題51問題52問題53問題54問題55問題56問題57問題58問題59問題60

「生活支援技術」分野での問題は、全分野の中でも問題数が多く、高齢者の普段の暮らしに密接に関係した内容が含まれているので、ある意味介護施設で従事している人に有利な内容だったように筆者は感じています。

もちろん、在宅支援(ホームヘルパー)の人にも分かる内容ではありますが、より頻度の高い方を考えた場合、施設介護従事者の方が有利だったかと。

分野内で認知症ケアに関連した問題も出題されていましたね。

認知症高齢者の暮らしや接し方などを総合的に視る問題だったので、この分野内での主題となったのでしょうが、筆者が考えるのには「認知症の理解」で触れるべきだったと感じます。

介護過程(全8問)/発達と老化の理解(全8問)

問題61問題62問題63問題64問題65問題66問題67問題68
問題69問題70問題71問題72問題73問題74問題75問題76

「介護過程」「発達と老化の理解」分野の問題においては、特に記述するような問題はなく、比較的解きやすい問題が並んでいたのではないでしょうか。ある意味「点数の取れる問題」だったと筆者は考えます。

認知症の理解(全10問)

問題77問題78問題79問題80問題81問題82問題83問題84問題85問題86

「認知症の理解」分野での問題の中で、「ひもときシート」なるものについては筆者は初耳でしたが「その人のルーツを知る」との意味合いから判断すれば答えは導き出されるのではないでしょうか。

そして、今回の試験問題の中で、特に悩んだ問題がここにありました。

問題78「レビー小体型認知症」「幻視」に関するものでしたが、捉え方によって意見が分かれていますし、筆者もこの問題だけは相当悩みました…(筆者は「4」にしました)

決め手になるのは「断定」と「可能性」であり

過去問の傾向「100%を疑え」から導き出すと解ける問題だったと考えます。

障害の理解(全10問)

問題87問題88問題89問題90問題91問題92問題93問題94問題95問題96

「障害の理解」分野での問題は、法律の定義や位置づけなどを理解していないと解けない問題でしたね。カギとなったのは「精神保健福祉法」における各障害の位置づけではなかったかと筆者は考えます。

1つのことが解明されると芋づる式に答えが導き出される内容になっていたので、これが解けた人はスッキリしたのではないでしょうか。

エコマップというものが分かっていても「優先順位」が分からないと解けない問題もありましたね。

カギになるのは「障害を抱える人の背景に目を向けた場合を考える」こと。

ここに着目できると解きやすかったと筆者は考えます。

こころとからだのしくみ(全10問)

問題97問題98問題99問題100問題101問題102問題103問題104問題105問題106

「こころとからだのしくみ」分野の問題は、ツッコミどころ満載の問題がありましたね。

SNSやチャットでも盛り上がっていましたが、ここは得点を取れる分野でしたので、落ち着いて解けば問題はないです。

医療的ケア(全7問)

問題107問題108問題109問題110問題111問題112問題113

「医療的ケア」分野の問題も、ある意味「施設介護従事者有利」だったように感じますが、近年必須になっている「たん吸引」「経管栄養」においては、在宅支援の人も知っておかないといけないものですので、解けなかった人は復習を忘れずに

総合問題(全12問)

問題114問題115問題116問題117問題118問題119問題120問題121問題122問題123問題124問題125

「総合問題」分野の問題は、「総括」のようなものですが、ここまで解いてきた問題を振り返る意味で考えると、それなりに点数は取れるものだったのではないでしょうか。

ここまでが、2022年(第34回)介護福祉士国家試験の解答速報と解説になります。


総評:今回の試験は難しい?簡単?得点割合と合格率予想をお伝えします

結論からいえば、今回の試験は筆者からすれば「難易度を上げてきた」印象がありました。

解説動画を見てみると、解説者でも解答に悩むものがあったり

実際に受験した人たちの声を分析すると

「今回の筆記試験は難しかった」と答える人が多かったのは事実です。

その中で全11分野において、どの分野も「0点」は許されず

すべての分野で点数を獲得し全体の60%以上の正答率でなければ合格にはならない

ことを考えると、結構ハードルは高いように感じます…

(ちなみに「全体の60%以上」とは125点満点中75点以上です)

過去5年間で見てみると、合格率7割前後で推移しています。

今回は難しかったこともあって、合格率は低くなるとの予想をしている人もいますが、

それでも今回の試験の合格率は7割を超えると筆者は考えます。

どうしてか?

事例を伴った問題が増え、より実務的な内容になっているからです。

以前まで多く見られていた「頭でっかち」「手習い」といった人たちが

自分が不足する部分を補う形で勉強に取り組んで試験に臨むと何が起こったか。

どちらの人も中途半端な形で筆記や実技試験を受けてしまう形になってしまい

多くの人が「次回、頑張ってください」といった結果になってしまったのです…

近年は介護福祉士を養成するための講座や研修なども充実してきて

昔とは比べ物にならないくらいのフィールドがたくさんあるので

受講した内容などをしっかりと実践することができれば

合格へのハードルは下げられます。

そういった意味では、理論と実践を兼ね備えた人が合格を勝ち取るといえますよね。

あなたはどうだったでしょうか?


まとめ

今回の【実録】介護の本質ch

【介護福祉士国家試験】2022年の試験の難易度は?合格率は?

現役介護福祉士が徹底解説!

と題してお伝えしました。

実技試験を受ける人は、令和4年2月18日発送にて筆記試験の合否が分かります。

筆記試験合格者のみが実技試験を受けられ、令和4年3月6日「最終決戦」になります。

合格発表は、令和4年3月25日14時です。

多くの人が介護福祉士として、一緒に仕事ができることを筆者は祈っています。

コメント