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介護福祉士になるための基礎知識~仕事内容や給与、資格を取るための方法などを現役介護福祉士が徹底解説!

【実録】介護の本質
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今回、【実録】介護の本質chからお伝えするのは

介護福祉士になるための基礎知識

~仕事内容や給与、資格を取るための方法などを現役介護福祉士が徹底解説!~

この記事のねらい

介護保険制度下において、介護の仕事をする上で必要になる「介護福祉士」という国家資格。介護福祉士の仕事内容や給与面の話など、介護福祉士についての基本的な知識を、現役介護福祉士である筆者が徹底解説!この記事を読んで、介護福祉士についての理解を深めることがねらいです。

昨年も多くの人が介護福祉士国家試験に臨まれ、合格通知を手にされました。

実際の試験問題の解説や総括などは、コチラの記事を参考にどうぞ)

多くの仲間の誕生もあり、筆者としても嬉しい限りだった訳ですが

2022年度においても、さらに介護福祉士を目指して取り組んでいる人たちが増えていることにも、筆者は喜びを感じています。

「福祉大学や専門学校で学んだ」であったり、一般企業などから転職されて「介護の仕事でもしてみようか…」との思いからであったりなど様々でしょうが、要因や理由はともあれ、縁あって介護の仕事をしていこうと考えている人においては筆者は歓迎します。

ただ、ここで確かめておきたいことが1つあります。

まさかとは思いますけど

「介護の仕事って簡単だ」などとは思っていないですよね?

はっきりと言っておきますが、今の段階でそう思っているのであれば、到底無理な話です。

なぜなら「そう思っていることが、既に失格だから」です。

どうしてそうなるの? 疑問に思われて当然。

それでいいんですよ。 ぱっと見て、簡単に出来そうですものね。

しかしながら、介護福祉士という言葉の意味するところを勘違いしている人が未だに多くいることも事実ですので、筆者としても困りものなのです…

そして、介護福祉士を目指すにあたって

多くの疑問があることも承知しています。

  • 「介護福祉士」とは?
  • 「ケアワーカー」、「ホームヘルパー」との違いは?
  • 介護福祉士って、どんな仕事をしているの?
  • やっぱり給料安いんですか?
  • どうすればなれるの?

前半では、こういった疑問などについて

Q&A形式であなたにその実情などをお伝えしながら

その実情と体験をふまえた筆者の見解などをお伝えします。

後半では、「介護福祉士として仕事をする上での心構え」を含め

介護福祉士を目指すあなたへのエールへと展開していきますので

どうぞ最後までご覧ください。

それでは始めていきましょう!


「介護福祉士」とは?「ケアワーカー」や「ホームヘルパー」との違いは?

そもそも「介護福祉士」とは何なのか?

そう思っている人もいますよね。

「ケアワーカー」「ホームヘルパー」といった比較的やわらかいイメージではない「介護福祉士」。どれもみな単純に「介護の仕事をする人」という風に考えている人が圧倒的に多いです。

確かにそうなんです。

今では幅広く「介護に携わる人」ではありますが

実際には明らかに違います。

介護福祉士とは

「高齢者施設、障がいを抱えながら暮らす方々の施設、病院などで介護業務に携わる仕事をする有資格者」のことをいうのです。

「ケアワーカー」においてもある意味同じことが言えるのですが、介護福祉士という有資格者でなくても、例えば介護老人保健施設などで介護のお仕事をしている人のことを「ケアワーカー」と呼ぶことがあります。

これらをふまえてざっくり分けると、こう言えるのではないでしょうか。

  • 高齢者施設、障がいを抱えながら暮らす方々の施設、病院などで介護業務に携わる仕事をする「人」の総称ケアワーカー
  • 高齢者施設、障がいを抱えながら暮らす方々の施設、病院などで介護業務に携わる仕事をする「有資格者」介護福祉士

ホームヘルパーについてもざっくり言うと

「高齢者など自宅を訪問して、身の回りの世話や介護をする人」ということになります(介護福祉士の資格を持った方々もホームヘルパーとして働いています)

この違いをしっかりと理解しておきましょう。


介護福祉士の基本的な仕事内容って?

次に、介護福祉士はどんな仕事をしているの? 

という疑問に具体的に答えていきます。

結論からいうと「3つ」あります。

  1. 生活のすべてを支えること
  2. 有資格者としての役割を果たすこと
  3. 家族様との信頼関係を築くこと

1つずつ解説していきますね!


①「生活のすべてを支えること」

まず1つ目ですが、平たくいうと

「病気などの理由で自分1人では食事や排せつができず、お風呂にも入ることができない高齢者や障がいを抱えた人について、その人ができない部分をお手伝いする」

というのが仕事です。重要なキーワードは「生活支援」になります。

食事排せつ入浴の際の介助はもちろん、施設で暮らす高齢者が朝、目覚めてから夜、眠りにつくまでの一連の行動などについてのすべてが含まれます。

身だしなみを整えること

歩いたり車いすなどを使用して移動する時

起床や就寝の時の更衣(服の脱ぎ着)の介助もそうです。

施設によってはトイレ掃除や洗濯干し、乾いた洗濯物をたたんで入居者様のタンスなどに収納するなども行っているところもあります。

介護保険制度の前提として「高齢者が自分でできることはしていただく」ことがありますから

実際のところは少し減りますが、概ねこれだけのことを毎日行います。


②「有資格者としての役割を果たすこと」

2つ目ですが

「施設等で暮らす高齢者の状態をしっかりと把握し、介護職員へ介助や業務の内容を指示しながら、実践をふまえた人財育成を行なっていく」ことが仕事になります。

ここでは「人育成」というのが重要なキーワードになります。

「介護福祉士」という国家資格を保持することになるのですから

無資格で介護の仕事をしている仲間と同じことをしている訳にはいきません。

看護師生活相談員などの専門職の人たちと一緒に、施設等で暮らす高齢者1人1人の心と身体の状態をしっかりと把握し、情報を共有して、その内容について他の介護職員に分かりやすく伝え指示します。

場合により、職員と一緒に介助や介護を実践していくことで理解度を深めていき

独り立ちをスムーズに行えるようにしていくことも行います。


③「家族様との信頼関係を深めること」

最後に3つ目

「お家で介護する家族様へ、お家での介助がしやすくなるような方法などの提言や助言を行なっていく」ことが仕事です。

ここでは「提言・助言」というのが重要なキーワードになります。

施設等で暮らす高齢者の現在の心と身体の状態を伝え

お家で介護をする時の困りごとなどを伺いながら

負担が少なく安心して介護ができる方法などを一緒に考えていき

「お家でできる範囲での介助方法」などを提言・助言していきます。

そして、お話された内容について生活相談員やケアマネージャーに報告を行い

思いをつなげていくことを行います。

このことは主として短期入所を利用している高齢者にはなりますが

施設を生活の場としている高齢者が外泊外出などをする際にも行います。

こうすることで「うちのお父さん(お母さん)、しっかり見てもらえてるんだぁ」との安心感を家族様に持ってもらえることになり、信頼度も増すことになります。

細かいことをいうともっとあるのですが

大きなものとしてはこの3つになりますので、覚えておきましょう。


介護福祉士の給料って安いんですか?

介護福祉士って、給料はどれくらいもらっているんですか?

ということもよく聞かれます。

中には「安い給料でお仕事して大変ですね」って感じで、最初から決め打ちのように言われたりしますが、実際には「その通りです」と言わなければいけないのが実情です…

一般的な介護福祉士の生涯収入は、

資格取得後の手当等を含め40年間勤めたとして平均で約1億2000万円といわれています。

賃金の高いところでは、あと3000万円程度上乗せされる場合があります

サラリーマンの生涯収入が平均で約2億5000円ということなので

単純にいって「半分」の収入になります。

私の経験での話をすると、月収については「手取り」で約20万円でした。

住宅手当等の諸手当込みです。夜勤を4回~5回行った場合の手当も含みます

これは、民間経営の有料老人ホームを除けば、どの施設で働いても同じような感じです。

デイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハビリ)については

夜勤がありませんので、その手当分を入れないで見ると、月収は平均15万円~17万円程度。

社会福祉施設(特別養護老人ホーム)と介護老人保健施設との比較では

「基本給が高め」なのが社会福祉施設であり

「手当が高め」なのが介護老人保健施設ということになります。

したがって年収換算すると

一般的な介護福祉士の年収は約250~300万円前後と推測できますし

私が実際に介護福祉士として受け取っていた給与もそれくらいでした。

介護保険制度の改正による処遇改善などによって

少しばかり収入は増えてはいますけど、経済面で厳しいことには変わりありません。

なので「介護や福祉でお金を稼ぐ」なんて考え方は、正直言って「ナンセンス」です。

「お金では得られないものを得るため」との考え方でなければ

長くは続かないのではないでしょうか…


どうしたら介護福祉士になれるの?

介護の仕事に興味を持ち、実際に介護の仕事をする中で

こういったことを聞かれます。

結論からいえば「試験に合格すれば資格を取得でき、介護福祉士になれる」ですが

現在のあなたの状況によって試験を受けるまでにプロセスが必要になることがあります。

少し解説していきますね。

①介護経験がなく、施設などで介護経験を積み上げている人の場合

施設などで正職員やパートタイマーとして介護の仕事をしている人。

おそらく大多数の人がこれに当たるのではないでしょうか。

こういった人の場合、必要になるプロセスは3つ

  • ・介護の現場で3年以上(540日以上)の実務(実際に介護の仕事をした)経験
  • ・介護職員初任者研修受講、修了
  • ・介護職員実務者研修受講、修了

これらを満たした時点で、介護福祉士試験の受験資格を得ることができます。

※筆記試験のみ受験。実技試験は免除されます。

②福祉系の高校や特例学校を卒業する(した)人の場合

北海道・置戸高校鹿児島県・出水中央高校など、福祉科や介護福祉コースなどを設けている高校を卒業する(した)人の場合は、卒業と同時に介護福祉士試験の受験資格が得られます。

ただし、特例学校を卒業する(した)人の場合は、卒業後に福祉施設などで9カ月以上273日以上)で実務日数135日以上の実務経験が必要になります。

※このプロセスを済ませると、筆記試験のみ受験実技試験は免除になります。

③養成施設を卒業する(した)人の場合

一般の高校、大学を卒業もしくは福祉系の大学を卒業した人で、福祉系の専門学校にある養成施設に入学、卒業する(した)人の場合は、それぞれ指定された年数の専門課程を修了すれば介護福祉士試験の受験資格が得られます。

養成施設への通学期間は、一般の高校・大学卒2年以上福祉系の大学卒1年以上

社会福祉士や保育士の専門学校を卒業した人については、福祉系の大学卒と同様の期間です。

なお、以前までならば卒業と同時に介護福祉士国家資格を取得できましたが、2022年度からは「筆記試験必須」になりましたので、間違わないように(実技試験は免除になります)

ここまでが、前半部分。

後半では、介護福祉士になるために必要な心構えなどについてお伝えします。

どうぞこのまま続きをご覧ください。


世間の偏見に屈しないプライドと誇りを持ってこそ介護福祉士です!

世間でよく言われる「介護なんて誰にでもできる」というのは

実際に仕事をしている介護福祉士からすれば、ある意味「侮辱」になります。

なぜなら命の現場で仕事をしているというプライドがあるから」です。

ここでいう命の現場」とは、医療機関のそれとは大きく違います。

「病気を治す」のではなく「生活を取り戻す」ことに重きを置くという視点から
「施設等で暮らす高齢者が、自らの生涯を終えるまでの暮らしのすべてを支えていく」ということになるので、あえて「命の現場」との言葉を使っています。

介護福祉士は、毎日毎日施設等で暮らす高齢者1人1人の目線に合わせて向き合い

「技術よりも思いを先に理解すること」を常に心に抱き

日々穏やかに過ごしていただけるような介助や支援の方法などを考えながら仕事をしています。

周りから見れば「何をのんびりやってるんだ?さっさと介助すりゃいいじゃないか!」ということであっても「高齢者が何を考え、どう行動したいと思ってるのか」から解決していくことをまず考えます。

そしてその思いと向き合うことで、心を1つにして介助を行っていくのです。

介護福祉士になるということは「有資格者としての専門性を求められること」になりますから、先にお話した「誰にでもできる」のであれば資格なんていらない

簡単に資格が取れて、簡単に仕事ができるようにしている風潮が見え隠れしている昨今ですが、介護福祉士になるにあたって、現役介護福祉士である筆者からこの言葉を贈ります。

「共生・共成」の精神で、「真心まごころこそ最大の福祉である」と胸に抱こう!

支援する人たちと共に生きて

支えてくださるすべての人たちと共に成長していくこと。

そして、漢字のど真ん中に心(真心)がある「愛」を持って取り組んでいくことこそが、介護福祉士として最も大切なことであり「誰にでもできないこと」だと筆者は考えます。

このことをしっかりと分かってくれていて、一所懸命学び、試験を受けたとしたら

あなたはもう、ほぼ介護福祉士ですよ(笑)


結びとして

介護福祉士になるための基礎知識と題して

様々な疑問に答えながら、介護福祉士としての心構えなどについてお伝えしました。

これまでの振り返りとしては、このような内容でしたね。

介護福祉士とは

「高齢者施設、障がいを抱えながら暮らす方々の施設、病院などで介護業務に携わる仕事をする「有資格者」のこと。

介護福祉士の仕事内容

①生活のすべてを支えること
②有資格者としての役割を果たすこと
③家族様との信頼関係を築くこと

介護福祉士の平均年収

一般企業のサラリーマンの約半分(1億2000万~1億6000万)

介護福祉士になるために必要なこと

国家試験に合格すること
そのために、実務経験や必須となる研修などを修了することが必要

介護福祉士の心得

世間の偏見に屈しないプライドと誇りを持ち
共生・共成の精神で、真心こそ最大の福祉であることを胸に抱き、務めること

「な~んか大変そう…」って思われた人もいるかもしれませんけど

「お金では得られないものを得られる」ことは間違いありません(^.^)

それは「つながり」でありきずなだと筆者は考えます。

過去・現在と来て、未来へとつながる人生の終着駅へと確実に進む「命」。

いくつもの停車駅から、縁あって一緒に乗車した人々との関わりの中で生まれる「つながり」と「絆」は、何よりも替え難い宝物ではないでしょうか(^-^)

だからこそ「真心」、「人を愛する気持ち」を大切にしてもらいたいのです!

最後になりますが、ここからは各方面から介護福祉士を目指すあなたへの筆者からのエールです。どうぞ心に留めておいてください。

大学の福祉学科や福祉専門学校から介護福祉士を目指す人には、理論の講義や実習などがあるので、基本的なことは理解した上で進んで行かれると考えますが、いざ実践になると「テキストなどには載っていない、学校でも誰も教えてくれなかったこと」が数限りなく起こります。

ですから「理想と現実の間で戸惑わないでもらいたい」ことだけは伝えたいです。

一般企業から転職されて、実務者研修などを修了し介護福祉士を目指す人には、これまでに培ってきた経験などを活かせるものと考えられますから、ある意味「つぶしがきく仕事」だとは思います。

ただ、反対に「つぶししかきかない」とも言えます。

日々のルーティーンを崩さずに、高齢者の時間の流れに乗って、生活を支えていくことがメインになるので、こういったことが性に合っている人にはおすすめかもしれません。

ただ、ここで勘違いしないでください。

あなたがこれからなろうとしている「介護福祉士」というのは

人と人との関係性が一番重要視される仕事です。

「適当にあしらえばいいや」とか「時間さえ過ぎればそれでいいや」のような考え方では介護福祉士としてのみならず、介護の仕事をする上においても務まりません

(そのように考えているなら、はっきりいって「資格ホルダー」のままでいてください)

ライン工場で流れて来るスナック菓子や缶詰などを箱詰めするのとは訳が違う!

人間と向き合い、思いと向き合い、命と向き合いながら、1つ1つ対応しているのです!

「あなたの判断1つが、高齢者にとって生活を180度変えてしまうリスクを負うことになる」

その覚悟を持ち、しっかりと1つ1つの段階をクリアしながら介護福祉士として、介護に携わる仲間として、思いを1つにしていきましょう!

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