
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS

毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、嵐の楽曲「カイト」を考察します!
▶はじめに

「カイト」は、嵐の通算58枚目のシングルとして発表され、2020年の「NHK東京オリンピック・パラリンピック放送テーマソング」として多くの人に親しまれ、米津玄師による作詞・作曲という点でも話題を呼びました。

時を経て、嵐の「5人での活動再開」および「来春での活動終了」というニュースが報じられた今、あらためてこの楽曲に込められた意味が私たちの心に響いてきます。
今回の記事では、「カイト」を単なる応援ソングとしてではなく、“嵐の軌跡”と“これからの未来”を繋ぐメッセージとして再考察!
歌詞に込められた想いを紐解きながら、今こそ届けたい“ラルラリラ”の意味に迫ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
▶楽曲のイメージ――“心のタイムマシン”

無音を破り、5人の歌声がそっと心に降りて来るこの楽曲は、聴く人を一瞬で物語の世界へと引き込みます。
ノスタルジーを湛えたAメロから、スケール感あふれるサビへの展開は、まるで過去・現在・未来を旅する“心のタイムマシン”のよう。

“カイト”というモチーフに乗って、幼き日の憧れに思いを馳せ、いま目の前にある現実を受け止め、そして未来へと進んでいく――
そんなストーリーを連想させる、希望に満ちた楽曲です。
▶歌詞の意味を徹底考察!

それでは歌詞考察に入ります。
嵐のメンバー、楽曲「カイト」を愛するすべての人たちの心に寄り添う気持ちで、考察を進めていきますね。
→歌詞全文は、以下のリンクからご確認ください。
◆「カイト」は夢と希望の象徴
冒頭の歌詞──
小さな頃に見た 高く飛んでいくカイト
このフレーズは、誰もが心に抱いてきた“夢”や“未来への憧れ”の原風景を呼び起こします。

“カイト”は風を受けて空へ舞い上がり、やがて遠く彼方へと飛んでいく。
それはまさに、「夢を追いかけ続ける姿」を象徴しているのです。
一方で、後半の
嵐の中をかき分けていく 小さなカイトよ
このフレーズでは、“個としての嵐のメンバー”それぞれが、人生の中で直面する困難や葛藤と向き合う姿が浮かびます。

スターとしての姿ではなく、人間としての彼ら自身――その芯の強さと優しさが垣間見えるのではないでしょうか。
◆「4つの言葉」に込められた人生のメッセージ
母は言った「泣かないで」と 父は言った「逃げていい」と
その度にやまない夢と 空の青さを知っていく
ここで歌われる“母”と“父”の言葉は、それぞれ「励まし」と「許し」の象徴。
夢に向かう過程で感じる葛藤や痛みを、そっと包み込んでくれるようです。
さらに後半にはこう続きます:
友は言った「忘れない」と あなたは言った「愛してる」と
“友”と“あなた”の言葉は、それぞれ「信頼」と「絆」の象徴。
人生の中で出会う様々な存在が、自分を支え、導いてくれたことに気づかされます。

この4つの言葉(キーワード)をつなぎ合わせてみると――
- 励まし → エール
- 許し → 包容
- 信頼 → つながり
- 絆 → 共生
こんな感じになります。
彼らの歌声やメロディーを通じて人生において出会う大切な人々との関係性を、優しい言葉の連なりで描いているのが、この部分になるのではないでしょうか。

これらの存在は、メンバーを支えてきた人々(家族、仲間、ファン)そのものであり、「嵐」という存在を今日まで導いてきた“糸”のようなものと言えるでしょう。
▶“ラルラリラ”に込められた想いとは?
楽曲のクライマックスで繰り返される“ラルラリラ”。
この言葉には、明確な意味はありません。
けれども不思議と心に残り、聴くたびに温かい気持ちが湧き上がります。
この“ラルラリラ”は、嵐から私たちへの“ありがとう”、そして、“また、どこかで会おうね”という再会への希望を込めた遠い約束…
それは別れではなく、嵐自身、彼らを愛する私たちそれぞれの心に灯る「旅立ち」の合図。
まるで心の中に閉じ込めたアルバムの最後の1ページに、 「嵐とともに過ごした自分」の姿を刻み込むような、そんな優しい結び目――
それが、“ラルラリラ”の真の意味だと筆者は考えます。
▶まとめ――時代を共に生きた証としての「カイト」

今回は、嵐の楽曲「カイト」を徹底考察しました。

「カイト」は、夢や希望を歌った応援ソングであると同時に、嵐という存在が歩んできた道のりと、それを支えてきた人々との“共生の物語”を描いた楽曲です。
- 高く舞い上がるカイト=スターとしての嵐
- 嵐の中を進む小さなカイト=個人としての5人
- 糸の先にある場所=帰るべき素顔の居場所
そして、「ラルラリラ」という響きに託された感謝と再会の願い。

私たちの時代には、“嵐”がいた。
そのことを誇りに思いながら、自分の人生をしっかりと歩んでいこう――
「カイト」は、そんな私たちの背中をそっと押してくれる、心の応援歌なのです。
▶あとがき

再活動、そして活動終了という節目を迎える嵐。
だからこそ、あらためて「カイト」の歌詞をじっくりと味わうことで、私たちは彼らと歩んだ年月の意味に気づくことができます。

“ラルラリラ”は、永遠に色あせることなく、心の中でずっと響き続けるメロディー。
それは、私たちと嵐の心の中に吹き続ける、希望の風の音なのかもしれません。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察しています。
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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