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【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
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今回あなたの心に届けたい楽曲は
milet さんの hanataba です。
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
楽曲紹介ならびに楽曲を聴いた筆者のイメージ・感想
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日本の女性シンガーソングライターmilet(ミレイ)さんの12作目のシングル。長谷川博己さん主演のTBS系「日曜劇場」ドラマ「アンチヒーロー」の主題歌として書き下ろされたこの曲。
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概要
正しいことが正義か
間違ったことが悪か
正義の反対は、本当に悪なのか?
殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”弁護士(長谷川博己)が巻き起こす、日常のほんの小さなきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまうという「バタフライエフェクト」のような前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント。
楽曲を初めて聴いた筆者のイメージは「マジックアワー」でした。
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日の出前、日没直後に現れる「マジックアワー」なる幻想的な光景が、静かなれど激しさを醸し出すメロディラインと情感たっぷりに歌い上げる歌声によって想起され、『一寸先の未来には何が起こるのか誰にも分からない』ことを改めて認識させられる…
聴き込むほどに自らの良識が問われているような感情に囚われ、ドラマのメインテーマである「正義の反対は、本当に悪なのか?」を深く考えさせられる人も多いのではないでしょうか。
歌詞の意味を考察!「hanataba」が意味するものとは?
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さて、歌詞考察に入ります。
全文については、コチラからご覧ください。
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楽曲タイトル「hanataba」
この言葉だけで捉えると「花束」であり、惜別の想いや感謝の気持ちを表すアイテムになりますが、ドラマの内容を踏まえて考えた時、様々な疑問が浮かんできます。
- なぜ「花束」ではなく「hanataba」なのか?
- 「hanataba」は、誰に対してのものなのか?
- 「hanataba」を構成する花は、どんなものなのか?
以上3つが主な疑問になるでしょう。
それぞれに呼応する歌詞をお伝えしながら考察していきますね。
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なぜ「花束」ではなく「hanataba」なのか?
「花束」をメインに考えれば、英語表記するにしても「ブーケ(bouquet)」で良かったはずなのになぜ「ローマ字表記」で「hanataba」としているのか?
少し深掘りしていきましょう。
歌詞において「花束」が登場するのは、この部分だけ。
美しい花束じゃない
名前のない花を選んでくれた
milet「hanataba」 引用元-LYRICAL NONSENSE
“名前のない花”の束ということがイメージされますが
色とりどりの花ではなく“単色”もしくは“何色でもない花“
さらに発展させて“形のないもの”、“目に見えないもの”だと考えるとどうなるか?
最終的には目に見える形の「花束」となる
目に見えない「hanataba」… ヒントになるのがこの歌詞。
Go carry on carry on
点と点を繋いで
Go carry on carry on
その鎧をおろして
milet「hanataba」 引用元-LYRICAL NONSENSE
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鎧を「(社会の)柵」、「代償」、「罪」に置き換えると、繋いでいくいくつもの「点」が、目に見えない「hanataba」の基になるものを意味していると考えられます。
それは何なのか? 真実だと筆者は考えます。
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有罪率99.9%の刑事裁判。100%完全ではないとすれば、たとえ小さな疑問や他愛もない勘違いであっても「不完全」は存在しているのだから、1つ1つの疑問や勘違いをいくつも重ねることで「矛盾」を生み出していく。
その源となるのが「真実」であり、真実を追い求め、形作られていく先にあるのが「無罪」という名の「花束」へとつながっていくのではないでしょうか。筆者はそう考えます。
次の疑問にいきましょう。
「hanataba」は、誰に対してのものなのか?
一般的に花束は「手渡すもの」、「贈るもの」といったイメージですが
ここでは花束は「hanataba」であり「真実を形作ったもの」としていますので
先程の考察を踏まえて進めていきたいと考えます。
誰よりも脆い
私の心に気づいてくれた
milet「hanataba」 引用元-LYRICAL NONSENSE
不器用な優しさで
先回りで寄りかかってくれた
milet「hanataba」 引用元-LYRICAL NONSENSE
この辺の歌詞が答えになるのではないでしょうか。
己たちの信念の下に“真実”へと突き進む人たちが柵に埋もれ、代償を払わされ罪を被り、償いを求められ続ける人への「hanataba」だと考えられますよね。
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先の見えない闇に射し込む一筋の光。
それを「気づき」であり「不器用な優しさ」という言葉で表していて
言葉的には「贈る」などではなく「手向ける」が一番近いのではないかと筆者は考えます。
では、最後の疑問についての考察に進みましょう!
「hanataba」を構成する花は、どんなものなのか?
ドラマの内容から見ていくと、主要なキャストの人物名に「墨(黒)」、「赤」、「白」、「紫」、「青」といった色の名前が散りばめられています。
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『あれ?』と思った人も多いのではないでしょうか。
であれば当然「hanataba」を構成するのは「主要キャスト」だと思ってしまうでしょうけれど筆者は違うと考えます。どうしてか?
先程来お伝えしているように「hanataba」は「真実を形作ったもの」であり、その源は「目に見えないもの」だからです。
そうなると、hanatabaを構成する花とは何なのか?
これもまた「真実」ではないでしょうか。
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当事者の本心と真摯に向き合い、メンバーの英知をすべて結集させながら
当事者さえも気づかなかった「真実」に、己たちの信念を貫き通す。
そこには「色」など存在せず、あるとすれば「白か黒か」のみだと筆者は考えます。
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1つ1つの真実が形となり、それが愛する人や大切な人、どんな状況になっても支えてくれた人たちの想いによって色付けられ、唯一無二の美しい「花束」となる。
そんな想いを、この歌は私たちに伝えたいのではないでしょうか。
まとめ
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今回は milet さんの hanataba について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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