
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS

今回あなたの心に届けたい楽曲は
Official髭男dism の Subtitle です。
歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いの本質をあなたに届けます。
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何ともいえない切なさと温かさを同時に味わえる珠玉のスローバラード

2012年結成以降、数多くのヒット曲を世に送り出している
日本の4人組ピアノロックバンドOfficial髭男dismが
2022年に発表したスローバラード・ナンバー。
生方美久脚本、川口春奈・目黒蓮(SnowMan)主演のCX系ドラマ
「silent」の主題歌として書き下ろされました。

ドラマのあらすじなどは、コチラ。
高校時代、青羽紬(川口春奈)と佐倉想(目黒蓮)は付き合っていた。 想の声が紬は好きで、二人にとって電話や共通の趣味の音楽は かけがえのない愛おしい時間だった。 進学して上京した想は、卒業後まもなく紬に理由も言わず 文字だけで別れを告げて姿を消してしまう。 想は高校時代の友人らにも一方的に連絡を絶っていた。 8年後、地元の短大を卒業した紬は上京し 高校の同級生の戸川湊斗(鈴鹿央士)と交際していた。 紬は大好きな音楽に囲まれながらCDショップで働き幸せな日々を過ごしていた。 すでに想は、二人にとって過去のことになっていた。 ある日、紬は電車を待っていると、想を見かける。 紬は必死に追いかけるが想を見失ってしまった。 それ以来、もう一度会って話したい気持ちが強くなっていた紬は 偶然にも別の日、想と再会を果たし思いの丈を伝えるが 想は驚き困惑しながら張り裂けそうな表情をし、手話で返答するのだった。 想は難病である「若年発症型両側性感音難聴」を患い、音のない世界で生きていた。 紬は自分の中に残っていた想への思いや湊斗との関係に戸惑いながらも 現実に向き合おうとし始める。 引用元-Wikipedia

イントロとアウトロを持たないのが、この楽曲の最大の特徴です。
主旋律はピアノではありますが、全体のメロディーを構成しているのはドラム。
要所要所で奏でられるメロディーをガッチリとサポートしているのが分かります。
歌声の抑揚から揺れ動く心情を、メロディーラインの緩急からドラマの中で繰り広げられていく恋愛模様を想起させ、聴き込むほどにジェットコースターに乗っているかのように心と身体を揺さぶられ、何ともいえない切なさとぬくもりを同時に味わえるエモーショナルな楽曲だと筆者は考えます。
静寂の中から沸々と湧き上がる熱い想い…
込み上げる涙を抑えきれなくなる素敵なバラードですよね。
歌詞の意味を考察!真に愛する想いに字幕はいらない

さて、注目の歌詞考察です。
先程お伝えした
イントロとアウトロを持たない5分05秒の物語の中に
主人公の想いのすべてが凝縮されている歌詞。
一緒に見ていきましょう。
「凍りついた心には太陽を」
そして「僕が君にとってそのポジションを」
そんなだいぶ傲慢な思い込みを拗らせてたんだよ
ごめんね 笑ってやって
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
火傷しそうなほどのポジティブの
冷たさと残酷さに気付いたんだよ
きっと君に渡したいものは
もっとひんやり熱いもの
綺麗事じゃないけど 綺麗で揺るぎないもの
うわべよりも 胸の奥の奥を温めるもの
理想だけはあるけど 心のどこ探しても
まるで見つからないんだよ
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
1番の冒頭部分には「過去の2人の関係性を回顧している様子」が見て取れ
Aメロに入ると今度は「現状を踏まえた2人の関係性」を投影するイメージ。
たくさんの言葉が並んでいる所に、お互いの現状を直視できない戸惑いが感じられ
彼女に対してこれまで主人公が伝えられなかった想いが表現されていると筆者は考えます。

「お互いの存在が、かけがえのないもの」という考え方になったのは
言葉にしなくても想いが伝わっているからだと錯覚していたからなのかもしれない…
今思えば、やはりそれは錯覚で、言葉にしないと伝わらないものだった。

言葉にしたとしても、本心は愛する人の胸の奥深くにまで届いていなかった。
上っ面だけの言葉では、誤解や錯覚を生み出すだけ。
お互いの心が本当に欲しかったのは…「ひんやり熱いもの」
凍えそうな心を優しく包み込むような「ぬくもり」なのだ。

このぬくもりこそが、うわべよりも胸の奥の奥を温めるものへとつながり、理想だけがあって見つからないのは、8年もの歳月がそれを見えなくしてしまっているからだと筆者は考えます。
伝えたい伝わらない
その不条理が今 キツく縛りつけるんだよ
臆病な僕の この一挙手一投足を
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
サビ前の部分。
ここでは「まっすぐな想いを伝えられないもどかしさ」が表されています。

静寂の世界にいる僕…
そこから抜け出そうと懸命にもがく程
君の声が聴きたくなる…

その想いに、あの頃みたいに笑顔と言葉で伝えたい
でも今は… 笑顔になれない。「想い」を言葉にすることもできない…
こんな感じになるでしょう。
そしてサビの部分では
主人公である僕の「本心」が綴られています。
言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたくても
夢中になればなるほどに
形は崩れ落ちて溶けていって 消えてしまうけど
でも僕が選ぶ言葉が そこに託された想いが
君の胸を震わすのを 諦められない
愛してるよりも愛が届くまで
もう少しだけ待ってて
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
下線部分が「本心」であり
赤字で表した部分が、この歌が伝えたい想いの本質だと筆者は考えます。

想いをカタチにするのが「言葉」であり「書かれた文字」だとするならば
そのカタチは様々に変化して、やがては消えてなくなってしまうもの…
「想いを託すのは心からの言葉だけだ」と人は言うけれど
万感の想いを託すのは、そんなものでは伝わらない。
目に見えるものよりも、目に見えないものに価値がある。

そう… 言葉や文字よりも遥かに強く熱い想いは
悲しみと静寂を撃ち破り、きっと君の心の奥深くにまでに届くはず。
そのことを信じて胸いっぱいの真の愛を、万感の想いを込めて君に届けたい…
こんな心情が読み取れます。

1番の歌詞考察でお伝えした内容を踏まえ
2番の歌詞を一緒に見ていきましょう。
薄着でただそばに立ってても
不必要に汗をかいてしまう僕なんかもう
どうしたって生温くて君を痛めつけてしまうのだろう
「手のひらが熱いほど心は冷たいんでしょう?」
冗談でもそんな残酷なこと言わないでよ
別に言えばいいけど
全人生を賭けても ちゃんと覆さしてよ
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
下線部分の言葉が何を意味しているのか?
これが1番の歌詞にある「ひんやり熱いもの」とリンクしているように感じます。

分かり合いたいけれど解り合えない…
その壁になっているのがこの言葉に表されているように筆者は感じます。

差し出された手のぬくもり。
それは愛する人への熱い想いが込められた「真の愛」の温かさ。
この温かさこそが、お互いが欲しいと願う「ひんやり熱いもの」であり
その正体が「ぬくもり」だということに気づき始める様子が、2番のサビ前の歌詞にあります。
救いたい=救われたい
このイコールが今 優しく剥がしていくんだよ
堅い理論武装 プライドの過剰包装を
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/

長い歳月を経て、すれ違っていたお互いの想いが「救いたい=救われたい」想いをつなぐことで結ばれ、氷のように冷たく硬くな(頑な)った心を優しく包み込むぬくもりの中で、あの日から止まったままの時計の針を再び動かしていく…
そして、2番のサビ。
僕の「本心」へとつながっていきます。
正しさよりも優しさが欲しい
そしてそれを受け取れるのは
イルミネーションみたいな
不特定多数じゃなくてただ1人
君であってほしい
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/

どんなにキラキラと輝くイルミネーションも、心をくすぐるような美辞麗句もいらない。
今の僕の想いをありのまま包んで
優しさとぬくもりの中で受け取ってくれる君がいてくれればいい…
こんな感じになるでしょう。
そして楽曲は、ブリッジを経て大サビへと向かいます。
<ブリッジ>
かけた言葉で 割れたヒビを直そうとして
足しすぎた熱量で 引かれてしまったカーテン
そんな失敗作を 重ねて 重ねて 重ねて
見つけたいんだ いつか 最高の一言一句を
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
想いを残しながらも別々の道を歩んできた2人が、互いの知らない過去の寂しさや悲しみを1つずつ埋めていこうとする様子が窺えます。紆余曲折があろうとも、愛する人と一緒なら「最高の瞬間」を迎えることができるはずと信じて…
<大サビ>
言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたとして
時間が経ってしまえば大抵
記憶から溢れ落ちて溶けていって消えてしまう
でも
絶えず僕らのストーリーに添えられた字幕のように
思い返した時 不意に目をやる時に
君の胸を震わすもの 探し続けたい
愛してるよりも愛が届くまで
もう少しだけ待ってて
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/

ここで「字幕」という言葉が登場しました。
これがタイトルである「Subtitle」になるのですが、後に続く「君の胸を震わすもの」や「愛してるよりも愛が届くまで」といったフレーズを考えた時、意訳ではありますが「Subtitle」とは「真の愛」だと筆者は考えます。

過去現在未来を通じて、人は様々な想いを言葉や文字に変えて伝えるものですが
本当に心から伝えたいと願う溢れるほどの熱い想いは、きっと言葉や文字では表現しきれない…

その熱い想いが、愛し合う2人が温めた「真の愛」だとするならば
ただただ言葉を並べただけの字幕などいらない。
真に愛する想いは、言葉や文字を超えたものなのだから…
このことから、楽曲がイントロとアウトロを持たない「主人公の想いが凝縮された歌」であることを含め、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした「真に愛する想いに字幕はいらない」の真意が分かるでしょう。
言葉など何も欲しくないほど
悲しみに凍てつく夜でも
勝手に君のそばで あれこれと考えてる
雪が溶けても残ってる
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/official-hige-dandism/subtitle/
雪が溶けても残っているもの。
それは、どんなことがあっても揺るがない優しさとぬくもりに満ち溢れた「愛」だと筆者は考えます。
まとめ
今回は Official髭男dism の Subtitle
歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いの本質をお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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