【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
あいみょん さんの あのね です。
印象的な歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
真綿のようなメロディーと歌声が優しく心を包み込んでくれる歌
引用元-Amazon/ナタリー
あどけない笑顔と気さくな語り口、心に寄り添った楽曲や透き通るような歌声が私たちを魅了する日本の女性シンガーソングライターあいみょんが、黒柳徹子さん原作で2023年12月8日公開の映画「窓ぎわのトットちゃん」の主題歌として書き下ろしたこの曲。
1つ1つのメロディーや歌声に真綿のような温かさを感じ取ることができ、聴き込むほどに心を優しく包み込んでくれる歌…そんな風に筆者は感じました。
歌詞の意味を考察!離さないで!その優しさとぬくもりを
さて、歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞をピックアップし
太字や下線で表した部分を中心に考察を進めていきます。
一緒に見ていきましょう。
「さよなら」その口癖は誰譲りなの?
会うたびに寂しくなるのよ 少し
手を振るだけで消えてしまうようで
私が描きすぎてる
明るい明日に 君も居る
ガラスの鳥の背中にまたがる私
笑う君と天使
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
昨日は無かったもの
見せてあげたい
会いたい
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
「ありがとう」その台詞には
不安も過る 不思議だね
素敵な言葉なんだと教わったはずなのに
消えてしまいそうで
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
あの水たまりを超えられたら
きっとこれからも
会えるんだ
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
許されない願い事が
あるとは信じたくはないんだよ
つま先立つ 沈まないように
それなのに何故だろう 君が遠い
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
伸びてく影が少しだけ
震えて 何か言おうとしていた
通り雨は 君の涙さえ
私に見せなかったの?
漂う予感に
惑わされてしまわないように
信じてる 信じてる
君の言う矛盾に
隠れている本当の気持ちに
気付いている 気付いているから
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
原作や映画の内容を踏まえながら、印象的な歌詞を見ていくと
「さよなら」、「ありがとう」は「誰が誰に対して伝えた言葉なのか?」
という疑問が自然と湧き上がることでしょう。
大好きな人との別れ、素晴らしい人たちとの出会い。
その中で繰り返される「さよなら」、「ありがとう」がここにあるのだと筆者は考えます。
たくさんの笑顔と愛情を注いでくれた人たち。
時代の流れに呑み込まれ、戦地へと出征したお父さん…
特異な子として疎外感を感じていた幼き日々…
本当の私を見抜いて「君は、本当はいい子なんだよ」と言ってくれた先生など、様々な物語がそこには存在している。そう筆者は考えます。
「さよなら」という言葉は淋しさがあり、二度と会えないという悲しみがイメージされますが、「ありがとう」は、どちらかといえば明るいイメージの言葉のはず。
しかしながら、歌詞には不安が過ると表されていますよね。どうしてか?
筆者が考えるに、それは「ありがとう」の想いを分かち合えたとしても、きっとどこかでまた「さよなら」を告げなければいけない時がくることを予感しているからなのでしょう。
ガラスの鳥は「純真な心で羽ばたいている」ことを意味し、水たまりは「心の中に溜め込んでしまっている悲しみ」、君が遠いとは「既にこの世にいない人」を示していると考えれば、この歌が何を語っているのかが見えてきます。
本当であれば、誰も戦争なんて望まない。
愛する人や大切な仲間を、生きては帰れない場所に手を振って送り出さない。
誰もが笑顔で穏やかに「明るい明日」を生きたいと思っているはずだ…
心に痛みを抱えていても、自分を上手く表現できなくても
生まれ以て身体に支障を来していたとしても、みんな「一緒に今を生きる人」
唯一無二の人たち同士、あるがまま認め合い、想いを分かち合いたい…
今であれば少なからず叶えられる願い事が
決して許されることがなかった時代を過ごしたトットちゃんの「本心」
それが、楽曲タイトルの「あのね」に込められているのではないでしょうか。
イヤなことばかりだった昨日とは違う
笑い声がいっぱいの明日が来ることを教えてあげたい(会いたい)。
涙が溢れて止まらないほどの悲しみを越えれば、きっとたくさんの喜びに(会えるんだ)。
夢と現実が交錯する中で、本当の気持ちは胸に秘め、体裁の良い言葉を鎧にして、自分を鼓舞する姿を見抜いてくれた人にだけ、本当の気持ちを伝える最初の言葉。
それが「あのね」だったのだと筆者は考えます。
寝癖がある君の方が
何だか生きているって感じる
まだ幼い顔つきで怒る
その口の形も愛おしい
孤独を映す影や歩幅
スピード取り戻してあげたい
潰れそうな何かがあるなら
後ろから抱きしめる
許されるまで 強く
「あのね」作詞・作曲/あいみょん
サビの部分の歌詞を考察すると、こんな感じになるでしょう。
身だしなみという言葉があるように、髪型などは様々だけれど、寝癖などなく整った髪型の方がいいことなんて分かっている。しかしながら考えてほしい。寝癖があるということが「素の自分をさらけ出している」ようには見えないのだろうか?
寝坊して慌てて外へ出て来てしまったのだろう。
寝坊する程の深い眠りだったのかもしれない。
それほどまでに、心も身体も疲れているのかもしれない…
そんなあなたの背中を、さよならまでの時間が許すかぎり抱きしめてあげたい…
あなたの心が癒されるまで、優しく…強く…!
その想いに応えるために、私たちは何をすればいいのか?
それが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
離さないで!その優しさとぬくもりを へとつながっていくのです。
多様性という言葉が声高に叫ばれる現世。
年齢や性別などを問わず、誰もが人として認め合える社会をなんて言われていますが、そんなことは令和の世ではなく神代の昔から存在しているもの。
世界においては約77億、日本においては約1億2000万もの「唯一無二の命」が存在し、どの命もみな、それぞれの喜怒哀楽を経験しながら成長し、懸命に生きている。
であれば、それこそが「多様性」なのではないでしょうか。
誰かが悲しみに暮れる時には、その悲しみが癒えるまで側にいる。
誰から倒れそうになった時は、「大丈夫だから」と声をかけ支える。
その想いが横へとつながり、手に手を取って進む力となり、絆となる。
このことは同情ではなく、心からの愛だからこそやってのけられるのではないでしょうか。
だからこそ、その優しさとぬくもりを決して手離してはいけない。
そんな想いが、この歌詞には込められていると筆者は考えます。
これが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
離さないで!その優しさとぬくもりを の 真意 です。
まとめ
今回は あいみょん さんの あのね について
印象的な歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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