【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
日本テレビ系報道番組「News ZERO」のエンディングテーマ
Official髭男dism の 日常 です。
歌詞の意味を考察し、この歌が現世に伝えたい想いの本質に迫ります。
世の中への憂い、切なさの中に在る仄かなぬくもりを感じさせるメロディー
2012年結成以降、数々のヒット曲を世に送り出している日本の男性4人組ピアノポップバンド「Official髭男dism」がこの度発表したこの曲は、2006年10月2日にスタートして15年以上の歴史を誇る、毎週月曜日から金曜日の深夜に日本テレビ系列で放送されている平日最終版の報道番組「News ZERO」の新テーマ曲として書き下ろされました。
楽曲について、Official髭男dismからのコメントです。
いろいろなニュースが報じられる中で流れる音楽。 世の中で起きている事と、番組を観ている方々をつなぐ hubのようになれたら。 毎日生きていく中で、ふと耳にしたときに いったん深呼吸ができる。 そんな曲になってくれるとうれしいです。
楽曲を手掛けた、ヴォーカルの藤原聡さんは、次のように語られています。
1日の終わりにかかる報道番組のテーマ曲を制作するにあたり、自分がデビュー前に地元の企業に就職していた頃の経験や感情を少しでも楽曲に乗せて伝えることができればと考え、この曲を作りました。
そして、ギター担当の小笹大輔さんは、次のように語られています。
『自分ひとりだけじゃないんだ』という思いを感じるだけで、人は気持ちが軽くなったり変わったりできるので、曲の中から1つでもその思いを見つけてもらえたら嬉しいです。
閉塞し歪んだ世の中への憂いや切なさを感じさせる一方で、その中に在る人の優しさや穏やかな陽の光といった「仄かなぬくもり」をも感じさせるメロディーが、疲れた心を和ませ、癒し、明日へ向かう力を蓄えてくれる…
「頑張ろうぜ!」と背中を押すのではなく
現状のあるがままの心に寄り添い、優しく包み込んでくれる
そんな楽曲だと筆者は感じました。
歌詞の意味を考察!あなたが創るオリジナルな「日常」
さて、歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞の一部からの考察になりますが、ぜひご覧ください。
解決策はいくつかある事
分かってても踏み出せない
ホメオスタシスの7文字に
容易く躓いてる心じゃもう
しんどいなぁ なんて
嘆いたって 迷惑みたいだ
Official髭男dism「日常」- 公開された音源から
ホメオスタシスとは生物学上で用いられる言葉で
ざっくりいうと「変化を拒み、今在る状態を維持しようとする働き」のこと。
これを人間の心理に置き換えると「変わりたいけど変われない心の状態」になります。
現状を変えたいとは願うけれど、一歩踏み出す勇気が持てず
現状に甘んじることを繰り返すうちにどっぷりとハマる「ぬるま湯の心地よさ」…
しかしながら考えてほしい。
ぬるま湯につかっている間にも時代は流れ、時間は過ぎていくことを。
そしてそれは、どう足掻いたとしても取り返しがつかないことを…
目の前に広がる「現実」と向き合うことなく
ただただ「しんどいなぁ」と嘆いたところで何も変わりはしない。
「86,400秒」という限られた時間の中で、自分が精一杯生きたのかを問うた時、ほんの少しでも微笑みを浮かべられるような「1日」でありたい…
そういった想いが、この歌詞の裏側に込められているのではないでしょうか。
ノルマ以下か以上か 日常は今日も計られる
スーツでもスウェットでも それは同じみたいだ
Official髭男dism「日常」- 公開された音源から
変わらない人たちに 悩まされては癒される
強がれるこの強さが 割と大事みたいだ
Official髭男dism「日常」- 公開された音源から
「ノルマ以下か以上か」サラリーマンであれば耳の痛い言葉ですよね…自動車販売会社に居た頃は、筆者もよく「ノルマ」という言葉に悩まされましたが、よく考えてみれば「何を以てノルマ」とするのかは自分の考え方次第だと、この歌詞は伝えているように筆者は感じました。
そして「強がれる強さ」とは、どういうものなのか?
私は私でいいのだ。という信念ではないでしょうか。
そういったことを踏まえた筆者の考察は、こうなります。
どんな学び方や働き方、生き方をしていたとしても常に「目に見える数字やデータ」で計られる世の中。それってとっても窮屈なのではないだろうか。もっと大切なものが人間にはあるはず。ノルマを課すというのであれば、もっとヒューマニズムなものであるべきではないか。
それは何も「仕事のこと」ではなくても構わない。
「たくさんの人と会う」や「人を笑顔にする」などでもいい。
しかしながらそれは、決して自分の思い通りにはいかないものだ…
理不尽な言動に悩まされたり、温かい気持ちがこもった言葉に癒されたり。立ち止まったり進んだりといった紆余曲折は付きものだけれど、そんな時は「大丈夫。私は私だから」と心で呟きながら自分ができることでぬるま湯につかっていた日々を変え進化させていく。
日常とは「変化のないもの」ではなく「進化するもの」。
昨日とは違う今日の私、今日とは違う明日の私に逢うことへの楽しみを抱きながら、唯一無二のオリジナルな日常を過ごして生きたい…
不細工な心ひとつ 日常を今日も生きる
Official髭男dism「日常」- 公開された音源から
スマートさがなく武骨で発展途上な私であっても
私を愛し、大切に想い、支えてくれる人たちに感謝しながら
今日という1日をまた、笑顔で過ごしたい。
そんな想いを、あなたにも…
これが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
あなたが創るオリジナルな「日常」の真意です。
まとめ
今回は Official髭男dism の 日常 について
歌詞の意味を考察し、この歌が現世に伝えたい想いの本質に迫りました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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