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【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
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今回あなたの心に届けたい楽曲は
Vaundy さんの トドメの一撃 です。
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をあなたに届けます。
妖しさや艶っぽさといった大人の魅力を感じさせるスタイリッシュなメロディー
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引用元-YouTube
2019年デビュー以降、ジャンルレスな楽曲と抜群の音楽センスで私たちの心を魅了する日本の男性シンガーソングライターVaundyが発表したこの曲(正式タイトルは「トドメの一撃 feat. Cory Wong」)
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(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
遠藤達哉さん原作の超人気アニメ「SPY×FAMILY season2」のエンディングを飾る楽曲として書き下ろされ、目下人気急上昇中です。
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楽曲を初めて聴いた時、筆者がイメージしたのが「歓楽街の路地裏」。
繁華街ではなく歓楽街。煌々とした明るさではなく、妖しげなネオンが瞬く路地裏。そこで繰り広げられる深い愛の駆け引きのようなイメージが浮かんできました。
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引用元-X.com
ブラックミュージックの中でも特にノリの良い「ファンク」を得意とするCory Wongさんがフューチャーしていることが、そのようなイメージを浮かばせている要因になっているのでしょうね。
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引用元-Pinterest
妖しさと艶っぽさが大人の魅力を感じさせるスタイリッシュなメロディーと情感たっぷりに歌い上げるVaundyさんの歌声が、聴いている人の夢の中までも支配していくような錯覚を覚えてしまうほどに心を惹き込んでいく…そんな楽曲だと筆者は考えます。
歌詞の意味を考察!ハートを撃ち抜く境界線上の黄昏
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さて、歌詞考察に入ります。
まずは、歌詞の全文からご覧ください。
1番
視界に目前映る深い真紅
この先およそ40000㎞
後ろに迫る互いの傷が
迷う道をさらに迷わせてく
背中を突いた!
引用元-Lyrical Nonsense
だから
今日の夜は隣にいさせて
今夜だけは本気だからね
こっちにきてもっと
祈り合った未来とて
道が違うのよ アナタ
互いの殺意で
トドメ喰らっちゃうね
やっぱやめとくわ
引用元-Lyrical Nonsense
2番
行く、万年の困難が待つ道
内、四千は光死ぬ常闇
さらに続き、絶えぬ更地
そこに現れた
心見透かすちっぽけな魂
それは散らばるミクロ砂金
手のひらに集め
密度高め万年を照らす光の矢を放つ、穿つ
引用元-Lyrical Nonsense
こういうのとか
そういうのとか
偽物じゃできないよね
引用元-Lyrical Nonsense
だから
今日の夜は隣にいさせて
今夜だけは本気だからね
こっちにきてもっと
祈り合った未来とて
道が違うのよ アナタ
互いの殺意で
トドメ喰らっちゃうね
やっぱやめとくわ
引用元-Lyrical Nonsense
ブリッジ
もしもどこまでも続くなら
せめて今日の一度だけ
引用元-Lyrical Nonsense
大サビ
今日の夜はワタシにさせて
今夜だけはワタシに守らせて
今日の夜が明けたころに
待ち合わせね
明日の夜も守れますように
こっちにきてもっと
引用元-Lyrical Nonsense
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全体を通して切ない想いが感じられる歌詞ですが、この歌が伝えたい想いの本質は1番の歌詞に集約されているように筆者は考えますので、今回は1番の歌詞を中心に深掘り考察を進めていきますね。
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1番の歌詞をおさらいしながら、筆者の考察を進めます。
視界に目前映る深い真紅
この先およそ40000㎞
後ろに迫る互いの傷が
迷う道をさらに迷わせてく
背中を突いた!
引用元-Lyrical Nonsense
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深い真紅を筆者は「黄昏」だと考えました。
夕陽が落ちて夜へと向かう空の余韻。今日という日を名残惜しく感じる瞬間ですが、明日への希望を託すといった意味合いもあるのではないでしょうか。
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40000㎞という距離は、地球の円周と考えて自然だと筆者は考えます。
後ろに迫る互いの傷とは、今、目の前に広がる黄昏に明日への希望を託した自らの気持ちが廻りまわって背中に突き刺さるといったイメージ。
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その「突き刺さるもの」とは何なのか?
絶対に表に出してはいけない「互いへの本心」だと筆者は考えます。
だから
今日の夜は隣にいさせて
今夜だけは本気だからね
こっちにきてもっと
引用元-Lyrical Nonsense
「隣にいさせて」や「今夜だけは本気」、後半にある「ワタシにさせて」や「ワタシに守らせて」、さらに「こっちにきてもっと」といった歌詞に「お互いに対する想い」が表されているのではないでしょうか。
祈り合った未来とて
道が違うのよ アナタ
互いの殺意で
トドメ喰らっちゃうね
やっぱやめとくわ
引用元-Lyrical Nonsense
互いの殺意とは、お互いが抱いている「今の自分にトドメを刺す手段」であり、それは「かりそめの父と母という関係性を止め、男と女としての関係へと進んでいくこと」だと筆者は考えます。
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人を愛することは、愛する人を護る強さを抱かせる一方で
一時の迷いや情けを感じてしまう「隙」を作ってしまう弱さをも生み出す…
これは、スパイや殺し屋にとって最大の致命傷になってしまう。
だからこそ、最後のフレーズが「やっぱやめとくわ」になっていると筆者は考えます。
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深入りしない、一時の想いに溺れない。
就かず離れず。この絶妙な距離感こそが、お互いが望んだ関係性であり、それぞれの道を進むために心に敷いた「境界線」なのだから。
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黄昏に託した想いは、長い夜を越え、やがて新しい朝へと巡り来るけれど、迎えた朝は決して悲しいものではなく、成長と喜びに包まれた自分の心を一層強くしているだろう。
こんな想いが込められていると考え
筆者はこの歌が現世に伝えたい想いの本質を
ハートを撃ち抜く境界線上の黄昏としているのです。
まとめ
今回は Vaundy さんの トドメの一撃 について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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