愛する人との想いをつなぐ
聖なる夜へのスペシャル☆レールロード!
【MENTAL AID】SPECIAL
さよなら 2021
しょうらくサンタのクリスマス☆トレイン!∠(^-^)
<番組メインテーマソング>
番組パーソナリティー「しょうらくサンタ」です!
12月15日からクリスマスイヴまでの間
「愛する人との想いをつなぐ」をメインテーマとして
ノンストップで走り続けるクリスマス☆トレイン!9日目を迎えました。
いよいよ9日目に突入しました(^-^)
多くの皆さんから反響をいただいています。
ありがとうございますm(__)m
残りわずかとなりましたが
愛する人との想いをつなぐ旅を一緒に楽しみましょう!
今回のクリスマス☆トレインも
「ノンフィクション・ブログドラマ」をお送りします。
最終回となる今回は「私じゃ、ダメですか?」【後編】。
ご覧いただく前に
ここで【前編】のあらすじを簡単にご紹介します(^-^)
木村武彦が大学の頃に某百貨店のデパ地下でアルバイトをしていたある日、隣のテナントでアルバイトをすることになった女の子(中西智子)と出会います。 隣のテナントの店長・宮本から「なんとか辞めないように、楽しい雰囲気で話をしてほしい」という無理難題を押し付けられる形で、別テナントであるにもかかわらず「教育係」を頼まれた武彦は、店長らの計らいにより、バイトの日にはいつも智子と休憩時間を一緒に取り、様々な話をしながら、お互いのことを知っていきます。 次第に打ち解け合う武彦と智子。会話は弾み、あっという間の休憩時間が終わるといつも笑顔でテナントに戻って来る智子をみてご満悦の宮本。 忙しく接客をする武彦を見つめる智子の瞳の奥には「秘めたる想い」が…
というのが【前編】のあらすじになります。
(詳細は前日のクリスマス☆トレインをご覧ください)
前回同様、実話を忠実な形で再現させていますが、ドラマの中で登場する個人名や画像などについては、プライバシーの関係上「イメージ」、「仮名」とさせていただいていますのでご了承ください。
それでは早速ご覧ください(^-^)
ノンフィクション・ブログドラマ「私じゃダメですか?」【後編】
第1章:素敵な夢を叶えましょう
数日が過ぎた。
武彦と智子はいつも休憩時間が同じであったことから
いつしかお互いに何でも話せるようになっていた。
武彦の話を聞く度、智子はいつも屈託のない笑顔を見せてくれた。
智子の話を聞く度、武彦も次第に智子の純真さや魅力を感じていった。
『明るい子だ…今の世の中、なかなか自分の夢をちゃんと持っている子なんていないけど、彼女ならきっと、夢を叶えることができるような気がするな…』
休憩が終わり、元気にお店に向かう智子の後ろ姿を見て、武彦は思った。
「ラジオのディスクジョッキーになりたい」というのが智子の「夢」。
智 子:「松任谷由実さんの番組を聴いて、ものすごく憧れたんです。私もいつか、こんな楽しい番組のDJになれたらいいなぁって思って」
休憩時間の最中、智子は目をキラキラ輝かせながら、そう話してくれた。
それからしばらくして、武彦はふと考えた。
『そう言えば…』
当時、武彦は大学で「ラジオ番組研究会」をやっていた。
毎月1回、研究会のメンバーがそれぞれの企画を持ち寄り、
1時間の番組をカセットテープに収め、各ラジオ放送局へ送っては、
担当の方から「寸評」をいただいていた。
『ささやかだけど、彼女の夢を叶えてあげられるかもしれない!』
武彦は仕事終わりで、智子に話してみることにした。
私服に着替え、社員通用口で智子を待っていると、程無くして智子が出て来た。
武 彦:「お疲れさまでした」
智 子:「武彦さん!待っていてくれたんですかぁ?」
武 彦:「話したいことがあってね」
智 子:「話したいこと…ですか?」
武彦は、大学での「ラジオ番組研究会」のことを話してみた。
武 彦:「今度の週末、クリスマス特番として収録があるんだけど、ぜひ中西さんにゲストとして出演してもらいたいと思ってね」
智 子:「本当ですか!?はい!いいですよ!」
武 彦:「よかった!じゃあ『私の青春・私の夢』というコーナーに出演してもらうからね」
智 子:「分かりました。あ~何だかドキドキして来たなぁ~」
武 彦:「収録だし、そんなに緊張しなくてもいいからね。じゃあ朝10時30分に駅で」
出演の約束をした後、武彦と智子は近くの喫茶店でお互いの夢を語り合った。
第2章:ラブストーリーは突然に…
収録当日の朝、智子と待ち合わせして、私は大学の「研究会」へ。
部 員:「あれ?木村。彼女連れかい?」
武 彦:「そうだったら嬉しいんだけどね。今日のゲストの中西智子さん。バイト先の女の子だよ」
智 子:「初めまして。よろしくお願いします」
収録が始まった。
武彦はいつものように他愛もない話から簡単な小噺などを盛り込んで、
順調に収録をこなして行った。
智子は、武彦の様子をじっと見ていた。
武彦も収録の間、それとなく智子の様子を見ていたが、
どことなく様子がおかしいことに気づいた。
『どうしちゃったんだろう…さっきまでは笑顔だったんだけど…緊張してるのかなぁ』
そうこうしているうちに、いよいよ「私の青春・私の夢」のコーナーへ。
スタジオに入る智子。
笑顔ではいるが、何かひきつったような硬い笑顔…
武 彦:「さぁそれでは『私の青春・私の夢』のコーナーに参りましょう!クリスマスの日にサンタに夢を叶えてもらえるように、私もしっかりも応援します!今回はゲストをお迎えしています。O女子短大1年の中西智子さんです。こんにちは。」
智 子:「よろしくお願いします…」
武 彦:「まぁまぁ緊張しないで。リラックスして。普段どおりでいいですからね。さて、中西さん。中西さんの高校時代の思い出なんかを伺いたいんですが」
彼女は終始俯き加減で話をしていた。
それは、バイト先でのいつも笑顔で明るい智子ではなく…
その時、インカムから部員の声が。
部 員:「木村。どうする?1回止めちゃおうか?」
武 彦:「そうだなぁ…」
私が収録を止めようとした時、
智 子:「武彦さん!」
そう言って突然、智子が立ち上がった。
武 彦:「は…はい!…どうしたの?」 突然のことに武彦の声が上ずる…
智 子:「今まで黙ってたけど、抑えきれなくなって…私、武彦さんと出会った時から、武彦さんの優しさや温かな想いが嬉しくって…今回のことも、私の夢を叶えてくれようとしているってことが痛いほど分かって…でも私、武彦さんに何もしてあげられない…」
武 彦:「いやぁ…いいんだよ。みんなが中西さんのことを大切に想っているからね。私も私にできることで、中西さんを応援していけたらって考えただけで…」
智 子:「ありがとうございます。そんな武彦さんのこと、私、好きなんです!こんな私でよかったら、お付き合いしてもらえませんか?」
武 彦:「へ!?」
智 子:「…私じゃ、ダメですか?」
武 彦:「ダメって…いやいやとんでもない。中西さんの気持ち、本当に嬉しいよ。ありがとう。でも、その話は後でまたゆっくりと話すことにしようよ。今、収録中…」
智 子:「私、武彦さんのこと、本当に心から愛しています。だからお願いです!」
あまりの急展開に、武彦の頭の中は、もはや収録どころではなくなった。
武彦はとりあえず一旦収録を止めて、別室でゆっくりと智子の話を聴くことにした。
エピローグ:恋人たちのクリスマス
「智子の想いに応えること」が、思いもよらぬ方向に行ってしまったことに戸惑いはあったが、武彦も智子のことは好きなのは自分で分かっていたし、バイト先での休憩時間の時にいつも「自分の気持ちに素直に」と話していたこともあって、武彦も素直に智子への想いを話した。
武 彦:「智ちゃん、ありがとう。智ちゃんと出会えてすごく幸せだよ。これからもよろしく」
智 子:「はい!私もよろしくお願いします。でも…ごめんなさい。収録だって分かってたんですけど、抑えきれなくて…」
武 彦:「収録だから良かったよ…これ生放送だったら『公開プロポーズ』だからね…」
それを聞いた智子は、頬を赤くして恥ずかしそうにしていたが
しばらくすると、いつもの屈託のない笑顔でうなずいた…
「私じゃ、ダメですか?」 -END-
皆さんからのたくさんのエピソード、本当にありがとうございました!
いよいよ「クリスマス☆トレイン!」も、残り1日になりました。
「クリスマス☆トレイン」は、最終日に皆さんを「ある目的地」へと誘ってくれますが
何処へ誘ってくれるのか?
ヒントは「日本ではない」ようです。
どうぞ皆さん、明日の「最終日」もお楽しみに!
しょうらくサンタのクリスマス☆トレイン!
9日目は、この辺で。
皆さんには、この曲でお別れです♪
S県にお住いのラジオネームTさん、F県にお住いの匿名希望さんを始めとして
たくさんの皆さんからのリクエストをいただきました。
1994年に発表されて以降、不動の人気を誇るクリスマスソング…
マライア・キャリー 「恋人たちのクリスマス」
“All I Want for Christmas Is You“ Performed by. Mariah Carey
それではまた、最終日にお会いしましょう!(^O^)/
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