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【クリスマストレイン8】アルバイト先での小さな出会いが思わぬ方向へ!?~ブログドラマ

クリスマス☆トレイン!
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愛する人との想いをつなぐ

聖なる夜へのスペシャル☆レールロード!

【MENTAL AID】SPECIAL

さよなら 2021

しょうらくサンタのクリスマス☆トレイン!∠(^-^)

<番組メインテーマソング>

Total Playing Time 4:52 ※sourced by. SINGERS GUILD

番組パーソナリティー「しょうらくサンタ」です!

12月15日からクリスマスイヴまでの間

「愛する人との想いをつなぐ」をメインテーマとして

ノンストップで走り続けるクリスマス☆トレイン!8日目を迎えました。

いよいよクリスマスイヴまであと2日

「愛する人との想いをつなぐ旅」を一緒に楽しみましょう!

さて、今回のクリスマス☆トレインも

「ノンフィクション・ブログドラマ」をお送りします。

昨日お送りしたブログドラマ「はつ恋」。

すごくたくさんの方がご覧いただいたようで、本当にありがとうございます!

今回からは「前編・後編」に分かれたブログドラマ

「私じゃダメですか?」をご覧いただきます。

前回同様、内容的には実話を忠実な形で再現させていますが

ドラマの中で登場する個人名画像などは、

プライバシーの関係上「イメージ」「仮名」とさせていただいていますのでご了承ください。

それでは、早速ご覧ください。


ノンフィクション・ブログドラマ:私じゃダメですか?【前編】

第1章:出会い


平成元年春に第1志望だった大学に合格し、

晴れて「大学生」となった木村武彦

両親から「大学生ともなれば、学費くらいは自分で払いなさい」と言われ、

「人生初のアルバイト」探しをしていたところ、

当時百貨店に勤めていた姉の友人からの勧めで、地下食料品売場にある1軒のテナントを紹介された。

店長さん、パートタイマーのおばさん、そして、同じくアルバイトの1年先輩の女性からの温かい支えや、周りのテナントの店員さんや店長さんなどからの励ましなどもあり、武彦は順調に仕事をこなして行った。


平成2年秋のこと。

武彦が商品陳列をしていると

向かいのお店の店長・宮本が声をかけて来た。


宮 本:「ねぇねぇ、武彦くん。今日さ~、うちに新しいアルバイトの子が来るんだよ」


『広告は出すけど、なかなかアルバイトが決まらないんだ・・』と、いつもこぼしておられたが、なんとか面接で折り合いがついたようで、今日からアルバイトに来るとのこと。


武 彦:「それはよかったじゃないですか~。おめでとうございます」

宮 本:「履歴書を見たら短大生の子で、武彦くんより3つ年下の子なんだよ。私もさ~もう歳だからさ~なかなか若い子にものを教えるのって緊張しちゃうしさ~」

武 彦:「はぁ…」

宮 本:「ヘンに厳しくすると『バイト辞めます!』って言われちゃうと困るし、武彦くんもなんとかその子がバイトを続けられるように協力してくれないかなぁ~」

武 彦:「でも、お店が違いますし…」

宮 本:「それは分かってる。休憩時間なんかにそれとな~く話をしてもらって、気持ちを和ませてもらうことだけで構わないから。お願いできるかい?」

『ヘンなこと頼むよなぁ…』

そう思っていると「おはようございます!」と元気な声が。

声のする方へ顔を向けると、そこには…

背が低く華奢で童顔。

少し微笑んだ時に顔を出すえくぼが印象的な女の子が立っていた。

「あぁ!よ…ようこそ…」 

虚を突かれ、無理から笑顔を作る宮本さん…(^-^;

『あっちゃ~…声が上擦っちゃってるよ…』

武彦がそう思っていると、女の子はニッコリ微笑んでから

「今日からお世話になります。中西智子といいます。よろしくお願いします!」と。

中西智子はそういうと、元気よく一礼してから店内の更衣室に入って行った。

その姿を見送り、ドアが閉まった途端、宮本さんは大きなため息を…


武 彦:「元気があって、笑顔も可愛いし、素敵な子じゃないですか」

宮 本:「だろう?だからすぐに辞められたくないんだよ!武彦くん」

武 彦:「私に言われても…」

宮 本:「さっき話したこと、くれぐれも頼んだよ!分かった?頼んだからね!!」

『ムチャぶりもいいところだよ…』 

そうはいっても、日頃から何かとお世話になっている方であり、無碍むげにもできず…

そうこうしている内に、中西智子が「制服」に着替えてきた。

白いブラウスに赤いエプロン、黒の綿パン…

コック帽を頭に乗せた姿は、まさに「お店のマスコット」と言っても過言ではない可愛さだった。

『へぇ~なかなか制服似合ってんじゃん!』

武彦は思った。

冬という季節ながら、一人汗だくになってアタフタしながら教えている宮本さん…

時折笑いながらもテキパキと仕事を覚えて行く智子の姿に、武彦は好感を持った。

第2章:智子の「教育係」スタート!


いささか閑散とした店内に「12時の鐘」が鳴り響く。

試食の皿を片付けている武彦に、店長の西田が声をかけた。

 
店 長:「よ~し!じゃあ休憩回ろう。武彦くんからどうぞ」

武 彦:「はい!」

店 長:「午後から私は発注があるから、2時間ほどお店を武彦くん一人でやってもらうので、し~~~~っかり休憩して来てね!」

武 彦:「分かりました」

そう言って休憩に入ろうとする私に、

宮 本:「武彦くん!待って!」

武 彦:「何か?」

宮 本:「中西さんも休憩に連れてって!休憩場所なんかも知っといてもらわないと!!」

武 彦:「はぁ…」

宮 本:「じゃあ中西さん、向かいのテナントの木村くんと一緒に休憩行って来て。いろいろと教えてもらって来てね。武彦くん!余計なこと教えちゃダメだからね!!」

『余計なことって何なんだよ…』  そう思っていると、

智 子:「よろしくお願いします」 と、笑顔であいさつ。

武 彦:「こちらこそ。じゃあ行きましょうか」


2人で店の奥へ。

奥に進むと「社員食堂」があり、手ごろな値段でボリュームのあるメニューが多くあり、

懐具合の寂しい武彦にとっては、誠にありがたい場所であった。

武 彦:「ここが社員食堂で、ここの他に屋上にもレストランがあるので食事はそこで。後、食堂のとなりに喫茶スペースがあるからね」

智 子:「すごいですね!こんなにたくさんメニューがあるなんて。え~っと、どれにしようかなぁ」

武 彦:「ここのカレーライスは、止めておいた方がいいよ」

智 子:「どうしてですか?」

武 彦:「玉ねぎしか入ってないから

そう言うと、智子は大笑いした。 

屈託のない笑顔。

何年ぶりかにみる「笑顔」だった。

智 子:「でも私、カレーがいいなぁ~」

武 彦:「じゃあ屋上のレストランの方にしよう。ここよりちょっと高いけど、カレーは美味しいよ」

智 子:「分かりました!じゃあ一緒に」

屋上レストランで、武彦と智子はカレーライスを頬張り、

休憩スペースで大学のことやお互いのことを話しながら楽しい時を過ごした。

武 彦:「あれ?もうこんな時間かぁ~楽しい時間って、本当に短く感じるもんだね」

智 子:「本当にそうですね。私も楽しかったです」

武 彦:「じゃあ仕事に戻ろうか。バイト、頑張ってね」

智 子:「はい!頑張ります!」

それから数日間は、武彦と智子とのバイトの日が何故か重なっていて

休憩時間はいつも2人一緒になっていた。

彼女だって1人でゆっくり休憩したい時もあるだろうに…

武彦は何度か宮本に話したが、

「あと2回だけ」、「あと1回だけ」と。

らちが明かないと、武彦は智子に

武 彦:「休憩時間は自由だから、好きな場所で休んでいいよ」とは伝えたものの

智 子:「ありがとうございます。でも私、武彦さんとお話しているのが好きなので」と。

こうまで言われてしまうと、もう武彦には何も言うことは無くなってしまった。

『カウンセラーじゃん…』と武彦は思ったが、

智子との休憩時間は本当に楽しいもので、

お互いに何でも話せるようになり、あっという間に時間が過ぎていく。

2人は次第に打ち解け合い『武彦さん』『智ちゃん』と呼び合う仲になっていった。

休憩時間が終わるたびに笑顔で戻って来る「中西さん」を見て、ご満悦の宮本さん…

『教育係』もそんなに悪くないなぁ。

武彦はそう思いながら、仕事に戻った。

クリスマスが近づく店内にこだまする『時の鐘』が、

まるでサンタが鳴らす鈴の音のように聴こえる中、

慌ただしく接客をする武彦を見つめる瞳が…

そう…

この時、武彦は気づいていなかったのです。

中西智子の『秘めた想い』に…

私じゃダメですか?

続きは【後編】で…


クリスマスソング・リクエストにお応えします!

しょうらくサンタのクリスマス☆トレイン

8日目は、この辺で。

皆さんには、この曲でお別れです♪

I県にお住まいのラジオネームHさん

33歳女性の方からのリクエスト。

今回は「LIVE Version」でお届けします。

B’z 「いつかのメリークリスマス」

Total Playing Time 5:50 ※sourced by. 稲本浩弘

クリスマス☆トレイン!は、また明日!(^O^)/