【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Ado さんの 逆光 です。
アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」の劇中歌として極めて人気の高いこの曲。
歌詞の意味を考察すると、映画の内容から投影される現世への叫びが見えてきます。
この曲が現世に届けたい想いとは何なのか。
楽曲の本質に迫り、その想いをあなたに届けます。
内に秘めたエネルギーが一気に爆発するパッションを想起させるメロディー
先程お伝えした通り、この曲は2022年8月6日より全国で公開されている映画
「ONE PIECE FILM RED」の劇中歌として発表されました。
全体を通して重低音のイメージのサウンド。
椎名林檎さんや往年のアン・ルイスさんを凌駕するAdoさんの歌声がとても印象的です。
違和感たっぷりに奏でられるメロディーラインは矛盾や不条理が溢れ返る現世を、魂の叫びにも似たAdoさんの歌声は、その現世に向けて心の内に秘めたやりきれない想いをエネルギーとした「愛あるバクダン」が一気に爆発するパッションを想起させ、聴き込むほどに力と勇気が湧き立ってきますよね。
歌詞の意味を考察!「逆光が晒す社会の闇を撃ち破れ!」の真意
さて、歌詞考察に入りますが、こちらでは映画の内容に即したものではなく
私たちの目の前に広がる現世からの視点で歌詞考察を行っていきます。
どんな内容になるのか? 1番の歌詞から一緒に見ていきましょう。
散々な思い出は悲しみを穿つほど
やるせない恨みはアイツのために
置いてきたのさ
あんたらわかっちゃないだろ
本当に傷む孤独を
今だけ箍外してきて
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/ado/gyakkou/
ここでいう「アイツ」とは、現世を牛耳る「心を持たない輩たち」だと考えれば
この歌が届けたい現世につながる想いが見えてきます。
長く続く不況、災害や感染症などによって制限を余儀なくされた社会…
物価の高騰、税金や保険料UPによって爆増する支出…
一方で好き放題に税金を使い、使途不明を調べようともしない政府与党。
強きを助け、弱きを徹底的に挫くような風潮が広がる世の中で
心を痛め付けられ続けながらも今を懸命に生きている人々。
「あんたらわかっちゃないだろ」
分からないだろうな…
金と欲にまみれ、地位と名誉という名の鎧を身に纏っていては
本当に苦しんでいる人たちの想いなどチープなものなのだろう。
だが、本当に「わかっちゃない」のはそこではない。
分かっちゃないのは、あんたらの本当の「身の丈」だよ!
そんな感情が見て取れます。
そしてサビの部分。
怒りよ 今 悪党ぶっ飛ばして
そりゃあ愛ある罰だ
もう眠くはないや ないや ないや
もう悲しくないさ ないさ
そう 怒りよ 今 悪党蹴り飛ばして
そりゃあ愛への罰だ
もう眠くはないな ないな ないな
もう寂しくないさ ないさ
逆光よ
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/ado/gyakkou/
「悪党」というのは、輩たちにこびりついた「邪な思考」であり「社会の闇」。
ぶっ飛ばして蹴り飛ばして本当の自分を思い出させ、闇から抜け出させてやろう。
これは、人として本来持ち合わせている「思いやり」や「愛しむ想い」を取り戻すための「愛ある罰」であり「愛への罰」。
「親衛隊」のようなコメンテーターやメディアを巧みに操り臭いものには蓋をし続け、指摘されれば「印象操作」や「デマだ」と宣う輩たちを、これまで「眠っている」かのようにスルーしてきた自分に気づいた。
「こんなことやってる場合じゃない」
そんな人たちが今、確実に増えてきたのが分かる。
今こそ、逆光によって晒された社会の闇を力を合わせて撃ち破ろう!
こんな感じになるでしょう。
2番の歌詞では、昨今の疑惑についての状況を想起させます。
一緒に見ていきましょう。
惨憺たる結末は美しさを纏うほど
限りなく体温に近い「赤」に彩られていた
散漫な視界でも美しさがわかるほど
焼き付ける光を背に受ける「赤」に気を取られている
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/ado/gyakkou/
2つの「赤」が登場しましたが、どちらも似て非なるもの。
1つ目の赤は「赤黒」であり、もう1つは「真赤」です。
「赤黒」とは「赤みがかった黒」
「真赤」とは「混じりっ気のない純粋な赤」
この部分から逆光の正体は「純粋な想いが放つ赤い光」だと筆者は考えました。
限りなく体温に近い「赤」とは
何も邪なことはないといったカモフラージュであり「まやかし」。
でなければ、次に来る「赤」に気を取られはしないはずです。
どす黒く濁った血が流れている輩たちが支配する世の中。
彼らにとって最大の弱点は「純粋な心を忘れてしまった」こと。
子どもでも疑問に思うことすら、まともな答えを返せない。
話を逸らし、はぐらかしては都合の良い言い訳を探しているばかり。
もつれてしまった心は解っている今でも
ほつれてしまった言葉が焦っている
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/ado/gyakkou/
今の自分の立場や地位にしがみつきたいがためだけに
根本にある「本心」をひた隠しにしようともがく程に
目が泳ぎ、言葉が上ずり、挙動不審に陥っていく…
そんな輩たちに良いように操られていてはたまらない!
今、目覚めよ!
これまでの鬱積した想いを解き放て!
こんな感じになるでしょう。
以上のことが、この歌が届けたい現世につながる想いの本質は
逆光が晒す社会の闇を撃ち破れ! とした筆者の真意になるのです。
現世において生み出される楽曲には、社会の現状についてダイレクトに表現させるものもあれば遠回しな表現で留めるものもありますが、この曲においては視点を変えて深掘りしてみると、これほどまでに現世とリンクする楽曲なのだと筆者は改めて感じました。
まとめ
今回は Ado さんの 逆光 について
歌詞の意味を考察し、現世につながる想いをお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
コメント
普通にシャンクスへ向けた歌なんだよなあ
コメントありがとうございます。
劇場版ONE-PIECE FILM REDの劇中歌であるこの曲。
ストーリーを考えた時、確かにシャンクスに向けた歌であることは明白ではありますが
社会的影響力の強いこのアニメ映画の劇中歌であることを考えた時
単なる「アニメ映画の曲」として捉えるのではなく
現世において伝えたいメッセージのようなものがあるのではないかと私は考えました。
社会情勢を視た時、不条理が蔓延しています。
混じりっ気のない閃光のような赤い光に浮かび上がる「心の闇」「社会の闇」
その部分を独自の視点から歌詞考察によって表しています。
音楽は、人それぞれに捉え方は違います。
様々な視点から音楽を楽しむことによって、気持ちのゆとりもできますし
自分を表現するスキルのようなものも養えるのではないでしょうか。