【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
AliA の かくれんぼ です。
YouTubeやTikTokなどで大注目のこの歌の歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いをあなたに届けます。
YouTubeやTikTokなどで大注目!困難を乗り越え前へ進むイメージが心をわしづかみにする歌
2018年に結成された、男女6人組のハイブリットロックバンド
AliAが2019年に発表したこの曲。
YouTubeやTikTokなどで注目され始めたのは2020年前後に「ハイキュー‼」や「僕らのヒーローアカデミア」などといったアニメのMDA動画にこの曲が使用されるようになってから。
こういった勘違いする人たちが多くいるのは
おそらくこのことが要因の1つなのではないでしょうか。
5分余りの楽曲ですが、曲の長さを感じさせない疾走感溢れるメロディーの抑揚と子どもっぽさを残しつつ閃光のように突き抜けるような歌声とが、困難を乗り越え前へと進む姿をイメージさせ、聴いている人たちの心をわしづかみにして離さない。
そんな楽曲だと筆者は感じます。
歌詞の意味を考察!「かくれんぼしていたのは等身大の自分」の真意
さて、注目の歌詞考察です。
全体を通してドラマティックな展開を感じさせる歌詞ですので
それぞれの場面をイメージしながら一緒に見ていきましょう。
“いっせーのー”で鳴り響いたスタートの合図
引用元-J-lyricjp
なぞった線で結んだ世界
色付けていく ここから
冒頭部分の歌詞。
なぞった線で結んだ世界とは「未来予想図」だと筆者は考えます。
その真意を含め、歌詞を一緒に見ていきましょう。
まずはAメロから。
物心がつく頃 すでに此処にあった
引用元-J-lyricjp
僕じゃない誰かの記憶は
夕陽とともに蘇る
古ぼけた絵本を取り出して
落書きの中に1つの答えを見つけた
夕陽と共に蘇る記憶とは、子どもの頃に誰もが抱く「夢」。
古ぼけた絵本とは、幼少の頃に撮られた写真を収めたアルバムや小学校などの卒業アルバム。
落書きとは、クラスメイトの似顔絵や卒業文集などに書いた「将来の夢」だと筆者は考えます。
クラスメイトの似顔絵や文集での夢を「落書き」とした部分については
Bメロの歌詞にその片鱗を窺わせる部分があります。
自分の価値に 目を疑って
引用元-J-lyricjp
どこまでだって 堕ちていけるの
どこか遠くに 消えてしまいたい
こんな世界じゃ 僕はいらない
カウントダウンは始まっているよ
いろんなことを学び、心身共に成長してきた。
夢に向かって進むことに何の迷いもなかったが
ふと目の前に広がる社会を視た時、その想いは絶望へと変わった…
夢を抱くこと、夢を語ることを否定し嘲笑い、些細なことでいがみ合い
マウントを獲ることだけに目の色を変えている輩たちが蔓延っている。
「チープな夢など捨ててしまえ。そんな何の価値もないものにしがみついているような奴は、今の世の中には必要ない」
そんな空気感が漂う歪んだ社会に立ち向かう術など、今の僕には持ち合わせていない…
夢と希望に溢れていた頃に描いた「未来予想図」は
今の世の中では「落書き」としか扱われないのだ…
そんな想いが読み取れます。
だからこそ「かくれんぼ」しようと考えたのではないでしょうか。
歌詞はサビへと向かいます。
“いっせーのー”で声を上げて 聴こえてくるんだ
引用元-J-lyricjp
自分の影の長さに気付く もうこんな時間だ
一等星が顔を出した 届きそうで手を伸ばした
次は僕に着いてきなよ
どんな暗闇でも (もういいかい?まーだだよ)
幕は上がりだした (もういいかい?まーだだよ)
色付けていく ここから
どんな困難が待ち受けようとも前を向いて進もうとする姿が見て取れますが
「次は僕に着いてきなよ」というフレーズに少し違和感を持った筆者。
「僕」とは誰なのか?
誰に「着いてきなよ」と言っているのか?
どうやら「友達」や「他人」ではなさそうです。
その真相は、2番の歌詞で明らかにしたいと考えます。
続きを一緒に見ていきましょう。
10年後の僕らはすれ違いばかりで
引用元-J-lyricjp
幻想に想いを馳せては
“戻れない”そう思いこんだ
くたびれた心に追い討ちを
あの頃と変わらない夕陽も
なんとも思わない
「10年後の僕ら」というフレーズが登場しました。
誰と話しているのかが気になりますが、その部分の解説は後にして、続きを見ていきましょう。
自分を信じ 歩いていければ
引用元-J-lyricjp
どこまでだって 昇れるのにな
カットを跨ぐ その空白に
大切なモノ 見落としている
見つけられないと泣きわめく君へ
カットを跨ぐ空白部分にある大切なモノとは何なのか
イメージしてみると少しずつ見えてくるのではないですか?
それは、自分を信じて支えてくれた人たちの想いだと筆者は考えます。
自分を信じて支えてくれた人たちの想いが、これまでの想い出を整理する段階で生じたカット割りを跨ぐ空白部分にあったと考えた場合、意味は通じます。
目に見えるモノだけで物事を考えていたことで、すれ違った状態で収拾されないままの心のもどかしさを改めて感じ始める様子が窺えます。
見つけられないと泣きわめく「君」の存在
これも気になる表現ですよね。
「君」とは一体誰なのか?
仲の良い友達でしょうか? 違います。
「君」とは、子どもの頃(物心ついた頃)の自分であり
「僕」とは、今を生きている自分を表していると筆者は考えます。
ということは「僕ら」とは、「10年前の自分と今の自分」だということになります。
幼い頃と今の自分との間にある「すれ違った心」
それは「夢と現実との間に生じるもの」であって
完全に乖離してしまった訳ではない。
だとすれば、幼い頃の想いには一旦「かくれんぼ」しておいてもらって、成長していく中で心も身体も強くなった今の自分(僕)と、どんな時も支えてくれる人たちの想いが重なり合った今こそ「かくれんぼ」から出てくる時だと「君」に優しく伝えようとしているのではないかと筆者は考えます。
落ち着いて、周りをよく見るんだ…
季節は巡り、時代は変化してはいるけれど
どんな時も変わらない想いを伝え、見守りながら
君が描く夢を温めて育ててくれる人たちがいる。
もちろん「僕」もその一人。
まだまだ子供なところがあるけれど
君よりは少し大人になっているんだよ。
一緒に行こう!
もう「かくれんぼ」なんてしなくて大丈夫。
夢に向かって進むんだ!
こんな感じになるでしょう。
そう思いながら、2番のサビを見ていくと
これまでとは違った明るい未来を感じることでしょう。
“いっせーのー”で声を上げて 聴こえてくるんだ
引用元-J-lyricjp
自分の影の長さに気付く もうこんな時間だ
一等賞で駆け抜ける君 くっついていただけの僕でも
君の前を歩けるかな? こんな頼りない僕でも
一等賞で駆け抜けるのは幼い頃の僕であり
その様子を見守りながら後にくっついていたのが今の僕。
これから先は、夢を叶えるために君を引っ張っていく番だ。
まだまだ弱い部分はあるかもしれないけれど…
ふと不安になる自分の心で2番の歌詞は終わっていますが
Cメロからブリッジに向かう部分で、その不安は綺麗に無くなっていきます。
宝箱はホコリをかぶったまま
引用元-J-lyricjp
無くした鍵はずっと
君のポケットの中にあった
散らばっていた全てが
今ひとつに重なる
手を取り 始めよう
僕たちの物語
「かくれんぼ」している間にホコリまみれになってしまった宝箱。
その中には、あの頃に抱いていた夢がいっぱい詰まっている。
鍵は無くしてしまったと思っていたが、心の奥深くにしまい込んで忘れていただけだった。
赤字で示した部分の歌詞が
「かくれんぼしていたのは等身大の自分」である真意になります。
すれ違っていた心、閉ざされていた想い。
夢を抱いて進んでいた「等身大の自分」が今
闇を抜け、光を浴びて未来へ進もうとしている。
さぁ!始めよう。人生はこれからだ。
キャンバスに、想いのままに夢を描いていこう!
そんな想いが込められていると、筆者は考えます。
そして、曲はブリッジ部分から大サビへと向かいます。
一度はいらないと思った
今なら胸を張れる気がしたんだ
愛おしくて 掛け声はいつも“いっせーのー”で声を上げて
引用元-J-lyricjp
“いっせーのー”で声を上げて 聴こえてくるんだ
引用元-J-lyricjp
自分の影の長さに気付く もうこんな時間だ
一等星が顔を出した 届きそうで手を伸ばした
次は僕に着いてきなよ
どんな暗闇でも (もういいかい?まーだだよ)
泣きじゃくった声で (もういいかい?まーだだよ)
笑う君が見えた (もういいかい?まーだだよ)
幕は上がりだした (もういいかい?もういいよ)
色付けていく ここから
終盤のフレーズにある「もういいよ」に
等身大の自分で進むことができる喜びを感じますよね。
まとめ
今回は AliA の かくれんぼ について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いをお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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