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9月5日でパラリンピック東京大会は閉会式を迎えます。
今回は「オリンピック・パラリンピック東京大会の総括」としてお伝えします。
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オリンピック開会以前から賛否両論はありましたし、感染対策をしていたにしても、やはりクラスターに近いレベルの感染は発生しました。
分断の世でアスリートを振り回した結果、心を病んでしまって出場を辞退したり、途中棄権する選手も少なからずいたことを考えると、成功を声高に叫ぶ人は、何を以て成功とするのか。
私は、その人たちの脳内神経を疑います。
オリンピック開会式でのパフォーマンスなどにおいては、それなりの華やかさはありましたが、金をかけて準備したものの殆どが実際には使われなかったと聞きます。
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開会式に携わるはずだった人たちは、過去の自らの不祥事などを除いては、国や都や関係団体の思惑に振り回されたり、大手の広告代理店などに企画を骨抜きにされたことなどで辞任されたため、全体的にストーリー性に欠け、断片的な記憶にしか残らない茶番が繰り広げられただけでしたね…
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しかしながら、パラリンピックの開会式においてはストーリー性もあり、それぞれの人たちが最高のパフォーマンスを演じておられ、心に響くものが多くありました。
そう考えた場合、本当の意味での「平和の祭典」や「国際交流・友好」を旗頭とするものは、今はオリンピックよりもパラリンピックの方にあるのではないでしょうか。
あまりにも「商業主義」、「ご都合主義」、「ええかっこしい」ばかりが際立つ
船頭多くして船山に上る
その象徴だったのが、今回の東京大会(オリンピックの方)だったと私は考えます。
誰もがスタジアムで、多くのアスリートに心からの歓声と拍手を贈りたかったでしょうし、アスリートにおいてもその声援に後押しを受けて、ポテンシャル以上のパフォーマンスを見せたかったでしょう。
その想いを踏みにじり、矛盾と不条理を正当化して推し進めた組織委員会や政府の罪はかなり深いと私は考えます。
しかしながら、これだけの悪条件にもかかわらず、
アスリートの皆さんは「今、自分にできる最高のパフォーマンスを」との想いで、本当に頑張っていましたよね。
パラリンピアンは挑み続ける・2021年パラリンピック
そして、彼らの頑張りは「勝つことではなく、克つことの大切さ」を私たちに教えてくれたと感じています。
「オリンピック(パラリンピック)に出るのが夢」と語っていたアスリートがいましたが、出るだけではなく自己ベストを更新する活躍をされていました。
感動のあまり、私はテレビ画面を見ながら涙を流しました。本当に素晴らしいです。
「メダルの数が過去最高」などといわれていますが、メダルがすべてではないとは私の見解です。
これは決して「ありきたりなきれいごとを言っている」のではなく、私の本心です。
大切なのは
「自分のポテンシャルを最大に活かし、その時のベストを果たすこと」にあります。
その先に「おまけ」としてメダルというものがあるのではないでしょうか。
ここまで来ても、私はこの状況下でのオリンピックやパラリンピックの開催には反対です。
平和の祭典やアスリートを通じての国際交流にて友好を深める意味合いはあっても
「命のリスクを背負ってまで、なにがなんでもやらなければいけないもの」ではありませんからね。
多くの人たちの想いは「コロナに克つこと」
その想いを満たすまでには、まだまだ先は長いのかもしれませんが、この状況下での不安などを振り払い、勇気と感動をくれたアスリートの皆さんに心からの「ありがとう」を伝えたいですよね。
そして、これからも続くであろうコロナ禍での活動や暮らしの中、くれぐれも心と身体を大切にしていただきたいと願っています。
最後になりますが、オリンピック・パラリンピックのテーマソングとして使用された楽曲をご覧いただきながら、総括といたします。
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