【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
MAN WITH A MISSION×milet の 絆ノ奇跡 です。
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお届けします。
軽快なサウンドと力強さの裏側に儚さや刹那を感じさせるメロディー
2011年メジャーデビューした「頭はオオカミ、身体は人間」という外見を持った究極の生命体5人組ロックバンド「MAN WITH A MISSION」と、女性シンガーmiletとのコラボレーションによって生み出されたこの楽曲は、2023年4月よりスタートする大人気アニメ「鬼滅の刃・刀鍛冶の里編」の主題歌として発表されました。
軽快なサウンドの力強さを感じる楽曲ではありますが、時折心の弱さや儚さ、刹那といった感情が窺え、聴き込むほどにその世界観に引き込まれていく。
そんな印象を筆者は持ちました。
歌詞の意味を考察!強い絆が生んだキセキ
さて、歌詞考察に入ります。
発表以降、楽曲とアニメのイメージとの間で賛否両論あるようですが、原作を深く読み込むほどに「絆ノ奇跡」というものが如何なるものなのかが分かり、その奇跡が何を意味するのかが分かると筆者は考えますし、それが現世に何を訴えかけているのかも見えてくるでしょう。
早速1番の歌詞から一緒に見ていきましょう。
闇夜を駆け抜けて 何処へむかう
月明かりだけが ただ一つの道標
痛みも悲しみも拭いきれず
されどこの胸の炎は消させない
引用元-lyrican nonsense
先行きが見えない「深い闇」のような世の中。
不安に苛まれ、何をやっても上手くいかない八方塞がりの現状。
感情を爆発させる力も失せ、鬱積した思いに苦しみもがき続ける日々。
このまま消えてしまおうか…
何度も頭によぎる心の弱さを振り払い
月明かりの向こう側にある「輝く明日」を信じて上を向く様子が窺えます。
誰が為に僕たちは
この想いを貫いて
闇を裂き 陽の下で
光さす日まで
引用元-lyrican nonsense
Bメロの歌詞。
アニメの中だけではなく、現世においても問いかけられているように感じるフレーズが並んでいますが、これに呼応するのが「人の為にすることは巡り巡って自分の為に」。炭次郎が発したこの言葉に尽きるのではないでしょうか。
この世に巻き起こる様々な困難に、非力であっても必死に立ち向かおうとする人たちを嘲笑い、叩き、放っておくような社会はゴミのようなもの。
どんなに苦しくとも、愛する人、信じ合える仲間と一緒に「想いを一つに」乗り越えていく。深い闇が晴れ、明るい太陽の光の眩しさや暖かさを身体中に胸いっぱいに感じることができる日まで…
こんな感じになるでしょう。
では、サビの部分の考察です。
解き放たれた心に宿した火よ
引用元-lyrican nonsense
舞いあげ、まとえ 今 夜明けの向こう側へ
君がいるこの世界 もう一度愛せるまで
我が命果てようとも 繋いでゆこう
絆が紡いで 生まれた奇跡を
メンバーがそれぞれに抱える過去の闇と心の傷。
迫りくる強靭な鬼との戦いの中で、互いを認め合い絆を強くしていく。
力尽き、命果てようとも繋がれた絆は決して消え去りはしない。
その絆は、やがて自分たちの想像を遥かに超える
「キセキ」を生み出す源となることを信じて進もう!
アニメの内容においてだけではなく、現世に通ずる想いも込められている部分ですよね。
1番での考察を踏まえ、2番以降の歌詞を一緒に見ていきましょう。
喜怒哀楽 夢
揺らめいてる現世
互いの正義をまた
繰り返し振りかざす
引用元-lyrican nonsense
2番のAメロで描かれてるのは、アニメから投影される現世です。
それぞれの考え方を「私が正義だ」、「私は間違いを犯さない」として決して自らの手を汚すことなく血を流すことなく「権力」の下に振りかざす…
そんな世界で揺らぐ「この星に生きる人たちの喜怒哀楽や夢」。
感情すらもコントロールしようとする傍若無人の輩に支配される人たちの姿がイメージされます。
誰が為に繋ぐ命
交わりもつれる運命
蛇の道 数多の罪
全て薙ぎ払え
引用元-lyrican nonsense
Bメロで再び登場する「誰が為に」。今度は「繋ぐ命」と続いていますが、意味合い的には「人の為にすることは巡り巡って自分の為に」繋ぐ命ということになるでしょう。
交わりもつれる運命は、アニメでは「甘露寺・玄弥・無一郎の過去から現在に至る生き様」であることを考えた時、現世においては「人生の中での悲しみや苦しみなどに翻弄され続けている人の心」がイメージされるのではないでしょうか。
薙ぎ払うとは「刀で勢いよく草などを横に払うこと」。アニメでいえば「緑壱零式の中にあった刀」であることは明白ですよね。
正義の剣を以て邪悪な鬼を斬る。言い換えれば「光を以て闇を打ち砕く」であり、現世に置き換え一言で表すと「リセット」になると筆者は考えます。
さぁ!サビへ向かいましょう。
解き放て今 僕らが起こした火を
舞い上げ走れば 明日が変わるはず
君といるこの世界 二度と離さずに
君と共に行く
引用元-lyrican nonsense
これまで散々好き放題にされ、先行きの見えない不安に苛まれ、心も身体もズタズタにされた「傷」は「痣(あざ)」となって今、沸々と湧き上がる闘志とともに鮮明に浮かび上がる。
独りでは難しいとしても、愛する人や志を同じくする仲間と一緒ならば何も恐れることはない。
想いを一つに、悲しみや怒りを閃光という名の刃を以て邪悪な闇を打ち砕こう!
こんな感じになるでしょう。
いよいよ佳境に入ってきました。
今度は、ブリッジ部分の歌詞を見ていきましょう。
瞼を閉じても 想い出すあの日を
打ちのめされても 焦がれた未来を
いつの日か君に 捧げてみせよう
引用元-lyrican nonsense
焦がれた未来とは何なのか?
「そうなりたい」と強く望む未来
どうなりたいのか?
それぞれの想いがカタチとなり力と勇気が湧きたつ未来
愛し合い支え合うことの喜びに溢れた未来ではないでしょうか。
この部分が、この歌が伝えたい想いの本質への「伏線」。
そして、最後「大サビ」にその真意があるのです。
一緒に見ていきましょう。
解き放たれた 心に宿した火よ
舞い上げ、まとえ 今 夜明けの向こうへ
解き放て今 僕らが起こした火を
舞い上げ走れば 明日が変わるはず
君がいたこの世界 もう一度愛せるまで
我が命果てようとも 繋げていくよ
絆が紡いで 生まれた奇跡を
引用元-lyrican nonsense
限りなく澱み腐りきった世の中で、心も身体も崩れてしまいそうになるけれど、愛する人や信じ合える仲間の優しさと熱い想いが、剥き出しになった私の心をまとわせ、力と勇気に変えてくれる。
どんな時代や世の中になったとしても、世界の何処かで誰かが誰かを想う夜やその想いに応えようと自分を奮い立たせる朝はあるはず。それを追い求め続けて生きたい。
たとえ誰かが志半ばで倒れようとも
志を同じくする誰かがその想いを胸に刻み
未来へつなげていく…
それが「永遠の命」であり「強い絆」だとすれば
それはどんな「キセキ」をも実現へと結びつけることができるはずだ。
アニメの中で起こった
「太陽の光を浴びると灰になって消えてしまう禰豆子が太陽を克服した」ように…
これが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
強い絆が生んだキセキの真意です。
まとめ
今回は
MAN WITH A MISSION×milet の 絆ノ奇跡 について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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