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【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
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今回、あなたの心に届けたい楽曲は
KingGnu の カメレオン です。
令和4年3月14日に公式MVの配信があり、先行発表された歌詞全文が公開と合わせ
【追記】として
あらためて歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いを、あなたに届けます。
歌詞全文の意味を考察!「ミステリの正体は俯瞰した自分」その真意の全貌が明らかに!
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前回の歌詞考察は「冒頭のみ」をお伝えしています。
今回は未発表だった部分の歌詞と大サビに注目して
より一層深掘りしていきたいと考えます。
「ミステリの正体は俯瞰した自分」
筆者が「この歌の本質」とした、その真意の全貌も明らかにしていきますね。
では、早速見ていきましょう!
急行列車が通り過ぎた
寂れた駅のホームには隙間風が吹き抜けた
君の姿はどこにも見当たらなくて
引用元-uta-net
急行列車とは時の流れの速さ。
寂れたホームとは過ごして来た日々の色褪せた想い出が残る場所。つまり自分の心の中に在ります。
ここ以降に登場する「君」の存在は、後程分かってきますので
この時点では触れないでおきますね。
時を経て通話画面に映った君は
もう僕の知らない君でした
幸せそうに笑うから
つられて僕も笑ってしまった
引用元‐uta-net
誰かと会話している様子が見て取れますね。
昔付き合っていた恋人とかでしょうか。
知らない間に自分の前からいなくなり
気がつけば知らない場所で「自分の知らない君」になっている。
歌詞を見ると、そんなイメージになりますよね。
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ただ「通話画面に映る君」とは
果たして本当に「別の誰か」なのでしょうか?
この部分が、「君」の存在について知るきっかけにもなります。
何度でも 何度でも
塗りつぶして
汚れた悲しみの
上から白い絵の具で
引用元-uta-net
すべてを台無しにして
放り出してしまった夜さえ
キャンバスは色づくから
涙滲んでにわか雨
引用元-uta-net
自分の心の中を「キャンバス」に見立てて表現していますね。
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つらく悲しいことが多い世の中
すべてをリセットして新たな自分に生まれ変わろうとしても
結局はまた、悲しみは積もってしまう…
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本降りの雨ではなく「にわか雨」としているのは
これまでの人生の中で体験した似たような事象を思い浮かべた
「ある程度予測していた悲しみ」というイメージが含まれているのではないでしょうか。
記憶の中の君と
今の君はどちらも真実で
鮮やかに色めく君は
もう僕の知らない色
引用元-uta-net
今の「君」は、過去からの延長線上に生きてきた人。
当然ながら「その人」であることには変わりありません。
鮮やかに色めいている「知らない色」の君とは
他人も自分も知らない「君」だということになります。
何度でも何度でも
塗りつぶして
今の君にお似合いの
何色でも構わないの
引用元-uta-net
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どんな色にも変化するカメレオン。
今の自分の感情を表現するために
様々な色に変化することは人間社会においても同じこと。
ただ、カメレオンは生きている中で「黒」や「白」に変化することは極めて稀。
多くは「死んだ時」なのだとか。
そう考えた時、生きていく中で変化するのは
「何色でも構わない」とはいかなくなりますよね。
自分がどの色に変化するのか
自分がどの色に変化しているのかを
「君」という存在を通して知る必要があります。
伝えたいこの想い
それすら叶わないけど
口にすれば単純な強がり
隣に僕が居なくても
引用元-uta-net
想いを伝えたいけれど、それは強がりであることは
別に自分でなくても、他人が見ても分かるくらいはっきりしている。
だからこそ伝えないで、心の奥に想いをしまい込む…
そんなイメージでしょうか。
ここで違和感を覚えるのが「隣に僕が居なくても」という部分。
別の誰かであれば、僕は居てもいなくても伝えたい気持ちは伝えられるでしょう。
会話を通じてならばなおのことであり、表情やしぐさだけでも理解はできるはず。
では、「伝えたい」のは「誰に対して」なのか。
昔の恋人でしょうか? 別の誰かでしょうか?
筆者は違うと考えます。
では、誰なのか?
「君」にです。
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自分自身を俯瞰して見た時に、一番近くにいるのは誰なのか。
もう一人の自分である「君」という存在です。
どれだけ周りに気づかれまいとして
その場を取り繕うように振舞っていても
自分自身の中に在る「君」にはウソはつけない…
そのことが分かり始めている、分かったからこそ
伝えたい想いが叶わないといえるのではないでしょうか。
なので、この部分の歌詞の本質は
「叶わない」のではなく「(君には)敵わない」だと筆者は考えます。
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前半で触れた「通話画面に映る君」とは、画面越しに映る「別の誰か」ではなく
電源を切った状態の真っ暗な画面に浮かぶ自分の姿。
幸せそうに笑う自分の顔に
今在る幸せを噛みしめながら、つられて笑う自分の心の中の「君」
そう捉えると「ミステリの正体は俯瞰した自分」とした筆者の真意が分かると考えます。
そして大サビ。
冒頭の歌詞と同じ内容ですので
あらためてここで再考察していきます。
冒頭&大サビ部分の歌詞の意味を再考察!
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(C)小学館/(C)フジテレビジョン
突き止めたい 敵わない 君の正体は
迷宮入りの難解なミステリー
引用元-uta-net
人は誰もが生まれ育った環境や成長によって形作られる自我、出会った人との関係性などで、本当の自分を隠すがあまり、自分がどんな人間なのかを見失いがちになります。
そんな中、唯一の突破口となるのが「会話」
会話をするうちに、話し手と聴き手の間に一定のバイオリズムの調和が生まれ、徐々に自分の発する言葉の意味を考え始めます。
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先の発言に関連する言葉を付け加えるのか
あるいは、別の言葉で取り繕うかのように覆いかぶせるのか
話の辻褄を合わせようとして上手くいかず
声を荒げたりなど喜怒哀楽の感情を爆発させてしまうことで
「正体」を深い闇の奥に押し込んでしまうこともあるでしょう。
事の本質を視る時に、これが「難解なミステリー」になってしまう…
そういった意味が含まれていると筆者が考えます。
心変わり 色変わり 軽やかに姿を変えたなら
眩しいほどの夕暮れ
引用元-uta-net
話し手の表情やしぐさなどから見て取れる心の揺れ動きや言葉の選び方。
その部分を「カメレオンが時と場所に応じて色を変えるさま」に見立てている。
ある意味「人間模様」を描いていますよね。
事の本質が分かり始めることで「軽やかに色を変える」ことができ
今まで自分でさえ気づかなかった事の本質を知ることで
眩しいほどの夕暮れと出会える…
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夕暮れは「黄昏」とも表現され
事の功罪を意味する「光と影」のコントラストを巧みに表現していると同時に
「そこにいるのは誰ですか?」(誰そ彼)といった意味合いもあり
シルエットに近い人物像から本質を視ようとするさまを表していると筆者は考えます。
そして、最後のフレーズ。
僕の知らない君は誰?
引用元-uta-net
相手からの問いかけではなく、自分自身の心への問いかけ。
本当の自分に辿り着いた時、どんな感情が湧き立つのかは計り知れませんが
そんな自分もまた、愛すべき自分なのだと感じた時
人はまた確かな一歩を踏み出すことができる。
この歌は、3分30秒の中で私たちにそう伝えてくれていると筆者は考えます。
※詳細については、コチラでどうぞ。
まとめ
今回は
KingGnu の カメレオン
先日発表された歌詞全文の意味を考察し、この歌が伝えたい想いをお届けしました。
そして、この歌の本質を「ミステリの正体は俯瞰した自分」とした
筆者の真意の全貌も併せ【追記】としてお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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