【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
スピッツ の スカーレット です。
歌詞の意味を考察すると、現世につながる想いが見えてきます。
愛の歌に留まらないその本質や真意についてお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
胸いっぱいの想いが詰まった3分33秒の世界観
1997年に発表された3分33秒の曲。
一見すると短い印象はありますが、
聴き込んでいくと、短さを感じさせないボリュームのある楽曲です。
始まりに奏でられるギターの音色から
既にこの歌の切なさや健気さを予感させます。
マイナーコードがベースと感じるメロディーラインと透明感と伸びのある高音が心の琴線を振るわせる歌声とが絶妙のハーモニーとなって、この曲の世界観がストレートに突き刺さる歌なのではないでしょうか。
次の章からは、いよいよ歌詞考察。
今回はストーリー性のある歌詞考察にしましたので
イメージを浮かべやすいと考えます。
ぜひご覧ください。
歌詞の意味を考察①:サビにある「赤い灯」の本質は?
では、歌詞考察に入っていきます。
まずは冒頭部分。「サビ始まり」です。
離さない このまま時が流れても
ひとつだけ小さな赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を暖めて
無邪気なままの熱で
引用元-J-Lyrics
「赤い灯」と表現される部分が何なのか?が注目されるところですが
赤というのは二人が抱く想いを現し、灯とはともしびとも読めるように仄かに光るもの。
想いを温め合うことで、小さな灯を大きくしていこうとする情景が浮かんできます。
この「赤」を表現するものが、タイトルにある「スカーレット」
日本では「緋色」と表されていて、黄色みがかった赤のことなのですが
いまいちピンとこないですよね…
色の意味を調べると、巫女さんが着用する「袴」の色とのこと。
情熱的な色ですよね。
想いの強さを感じさせます。
ひとつだけ小さな赤い灯を守り続けていく とありますが
この部分が、この歌の「本質」になる部分です。
季節が廻り、どんな時代になったとしても
守り続けたいものがある…
人生の歩みの中での紆余曲折に打ち震えることがあったとしても
小さな赤い灯の発する熱を大きくすることで乗り越えていこう。
そんな意味になるのではないでしょうか。
※赤字の部分については、後半で触れていきます。
歌詞の意味を考察②:現世へとつながる「赤い灯」の正体とは?
では、続きの歌詞を考察していきます。
乱れ飛ぶ声にかき消されて
コーヒーの渦に溶けそうでも
ゆらめく陽炎の向こうから
君が手を伸ばしたら
引用元-J-Lyrics
二人の目の前に広がる社会を投影している感じのする歌詞ですよね。
この部分の歌詞を思い浮かべながら現世を見てみれば、都会の雑踏はあるものの、街のざわめきは薄れ、メディアやSNSなどから大量に垂れ流される今般の感染症の情報などによって閉塞感が漂い、何もかもが進まないことが多い世の中。
想いを叫ぼうとしても、(ブラック)コーヒーを撹拌しているかのように、その想いは闇の中へと吸い込まれるように消えてしまう…
次第に想いを叫ぶことへの力も奪われ、感情を爆発させることもままならず、意識が遠のいていくほどの苦しみを抱く中「大丈夫だよ」と指し伸ばされる手。
その手のひらには…
ハート形をした「小さな赤い灯」
そして、2個目のサビです。
離さない 優しく抱きしめるだけで
何もかも忘れていられるよ
ほこりまみれの街で
引用元-J-Lyrics
そうだ…
そうなのだ…
私には、どんな時も愛し合える人がいる
どんな時も支え合える人がいる
そして、どんな時も「信じ合える」人がいる
閉塞し澱みきった社会が広がっているとしても
薄汚れてしまった人の心が蔓延する街であっても
愛し合い、支え合い、信じ合える人の想いが、そのすべてを忘れさせてくれる…
そして、その想いとともに心も身体も寄せ合うことで
笑顔と勇気が私たちを包み込んでくれるのだ。
こんな感じになります。
誰にも言えずに 夢見ていた
崩れ落ちそうな言葉さえ
ありのまますべて ぶつけても
君は微笑むかなあ…
引用元-J-Lyrics
愛し合い、支え合い、信じ合える人への想いの問いかけです。
笑顔で会話している二人が投影されますよね。
ここで初めて「ありのまま」という言葉が登場しますが、歌詞全体を考察すれば
「ありのまま」という言葉は既に存在感を示しています。
それが「赤い灯」の正体。
すなわち「無垢」になります。
情熱を持った小さな灯はやがて大きくなり
目映い程の光を放ちながら、優しさとぬくもりに満ち溢れ
二人を包み込んでいく。
大切なものは「ありのままの心」であり
「ありのままの自分」、「ありのままのあなた」だということになるのです。
離さない このまま時が流れても
ひとつだけ小さな赤い灯を
守り続けていくよ喜び 悲しみ 心ゆがめても
引用元-J-Lyrics
寒がりな 二人を暖めて
無邪気なままの熱で
最後の大サビの部分は、冒頭の歌詞と同じですが
ここまでご覧いただいて、あらためて見てみると
違った印象を持つことができるのではないでしょうか。
最後の章では、全体考察として
筆者が贈るメッセージをお伝えします。
先にお伝えした「赤字で表した部分」の真意も含まれていますので
どうぞご覧ください。
「スカーレット」全体考察:無垢の心を「護り続ける」
「どんな時でも想いはつながっている」とはいっても
人肌恋しくて、愛する人の側にいて愛を確かめ合いたい時ってありますよね。
しかし現世においては、そのことも限定されています…
通話で聴こえてくる声、写真で観る顔
リモートやオンラインに映る表情やしぐさだけで
あなたの心は溢れんばかりに満たされますか?
「愛する人が目の前に居る」という「リアル」の前には
そんなものは「飾り」でしかないのではないでしょうか。
巷で散々耳にした
「大切な人を守るために、距離を置くことが必要だ」というのを
いつまでも、そっくりそのまま鵜吞みにする必要がどこにあるのでしょうか?
ここで「赤字で表した部分」
小さな赤い灯を守り続けていく の 真意 をお伝えします。
それは何なのか?
この歌が本当に伝えたいものは
この言葉ではないのです。
どういうことなのか?
守り続けるのではなく
護り続けるの方だと筆者は考えます。
「守る」のではなく「護る」
「愛する人、大切な人を護りたい」からこそ側にいて
今の状況を一緒に視ながら
想いを伝え合い、確かめ合うことが大切だと筆者は考えます。
自重はしても、我慢は要らない。
これまでにどれだけの人を、心を遠ざけ、失っていったことでしょう…
もうこれ以上過度に我慢して、あなたの想いを遠ざける必要はありません。
愛する人、大切な人との想いをつないで
素敵な笑顔が溢れる日々を過ごしましょう!
まとめ
今回は
スピッツ の スカーレット の歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい本質や真意についてお伝えしました。
「BRAND-NEW MUSIC DAYS」では
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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