【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
桑田佳祐さんの 百万本の赤い薔薇です。
歌詞の意味やメロディーラインから、この曲が伝えたい想いを
筆者の独自の視点からお伝えします。
この曲は、一人の女性へのエールと考えられていた
ドラマティックなイントロで始まるこの曲は
2016年4月から2017年9月までの1年半放送されていた
CX系情報番組「ユアタイム」のために書き下ろされたもの。
メインMCである市川紗耶さんへの激励メッセージの色合いが強く
歌詞の中にも「紗耶」という名の女性が登場するほど。
プライムタイムの番組で、現世で起こる様々な事件などの情報が彼女を通じて発信されることを受けて、彼女を見た後で眠る人たちの多くからの感謝や励ましのメッセージの代りに贈られるものが「百万本の赤い薔薇」ということになります。
したがって、この曲は一見すると表題にもある「一人の女性へのエール」と解釈されてもおかしくはないんですが、番組終了後の世の中を考えた場合、少し様相が違っていることが分かります。
それはどうしてか?
ただ単に「市川さんに向けたエール」なのであれば、デモテープなどを作って本人だけに贈ればいいだけの話。番組で使用され、多くの人に支持された曲となっているのには理由があるはず。
歌詞の意味やメロディーラインなどを考察すると
桑田さんがこの曲に込めた「本質」や「真意」など
市川さんを通して私たちに伝えようとしたものが見えてきます。
次の章で、その内容をお伝えします。
どうぞ続きをご覧ください。
歌詞の意味を考察!見えてくる「現世が忘れているもの」への警鐘
薔薇の花は、その色や形状などによって花言葉での意味合いが違います。
よく知られているのが、赤い薔薇=「愛」「情熱」といった意味ですよね。
そして薔薇といえば「棘」ですから、扱いが大変なイメージもあります。
単に「棘のある赤い薔薇」であれば、その通りではありますが、本数が「百万本」
「100万%の愛をあなたに」といった感じに想うでしょうが、そうではありません。
薔薇の中には棘のない薔薇もあります。
そうなると花言葉での意味合いは「誠意・友情」へと変化。
この曲の意味する赤い薔薇が、棘のない赤い薔薇であるとすれば
伝えたい想いの軸は「誠意・友情」ということになりますよね。
そしてその「本数」が百万本であることを「視聴者」と捉えた場合
この曲が発信する想いは、私たちに向けられていると考えられます。
そのことは、この部分の歌詞が伝えてくれています。
広い世界の果てに 愛と憎しみの雨
ずぶぬれはいつの日も 弱く儚い命
「愛と平和」なんてのは 遠い昔の夢か
強くあれという前に 己の弱さを知れ
引用元-J-Lyrics
さらに検証すると、この番組が放送されていたのはCX(フジテレビ)
全国共通で「8ch」。
このことを、薔薇の本数に置き換えてみると意味合いは
「あなたの思いやり、励ましに感謝します」というものになるのです。
ここまでご覧になって、何か感じるものはありませんか?
ネット社会のみならず、実働する社会においてもそうですが
現世において蔓延しているのが以下の3つ。
- 「真摯に頑張る人の夢を壊す」(どうせ上手くいく訳がない。社畜で生きてればいいなど)
- 「言動の上げ足を取って罵詈雑言」(チンタラやってんじゃねえ!など)
- 「あることないことを誹謗中傷」(噂だけではくネットで拡散して貶めるなど)
特にネット社会においては、発信している人の顔が見えない上に拡散してしまうとその発信源が分からなくなってしまうため、噂話として処理することが難しく、目にする機会も増えるので結果として心を病んでしまう人が多くなってしまいますよね…
ですが、それをやっている人の表情は容易に想像がつきますが
この世のものとは思えないくらいの醜さではないでしょうか?
何かを始めようと一所懸命な人に、私たちができることといえば
思いやりと励まししかない と筆者は考えます。
そういった意味を、この曲は発表当初から伝えたかったのではないか。
先程お伝えした歌詞が、この歌が私たちに伝えたい「本質」の部分。
現世が忘れているもの。それは「思いやりと励まし」だとする真意はここにあり、それはどんな世の中になっても決して忘れてはいけないとの警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。
どんな世の中であっても、上手くいかないことはあります。
それは、他人のせいでも自分のせいでもありません。
あえて言うなら「今、生きている社会を作ったすべての人たちのせい」です。
1人1人が互いに生きていることに喜びを感じ
頑張っていることに思いやりの気持ちを持ち
挫けそうな時には励まし合えるような社会を
この曲は、そのことを切に願い
その想いを 4分40秒 のテンポの良いメロディーラインに乗せて
私たちに伝えていると、筆者は考えます。
まとめ
今回は
桑田佳祐さんの 百万本の赤い薔薇 の歌詞の意味を考察し
現世が忘れているものについての警鐘として、その真意をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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