今回の「よもやま話」は
やさしさの連鎖~多くの幸せを生み出す「ポケットサイズの思いやり」
というお話です。
2ヶ月ほど前に新しくオープンしたスーパーマーケットへ買い出しに出かけたんです。
大概のお店は敷地に入る前に駐車券を取ってから敷地内に入るんですが、そのお店には駐車券を発行する機械はなく「そのままお入りください」との看板が。
「へぇ~無料なんだぁ」と勝手に想像して、ウキウキしながら駐車して急いで店内へ。
オープンセールの最終日ともあって、結構「密」な状況でしたが、なんとか距離を保ちながら買い物を済ませると店員さんが私にこう仰いました。
「お帰りの際に、レシートの下のバーコードを精算機に通してくださいね」
サンドウィッチマンさんの「ちょっと何言ってんのか分かんないんですけど」状態でしたが、言われるままに店外にあるという「精算機」を探していると、程なくして発見!
無料じゃなかったのね…(^-^;
でも、入口のところで撮影しているってすごいなぁ。なんて思っている暇はないので、早速やってみることに(^-^)
開始ボタンを押して、自分の車のナンバープレートを入力すると、自分の車の写真が!
「こちらでよろしいですか?」と画面に出るので「はい」を押すと、今度は「バーコードを右下の点滅している所に合わせてください」と表示されるので、先程のレシートのバーコードを合わせるとピンポ~ン!「精算が完了しました」との表示が。
「ありがとうございました」と精算機がいうので、律儀に頭を下げてしまっていると、周りにいた人たちからクスクスと笑い声が…(^-^;
便利なのか不便なのか分からないですが、まぁこんなもんなのかと車の方へ向かおうとすると「ちょっと兄ちゃん!」との声が。
以前に老人施設でケアマネをしていた頃ならそう呼ばれることはあっても、最近は兄ちゃんと呼ばれることはないので、そのまま無視していると「待ちぃな兄ちゃん」と。
私のこと? と思って振り返ると、70歳前後と思しき男性が私の方を向いて立っていました。
私のことですか?
そうやがな。
ちょっとこの機械、分からんねん。
今やっとったやろ?
教えてぇな。
「後ろにも人がいるのに…」とも思いましたが
私に訊いているんだから私がお応えしないと。
といった思いもあり、結構な買い物の荷物でしたが説明することにしたんです。
まず、精算開始ボタンを押して… 次にナンバープレートを入力して… そこの数字です。お車でお越しですよね? この写真の車でいいですか? 違ったら「いいえ」を。 右下の光っている所にレシートのバーコードを合わせて… レシートはお持ちですか?
ピンポ~ン!
これで精算は終わっています。
20分以内に駐車場を出ないと
料金がかかってしまうみたいなので
お急ぎください。
いやぁ ありがとう。
分かりやすくてええわぁ。
兄ちゃん、お店の人か?
こんだけ買い物していて、帰ろうとしているんだから分かるでしょう…(^-^;
そう思いましたが、嬉しそうに車の方へと急ぐ男性を見ながら、私まで嬉しくなった出来事でした。
最近は、世知辛い世の中になったとよく耳にしますよね…
誹謗中傷なども横行して、人の心はどうなってしまっているのかと考えてしまい、何とも侘しい気持ちになってしまいますが、だからといってすべての日本人がそうではない。
なぜそう思うのか?
コチラの動画をご覧ください。
「やさしさの連鎖」
日々の暮らしの中で、ふと目にする「人のやさしさ」。
温かい気持ちを受け取る姿を見て微笑むだけではなく、その気持ちはどんどん連鎖して広がり、多くの人が笑顔で過ごしていく…。
この動画内のことだけではなく「人のやさしさ」に触れる出来事は多くありますよね。
- 電車に年配の人や身体の不自由な人が乗って来ると、すぐに席を譲ろうとする高校生や若い人たち
- バスの中で赤ちゃんがグズりだして泣いているのを「うるさい!」と注意する人に対して「赤ちゃんは泣くのが仕事だろう?うるさいと思うんなら、あんたがバスを降りればいいじゃない」といって護ってあげる人
- ふらつく足取りで横断歩道を渡っているお年寄りに声をかけ、手を取って一緒に歩く中学生
まだまだあるとは思いますが、いずれにしても支え合い、労り合う気持ちを持った人が多くいるんだと思うと、涙が出るほど嬉しくなります(^-^)
人は誰もが「ほんの少しの思いやり」を持っている。
そう…それは、もしかしたら
ポケットに入る程度の小さなものかもしれない。
たとえその「思いやり」がポケットサイズではあっても、その優しさやぬくもりは当事者双方の心の中で何十倍にも大きくなり、何よりも替え難いものになりますよね(^-^)
時代は変化しても、こういった心は変わらずにみんなで持ち寄り、誰もが優しさやぬくもりに満ち溢れた暮らしができるようにしていくことこそが大切なのではないでしょうか。
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