【ちゃんみな】命日~歌詞の意味を考察!命日が示すのは滅亡か、それとも革命か~

未来が変わる思考術

【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS

今回あなたの心に届けたい楽曲は

ちゃんみな さんの 命日 です。

Total Playing Time 4:14 ※sourced by. ちゃんみな【CHANMINA】

歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質に迫ります。


黄泉から湧き上がってくるようなミステリアスなサウンド

引用元-THE FIRST TIMES

2016年にデビューした「練馬のビヨンセ」との愛称を持つ日本の女性ヒップホップアーティスト「ちゃんみな」さんが、池井戸潤いけいど・じゅんさん原作・中村倫也なかむら・ともやさん主演のテレビ朝日系ドラマ「ハヤブサ消防団」の主題歌として書き下ろし、発表したこの曲。

引用元-Amazon/(C)TV Asahi

ドラマの概要・あらすじコチラ

デビュー作以降パッとしない「崖っぷち」のミステリ作家
三馬太郎みま・たろう(中村倫也)は、東京での暮らしに見切りをつけ
亡き父の故郷である山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れ、移住することに。

地元の人の誘いで訪れた居酒屋で地元消防団への勧誘を受けた太郎は
迷った末に入団を決意するが、ハヤブサ地区では今年に入ってから
不審火が続いていることを知り、やがて連続放火事件に隠された真実や
その裏で進行する事件の存在をも知ることとなる…

のどかな集落で次々と起こる事件に巻き込まれていく中で
事の真相に迫っていく
池井戸潤の衝撃作をドラマ化した戦慄のホラーミステリー。

先頃配信された音源からの印象をお伝えすると、人間社会におけるダークサイドな部分を表しているように感じられるメロディーラインに、思わずハッとさせられます…

特にサビの後半部分は、まどろみの中で揺れ動く心情を想起させ、ちゃんみなさんの歌声は黄泉から湧き上がる叫び声にも似て、聴き込むほどにミステリアスな世界観に引き込まれていく。

そんな楽曲だと筆者は感じました。


歌詞の意味を考察!命日が示すのは滅亡か、それとも革命か

さて、歌詞考察に入ります。

ある意味において現世を投影しているかのような歌詞…

一緒に見ていきましょう。

明日さえも惜しい年頃なの

いつかは来る終わりを待ってるの

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

指の隙間から 溢れ落ちてる時間を

お前なんかに 捧げ差下げ捧げらんないわ

命日もバースデーもないんだから

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

捧げる差下げるが交差するフレーズがありますが、単に「意味のない言葉遊び」だと考えるのは尚早だと筆者は考えましたので、少し掘り下げて見ていきましょう。

日本語には「差下げ」という言葉はありませんが、意味合いからは「格差」などが想起されます。それは人としてではなく「お金」「権力」といったものであり、欲や邪にまみれた人たちの戯れに捧げるものなどないといった感情が見え隠れしていると考えられるのではないでしょうか。

「命日もバースデーもないんだから」「こっちは自分自身が今を生き抜くことに精一杯なんだよ!」「私の生き方に邪魔をするな!」といった感情の表れであり、他人の時間軸に翻弄され身も心も追い詰められている人の魂の叫びだと筆者は考えます。

果て無く嫌ってた

世間、悪 見てたあの背中

なんて邪悪

お前の正体は

今は遠く walk through

まだ死ねないわ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

サビの部分は、大サビと同じものですので

考察は後半で!

引き続き2番以降の歌詞を一緒に見ていきましょう。

この頃感じる焦りはなんだろう

二十四、五、六は溶けやすいだろう

気をつけなくちゃ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

二十四、五、六は溶けやすいとは、どういう意味なのか?

年齢から社会背景を考えた時、社会人になって数年経ち、それなりの経験を積んでいる年齢であることから、何事においても「適齢期」だということになるでしょう。

周囲が「経済的な自立」や「結婚」を考える中、自分もなんとかしようと思うようになる頃に「将来のために」や「明るい未来を迎えるために」などといった前向きな言葉でお金も心も奪い取る「魔の手」に捉われやすい。といった状況を「溶けやすい」という言葉で表していると筆者は考えます。

ママがちょいちょい言っていた

いつかお前がお前である時が来る

だけどそんなんは

あっという間いっという間うっという間

命日もバースデーもないんだから

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

あっという間 いっという間 うっという間とは「言葉遊び」になりますが、云わんとすることは「もうすぐ目の前まで迫っている」といった切迫感ではないかと筆者は考えます。

行く宛 なく歩いた

欲しいもんは そっちからよこしてと

当たり前だ 私高いから

今はヤング 十分払いたくないわ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

これから何処へ向かおうとしているのか。

これから何処へといざなわれていくのか。

答えは自分の心の中にある。

ザックリいうとこんな感じになるでしょう。

決して揺るがない心で、正しいと思った道を、自信を持って進め!

そういった想いが込められているのではないでしょうか。

さぁ!楽曲はいよいよ佳境へ。

ブリッジ部分から見ていきましょう。

嫌気がさす

こんな世の中の為

戦う私は報われるのかしら

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

ブリッジ部分の歌詞。この部分がこの楽曲の核心部分になります。

これまで綴られてきた歌詞のほとんどに「心の強さ」が表されているのに対し、この部分は「心の弱さ」を表していますよね。

大きく歪み、汚く澱んだ社会…

金と欲にまみれ、聞こえの良い言葉に騙され

弱みにつけ込まれた挙句に自分を見失った人々を包み込む深い闇…

こんな世の中で、もがき苦しみながらも

自分を信じて立ち向かうことは間違っているのだろうか?

こんな心情が読み取れますが、この部分を「憂い」と捉え

想いを反転させることで、この歌が伝えたい想いの本質が見えてきます。

いや!そうじゃない!

きっと志を同じくして立ち向かう人たちはいるはず。

流されている場合ではないのだ。

私は私。こんな世の中に抗う理由は、それだけで十分だ。

こんな感じになるでしょう。

では、お待たせしました!

サビ大サビ)部分の考察です!

果て無く嫌ってた

世間、悪 見てたあの背中

なんて邪悪

お前の正体は

今は遠く walk through

まだ死ねないわ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

今まであれだけ嫌っていた歪んだ世の中や邪悪な闇に呑み込まれてしまい「輩」と化した者たちが、善人ぶって心の隙間に入り込もうとする。

「こっちにおいでよ。何も考えないでいいから。楽しいよ~」

生気のない瞳をギラつかせ、半笑いを浮かべて近づいてくる輩たちは邪悪そのもの。

事の本質を視て見ぬふりをして

何が正しくて、何が間違っているのか考えずに身を委ねろというのか?

冗談じゃない!

人として生まれ、多くの人の愛に育まれたからこそ

こんな世の中であっても生きているのを私は知っている。

だからこそ、自分自身を裏切るようなことはしない!

だってそうだろう…

今を生きる一瞬。そのすべてが「命日」へとつながっているのだから。

命の灯が消えるその瞬間まで、私は私で生きる権利がある。

誰かに阻害される権利などないし、甘い汁を吸って周りに流される義務もない。

私は私でありたい! ただ、それだけ。

人の心の痛みや苦しみが分からなくなった瞬間

それが私という人間の「滅亡」になるのだから…

そして、人の痛みや苦しみを知り、共に乗り越えることができた瞬間

それが現世への「革命」の始まりになるのだから…

サビの部分の考察で筆者がお伝えした想いの全てを

アウトロのラップが表しています。

夢とか希望も I don’t feel 辛い

誰かと結ばれるの? till I die

見て現世界 価値がある?ない?

1人で生きていくので精一杯

You know what

気付けばもうだいぶ歩いた

Ride or Die うっせぇ it’s my life

致すイカす生かす死なすの?

私は私で私を生かす

(嫌気がさすこんな世の中の為

戦う私は報われるのかしら)

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/chanmina/meinichi/

以上が歌詞考察になります。

続いて、楽曲タイトルなどからの考察を進めていきますね。

引用元-THE FIRST TIMES

あらためて見てみると

楽曲タイトルの「命日」というのは

何ともショッキングですよね…

命日とは、ある人が亡くなった日のことであり、ある人とは最愛の人や大切な仲間、家族など様々ではありますが、一方で「輪廻転生」を考えた時「新しく生まれ変わる日」とも考えられるのではないでしょうか。

ドラマの内容から推察すると、のどかな集落で次々に起こる不可解な事件の真相と闇に挑んでいく様を描いていると考えれば、命日が示すものを単に「ある人が亡くなった日」と解釈してしまうにはあまりにもスケールが小さい…

事の本質や真相の先には集落の存亡にもつながるような大きな闇があるかもしれませんし、その闇を打ち砕くことによって新たに生み出される何かが、集落を光の先へと導いていくかもしれない。

そんな壮大なスケールで描かれた楽曲だと筆者は考え、このことを含め、この歌が伝えたい想いの本質を「命日が示すのは滅亡か、それとも革命か」としているのです。


まとめ

Total Playing Time 4:14 ※sourced by. ちゃんみな【CHANMINA】

今回は ちゃんみな さんの 命日 について

歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質に迫りました。

BRAND-NEW MUSIC DAYSでは

この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので

そちらの方もどうぞご覧くださいね。

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