毎年夏休みの宿題の中にあって、子どもたちが取り組む中でどうしても後回しになってしまうものがあると思うんです。
「自由研究」がその1つで、「自由」といわれると反って何をしたらいいのか分からなくなるのが子どものみならず大人もそうですよね…
最近は「自由研究のすすめ」として様々な本やネットでの情報などもありますが、情報が多過ぎると余計に何にしようか迷うことになりますし。
私の子どもたちが小学生の頃にも、夏休みの後半になってから慌てて「何をしたらいい?」と訊いてきたのを思い出すと、時季的に早めに取り組んでおいた方がいいように感じます。
そこで今回は「小学生向け簡単自由研究」と題して、私が子どもたちと実際に体験を交えて行った自由研究についてご紹介します。
大人も一緒に学べて楽しめる自由研究ですので、ぜひとも最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
小学生向け簡単自由研究①:「見て聴いて歩く世界遺産のまとめ」
私共が住んでいる奈良市では、小学校の授業の中に「まちたんけん(町探検)」というものがありました。
「町探検」を簡単に説明すると「自分の住んでいる町には、どんな建物や場所があるのかを、班に分かれて実際に町へ出て調べる」といったものです。
このことを応用する形を考えたんですが、ただ、単なる町探検の応用であれば、本当に狭い部分になってしまう…
そこで考えたのは、幸いなことに奈良市には世界遺産となっている建物や自然環境がたくさんあるので「世界遺産を調べる」ことから子どもたちと一緒にその場所を訪れ、その場所に詳しい人からの話を聴くなどしてまとめていくことにしました。
- 子どもたちが一度体験しているので、内容の理解がスムーズ
- 温故知新の意味合いがあるので、新たな発見を見出すきっかけになる
- 大人も気づきを得られるので、楽しみながら一緒に学ぶ機会ができる
ということで、自由研究には最適だと考えたんです。
<テーマ> 世界遺産のある町(仮) 奈良にある世界遺産を2つ取り上げ、その世界遺産について調べたものをまとめる <用意するもの> メモ用紙、筆記用具、帽子、ハンカチ、おとうさん(?) <方法> ・インターネットで情報を集めてメモ書きし、図書館などで調べた内容でメモの肉付けをする ・実際に世界遺産の場所を訪れ、自分の目で見たことや感じたことと一緒にまとめていく <ねらい> ※後で登場してきますので、ここでは一旦スルーさせてください
まずは訪れる「世界遺産を何処にするか」
子どもたちが選んだのは「東大寺」と「薬師寺」
自宅のPCからインターネットで「東大寺」「薬師寺」の情報を集め、メモを取ります。
ある程度の情報をメモしたら次! 今度はメモ内容の肉付けです。
訪れたのは「奈良県立図書情報館」
東大寺と薬師寺について書かれた本を探して、書いている情報をメモ書きするんですが、ここでのメモ書きがインターネットからの情報と被ってしまっても構いません。後で整理してもらうんですから。
それが終ったら、いよいよ実際に世界遺産を訪問します。
まず訪れたのは東大寺
南大門をくぐり大仏殿へと向かう中、多くの写真を撮りながら歩き、一通り回った時に子どもたちに私が質問したのは「今、観て来た東大寺の中で、気になったことはないですか?」でした。
子どもたちはしばらくの間、答えに悩んだようでしたが、息子が「こんなんでいいのかなぁ…」と自信なさげに私に教えてくれたことが「なんで参道に『ポスト』があるのかが気になった」でした。
普通なら「そんなところを見てないで、もっと真剣に!」などといって、子どもをたしなめる親御さんが多いのでしょうが、私は彼を褒めました。
どうして褒めたのか?
ここで<ねらい>が登場します。
夏休みの自由研究において大切にしたいことは
- 自分で調べる(目と耳と足を使って)ことで、そこから湧き立つ疑問について「気づく」こと
- そして、その気づきをこれからの様々なお勉強への気づきへと活かしていくこと
だと私は考えたんです。
「調べる」ことに加えて「気づく」ことをお勉強することによって、より一層自分が住んでいる町にある世界遺産を身近に感じるようになり、ひいては「自分の住んでいる町に興味を抱き、そして愛するようになる」ことがねらいだったので、私は彼を褒めたんです。
その理由については、彼自身がガイドさんなどに訊いて、しっかりとまとめました。
次に訪れた薬師寺の方でも同様に、子どもたちに「気づいたこと」を訊いてみると、
「薬師寺には、どうして三蔵法師が祀ってあるんだろう?」というものでした(^-^)
それについても、彼自身が「玄奨三蔵院」のガイドさんに訊き、しっかりとまとめました。
PCで調べ、図書館で肉付けしたメモ書きを含めてまとめ上がったものが、コチラです。
温故知新になりますし、何より「何を学ぶか」よりも「誰と学ぶか」において、子どもたちとの思い出づくりにもなると考えられますのでオススメです(^-^)
小学生向け簡単自由研究②:5色対抗!氷早溶けレース
次にご紹介するのは「5色対抗!氷早溶けレース」です。
元となっているのが、コチラ。
自由研究をやる日のお天気を調べておいて、良く晴れた暑い日であればその前日に準備します。
<テーマ>
5色対抗!氷早溶けレース
<用意するもの>
たまごパック、水、絵の具(4色分)、わりばし、お皿、時計、おとうさん(?)
<方法>
本に記載されている内容をしっかりと理解して、その通りに行う
<ねらい>
ゲーム感覚であっても「氷は色がついていたら溶けるのか?溶けた後どうなっていくのか」を知ることで、水と氷についての理解を深めていく
※たまごパックがない場合、私共が実際に使用したような「お弁当のカップ」でも構いません。
その場合、お皿は必要ないかもしれませんが、おとうさんは要ります(笑)
調査前日、「お弁当のカップ」に絵の具を入れ、水を注いでかき混ぜて冷凍庫で一晩凍らせておくと、カラフルな氷が完成!\(^0^)/
絵の具が入っていない「無色」を合わせた5つの氷を1つずつコンクリート上に置くんですが、その前に(^-^)
子どもたちには
「一番早く溶けるのは、どの色か?」
「一番最後まで残るのは、どの色か?」
を予想してもらったりすると、ただ単に「溶けるのを観ている」よりもその場の雰囲気が盛り上がります(^-^)
ちなみに、娘は「1番は黒!最後まで残るのは白」
私は「1番は黒、最後は黄色」と予想しました。
当日の気温33度の中、見る見る溶けていく氷(^-^)
スタートして「3分後」の様子です。
白い氷がものすごい勢いで溶けていますね。
黒は… 溶けてないかな?
スタートして「6分後」の様子です。
白い氷がほとんど溶けていますが、普通の氷も追い上げているようです。
この後どうなるのか?
お子さんと一緒に取り組んでみてください(^-^)
ちなみに、この回での結果を娘にまとめてもらったものが、コチラです。
これも1つの「気づき」になり、そこから様々なお勉強への気づきに活かされますし、大きくいえば「この世の森羅万象」に対する興味へと発展していく内容になりますね(^-^)
今回は「小学生向け簡単自由研究」として、実際に体験した内容からオススメのものをご紹介しました。
子どもたちだけではなく、大人も一緒に「楽しみながらお勉強」することで、楽しい夏休みの思い出づくりになることを願っています。
最後に2021年版の自由研究本ランキングのリンクを貼り付けておきますので、ぜひとも参考にしてみてくださいね!
※ここにリンクページを貼り付けます。
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