
【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS

毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、Da-iCEの新曲「Black and White」を考察します!
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はじめに
Da-iCEが書き下ろした「Black and White」は、医療とミステリーが交錯するドラマ『天久鷹央の推理カルテ』の主題歌。
本記事では、この楽曲に込められた“心の奥を見つめるまなざし”を読み解きながら、”心のカルテに記された人間の”闇と光”という、この歌が伝えたい想いの本質に迫ります。
ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』とは?

主人公・天久鷹央は、天医会総合病院の統括診断部長でありながら、独特な感性と卓越した診断力を持つ女医。
彼女は助手・小鳥遊優とともに、「診断困難」とされる病気や警察も手を出せない謎に挑みます。
医療×推理というジャンルにおいて、「真実を暴く」ことはまさに“白黒をつける”ことといえるでしょう。
楽曲タイトル「Black and White」が示すもの

このタイトルには、二重・三重の意味が込められているように感じます。
▶診断と真相の世界
医療や捜査の現場では、あいまいさは許されない。“黒”か“白”か、必ず答えを出さなければならない。
→「グレーゾーン」を許さない世界の厳しさ
▶人間の内面と感情
真実を追い求める過程で、私たちはしばしば“表には出せない影”=心の闇と向き合うことになる。
→「白」は表向きの正しさ、「黒」は秘めた傷や苦しみを象徴
▶天久鷹央という人物像
彼女自身、白黒ハッキリした論理的思考を持ちながらも、人の心の奥底には誰よりも寄り添おうとする。
→タイトルは、彼女自身の“矛盾”や“葛藤”をも映しているのかもしれない。
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ドラマとのリンク〜歌が照らす“心のカルテ”

「Black and White」は、天久鷹央が解き明かす“病の裏にある人間ドラマ”に寄り添うような一曲になるのではないでしょうか。
病気の原因が身体ではなく、心にあるときもある。
そのときに求められるのは、“正しさ”だけではなく、“寄り添う姿勢”。
この楽曲は、そんな“医学では割り切れない部分”にもそっと光を当ててくれるのかもしれません。
そしてその先に浮かび上がるのが、“心のカルテに記された人間の闇と光”。
Da-iCEが奏でるこの歌は、まさにその両面を静かに、そして力強く映し出していると考えられます。
歌詞の意味を徹底考察!
“Black and White”が描く、心の中の曖昧さとは――?

それでは歌詞考察に入ります。
一見すれば対極にあるもの――“白と黒”、“正と誤”、“愛と憎”――をテーマにしているようで、実はその中間にある曖昧な感情こそを丁寧に描き出しています。
印象的なフレーズをいくつか取り上げ、そこに込められた意味を探っていきましょう。
※全文を知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
「愛して 満たして 入り混ざる」から「掴み行く 謎の向こう」へ
この一連のフレーズは、感情の推移そのものを表しているのではないでしょうか。
“愛して”は優しさや受容、“壊して”は痛みや混乱。
“満たす”ことと“壊す”ことは本来相反するはずなのに、この歌の中ではそれが当たり前のように共存し「謎の向こう」へと進んでいくのです。
ここに、「Black and White」が単なる二項対立ではなく、“混ざり合ってこそ生まれる真実”を象徴していることが見えてきます。
「信頼、干渉、愛憎」⇔「共存、警鐘、掌握」
前半に並ぶのは、内面的な感情の揺らぎ。後半に現れるのは、それを外へどう表現し、どう世界と関わっていくかという視点。
どちらも人間のリアルであり、切っても切り離せない“心の在り方”です。

ときに信じ、ときに疑い、ときに抱きしめ、ときに拒む――矛盾したまま存在する感情こそ、人間らしさそのもの。
その“ひずみ”の中にある静かな真実に、楽曲はそっと寄り添っているようにも感じます。
「螺旋の中 勘繰った世界 正誤の狭間 固唾飲み込む」

“螺旋”というイメージが示すのは、まっすぐ進めない思考の渦。
そこには“真実”という言葉が簡単にはたどり着けないという前提があり、それでも「正誤の狭間」で立ち止まりながら、目を逸らさずに見つめる姿勢が描かれています。
これはまさに、天久鷹央が見ようとする“心のカルテ”の奥深さに重なります。
「アンステイブルなピクセルのフュージョン 潜んだピントで すべてが組み変わるだろう」
”アンステイブル”は不安定さを表し、”フュージョン”は融合。“ピクセル”は、情報の最小単位という意味。
つまり、このフレーズは、私たちの感情や視点もまた、無数の小さな欠片から成り立っているのかもしれないことを意味しているのではないでしょうか。
不安定で、つかみどころがなく、それでも確かに存在する想い。
「潜んだピント」とは、それらをどう解釈するか、どこに焦点を合わせるか――という“見る者の心の在り方”に他なりません。
そして最後に、「すべてが組み変わるだろう」と断言するこのフレーズ。
それは、真実は常に一つではなく、心の角度が変われば、見える世界そのものが変化するということを、強く私たちに語りかけているように感じます。
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■心のカルテに記された“闇と光”とは?
ここまでに挙げたフレーズを“点”として捉え、それを“線”で繋いでいくと、浮かび上がってくるのはこんなメッセージではないでしょうか。
私たちの心は、白か黒かで割り切れるほど単純ではない。
正しさと間違い、愛と憎しみ、希望と絶望――
それらが複雑に絡み合う“グレーな感情”の中にこそ、本当の“リアル”と“真実”がある。

『Black and White』は、そんな人間の曖昧で複雑な内面を、時に繊細に、時に大胆に映し出してくれる楽曲です。
そしてその想いは、ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』と見事に呼応しながら、「心のカルテに記された“闇と光”」へと、私たちを導いてくれるのではないでしょうか。
まとめ

今回は、Da-iCEの「Black and White」を徹底考察しました。
Da-iCEの「Black and White」は、“白黒つけたくてもつけられない”人生のグレーゾーンに光を当てる楽曲。
それは、天久鷹央というキャラクターが向き合う“人間の複雑さ”そのものではないでしょか。
歌詞の一つ一つが、まるで“心のカルテ”に綴られるように、聴く人の内側に優しく問いかけてくれるはずだと筆者は確信します。
考察を踏まえながらもう一度、この「Black and White」という言葉を“あなた自身の物語”として受け取ってみてください。
そのとき、きっと心の中にある“光”が、そっと見えてくるはずです。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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