【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
優里 さんの シャッター です。
印象的な歌詞の意味を考察!
現世につながるこの歌が伝えたい想いの本質に迫ります。
終わった恋を引きずる男性の心理をストレートに表現
2022年に発表された、4分29秒のこの歌の世界観は
終わった恋を引きずる男性の心理をストレートに表現しているものであり、せつないメロディーラインの中で感情の抑揚を巧みに表現した歌声が、心の中に流れる涙をイメージさせます。
歌詞の意味を考察!「美化する面影と風化する本質」の真意は?
さて、歌詞考察に入ります。
全体として「恋愛に対する男性の後悔」ばかりが目立つ内容ではありますが、この中に隠された想いこそがこの歌が伝えたい想いの本質になります。
登場する2人の想いを整理しながらの歌詞考察。
一緒に見ていきましょう。
君と見るはずだった花火が
引用元-「シャッター」作詞/優里
夜の隙間を埋めてく
感傷にひたっちまうから
Twitterは閉じた
お決まりのデートコースと
引用元-「シャッター」作詞/優里
お決まりの愛の言葉
見栄えの良いものばかりが
インスタに残った
現実を受け止めようとするが、まだ自分の気持ちの整理がつかない…
しかしながら、カメラやSNSに残された彼女との「想い出」に浸りながら
なんとか前を向こうとしている姿が見て取れます。
棚の上に置いたカメラも
引用元-「シャッター」作詞/優里
今距離を置きたいくらい
僕は今日全て失って
一日中泣いていた
愛する想いが強ければ強い程、こうなってしまうことは理解できますよね…
筆者も大好きだった彼女と別れた時はずっと泣いていましたから。
彼女との別れについて、どうしてこうなってしまったのかを
彼自身はこう分析しています。それが2番のこの歌詞。
棚の上に置いたカメラじゃ
引用元-「シャッター」作詞/優里
映せないものが
君と僕の間にあって
それに気づけなかった
目に見えるものよりも、目に見えないものの方が大切だった…
彼女の本当の気持ちを分かってあげられなかった…
そんな感じでしょうか。
シャッターが落ちるみたいに
引用元-「シャッター」作詞/優里
君を切り取って恋に落ちて
心のアルバムに全部 そっとため込んでた
だからさ だからさ 仕草も匂いも覚えている
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった
シャッターが落ちるみたいに
引用元-「シャッター」作詞/優里
君を切り取って恋に落ちて
壊したくなくて無難に きっとやり過ごしてた
だからさ だからさ 映りの悪い僕だったろう
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった
1番と2番のサビの歌詞。
人物を撮影する際、シャッターが落ちる時間を「1/250以上」に設定すると綺麗に撮れることを考えた場合、彼もおそらくそうしていたはず。
お気に入りの写真をたくさん撮って
想い出のアルバムをせっせと作っていたのでしょう。
カメラにも、自分の心の中にも…
ただ、そのことばかりに気を取られ過ぎたがあまり
一番大切な彼女の想いを置き去りにしていたことを後悔しているように感じます。
どんなに綺麗で美しい宝石みたいな思い出も
引用元-「シャッター」作詞/優里
そこに僕が居なきゃ 君が居なきゃ
何の意味もないのに
ブリッジ部分の歌詞からもその想いが伝わってきますが
彼女が彼との別れを決めたのは、果たして本当にこれが理由なのでしょうか?
もっと重要なものがあるように筆者は感じます。
本当の気持ちは
引用元-「シャッター」作詞/優里
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕を全部
消したんでしょう
今でも気持ちは
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕は全部
いらないんでしょう引用元-「シャッター」作詞/優里
1番と2番のサビ前の歌詞に
彼自身が少し拗ねた感情になりながらも
その答えを導き出そうとしている様子が窺えます。
アルバムの中にいるあなたは消した
アルバムの中にいるあなたはいらない
おそらくこの想いは、彼女が抱いていた感情に近いものでしょう。
けれども実際のところ「どうして?」の部分において、彼は未だに「本当の理由は分からない」…
この部分が、この歌が伝えたい想いの本質である
「美化する面影と風化する本質」につながるのです。
どういうことなのか?
彼は彼女のことを愛していた。それは紛れもない事実ですよね。
彼女も彼のことを愛してはいたけれど
彼と一緒に過ごす日々の中で抱いた疑念を、彼が気づこうとしなかったことが最大の要因。
彼女の抱いた疑念を、筆者はこう考えます。
彼が愛しているのは、目の前にいる私ではなくファインダー越しに見える私であり、写真として残された「いつも笑顔でいる私」ではないか。 と。
彼女が求めていたのは「リアルな愛」であり「その想いを一緒に分かち合いたい」ということ。
しかしながら、彼の想いは違った。
「写真だけが想い出ではなく、一緒に歩んだ日々の中で育まれる熱い想いの1つ1つが想い出となり、本当の愛になるのだ」ということを、彼女は気づいてほしかったのではないか。と筆者は考えます。
この歌は「男性目線」での歌詞ではありますが、本質においてはその裏にある「女性目線」を含めて考察すると、彼女の本当の想いを未だ分からずに写真を眺めながら後悔の涙を流す彼の姿を投影できますし、本当の愛を求めて去っていった彼女の強さも感じることができますよね。
その姿を言葉で表現したものが
筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
「美化する面影と風化する本質」になるのです。
まとめ
今回は 優里 さんの シャッター について
歌詞の意味を考察し、現世につながるこの歌が伝えたい想いの本質とその真意をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
コメント