【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
オリヴィア・ロドリゴ さんの Vampire です。
印象的な歌詞の和訳から意味を考察し
この歌が現世に伝えたい想いの本質を
筆者独自の視点からお伝えします。
怨念、後悔、復讐、そして空虚…様々な感情をドラマティックに描いた名曲
引用元-ユニバーサルミュージック
2015年に女優としてデビュー。小学生の頃に祖母が買い与えてくれたレコードプレイヤーがきっかけでソングライティングを学んだことが実を結び、2021年に歌手としてデビュー以降、世界の音楽シーンの記録を次々と塗り替える程の大ブレイクを果たしている、アメリカ・カリフォルニア州出身の女性シンガー「オリヴィア・ロドリゴ」
引用元-ユニバーサルミュージック
この楽曲は2023年6月に発表された、彼女の6作目のシングル曲。そして、2023年9月に発表された、彼女のセカンドアルバム「GUTS」のリード曲。さらには、2023年秋より放送される板谷由夏さん主演のYTV系ドラマ「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」の主題歌として使用され、日本のみならず世界中の注目を集めています。
引用元-X/(C)YTV・NTV
ドラマの概要・あらすじはコチラ。
主人公・新堂一葉(板谷由夏)は
コンビニのパートで家計を支えながらも
夫と2人の娘、そして居候中の弟と5人で幸せに暮らしていた。
ところが、ある日「女優を目指す」と頑張っていた次女が
梨里杏が通っている高校で謎のメッセージを残し不審死を遂げる。
大きな悲しみと喪失感に苦しむ遺族は
『梨里杏は担任の男性教師とパパ活をしていた』という
捏造スキャンダルの暴露によって世間から非難を浴びる。
その渦中で一葉は、映像が流出した実業家の権力により
梨里杏の死がまるで自殺であるかのように
メディア誘導されていたことを知る…
「実業家主催のホームパーティーの流出映像」がきっかけで始まる
家族総出の壮大な“なりすまし”復讐計画の全容とその行方は?
イントロからAメロにおいては「今まで受けてきた屈辱を数える」かのようなメロディーラインであり、それはまるで「怨念」を想起させる呟き。
サビに入ると、これまで抱えてきた想いを一気に爆発させ、最後には「どうして…」といった後悔の念と「決して許さない」といった復讐の念が入り混じる。
そして、サビを歌い切った後に漂う「空虚感」が、聴いている人たちの心を締めつける…といった感じになっています。
3分39秒の楽曲を最後まで聴き終えると、幾重にも覆われた闇の中に蠢く醜い心に希望という名の光の鉄槌を以て打ち砕き、巨大な爆発と炎が鎮まった後に残る「新たな希望への静寂」をイメージさせるのではないでしょうか。
歌詞の和訳から意味を考察!純真な心を貪る闇からの脱出
さて、歌詞考察に入ります。
全体を通して「本気の想いを踏みにじられたリアルな心情」を描いた内容に終始していますので、ここでは印象に残る歌詞をいくつか挙げながら、筆者の独自の視点による「総合考察」としてお伝えしますので、皆さんもその心積もりでご覧くださいね。
まずは、印象に残るいくつかの歌詞をご覧ください。
(英語の歌詞の下に和訳を載せておきます)
Hate to give the satisfaction
asking how you’re doing now
は~い、お元気?なんて聞いて
あなたを満足にさせたくないHow’s the castle built off people
引用元-songs-wayaku.com
you pretend to care about?
人々を思うふりしときながら踏み台にして
築いた名声や権力の椅子の座り心地はどう?
‘Cause I’ve made some real big mistakes
私も大きな過ちを犯したけどBut you make the worst one look fine
あなたは最悪の選択も何でもないように見せるI should’ve known it was strange
おかしいことに気づくべきだったYou only come out at night
あなたは闇の中でしか姿を現さないI used to think I was smart
自分は賢いと思っていたけどBut you made me look so naive
引用元-songs-wayaku.com
あなたのせいで「世間知らずの愚か者」に見える
The way you sold me for parts
ああやって私を切り売りしてたんだねAs you sunk your teeth into me, oh
その牙で私に噛みついて、ああBloodsucker, fame fucker
吸血鬼、名声を食い物にする人でなしBleedin’ me dry like a goddamn vampire
私の血を吸い尽くす、忌々しいヴァンパイアのように引用元-songs-wayaku.com
楽曲タイトルの「Vampire」とは「吸血鬼」のこと。吸血鬼には2つの意味があって、1つは民話などに登場する「命の源である血を吸い栄養源として蘇った死人または不死の存在」であり、もう1つは「不当に利益などを人から搾取する人間」というもの。
楽曲の歌詞を読み解いていくと、意味合い的には後者に当たると考えられますが、ドラマの内容を踏まえて深掘りすれば「純真な少女の心を貪り、自らのエナジーとしながら何食わぬ顔で権力に君臨する輩」ということになるでしょう。
いたいけな少女の想いを良いように弄び、散々食い物にした挙句に「用なし」として放り出す。大切なものも何もかも奪われた少女の身は滅ぼされ、魂だけが亡霊のように彷徨う…
こんな感じになるでしょう。
これを現世社会に置き換えて考えた時、この歌が「恋愛関係の拗れによる恨みつらみを伝えている」では済まされないと考えるのは筆者だけではないはず。事の本質は、もっと深い部分にあるのではないでしょうか。
先程「Vampireの意味」としてお伝えした「純真な少女の心を貪り、自らのエナジーとしながら何食わぬ顔で権力に君臨する輩」を「国民の心身を弱らせ、自らのエナジーとしながら何食わぬ顔で権力に君臨する輩」と考えても、この歌詞の意味は通じると筆者は考えます。
決して自分ではない、家族や親族が築き上げてきた名声などを「自分も偉いのだ」と勘違いし、周りの力でもらえた権力にもかかわらず、名も実もないのに「張りぼての鎧」を有難がっている輩に身も心も振り回され続け、疲弊し続けた幾年月…
『今度こそは』と信じた奴は、表では「見当違いの検討」を繰り返す有様。
裏を返せば特定の省庁や資本家、企業体への粉骨砕身の「御奉公」
(誰のことを言っているのかは察してください)
このことを考えた場合、連綿と続く現世社会の「闇」と
この歌が伝えたい想いの本質はつながっているのではないでしょうか。
大きく歪み、深く澱んだ社会の闇の中で蠢く輩どもに食い物にされ続けた過去と向き合い、諦めかけた夢や忘れかけた希望をこの手に取り返す。純真な心を貪り、我が物顔でのさばる奴らを白日の下に晒し、射し込む光の方へと自らの本心を解き放つ。
決して今を諦めてはいけない。心を持たない輩に差し出す心などない。
闇を抜けた先にある「誰もが待ち望む未来」を信じ、現状から一歩でも前へ進もう!
夢破れて去っていった人たちの無念を、胸に抱きながら…
これが、筆者がこの歌が現世に伝えたい想いの本質とした
純真な心を貪る闇からの脱出の真意です。
まとめ
今回は
オリヴィア・ロドリゴ さんの Vampire
印象的な歌詞の和訳から意味を考察し
この歌が現世に伝えたい想いの本質を
筆者独自の視点からお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
コメント