【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力を届ける本シリーズ。
今回は、B’zの楽曲「イルミネーション」を考察します。
▶はじめに
B‘zの楽曲「イルミネーション」は、
2024年10月期NHK朝ドラ『おむすび』の主題歌として書き下ろされました。
“B‘z×朝ドラ”――いったいどんな化学反応を起こすのか？
ファンのみならず、誰もがそう思ったことでしょう。
聴き込むほどにこの楽曲は、
「自分らしく、勇気を持って進もう」と背中を押す力を感じさせ、
自然に心が躍動してきます。
この記事では、楽曲イメージやタイトル、
ドラマとのリンクや歌詞の意味を丁寧に深掘りしながら、
この歌が伝えるメッセージを読み解いていきます。
▶「イルミネーション」から筆者の脳裏に浮かんだ情景イメージ
初めてこの曲を聴いたとき、筆者の脳裏に浮かんだのは、
“眩い光を胸いっぱいに浴び、自信に満ち溢れ、颯爽と街を歩く人の姿”
――そんな希望と高揚感に満ちた情景でした。
曲全体に光が散りばめられているイメージ。
陽の光、夜空に浮かぶ街の明かり、誰かのために灯される小さな灯り――
それは単なる視覚的な美しさだけでなく、心を照らす希望の象徴でもあります。
曲を聴くと、私たちはまるで光に導かれるように、
未来への一歩を踏み出す勇気を与えられるのです。
特に、君と一緒に歩く日常の中で感じる
小さな幸福や勇気の瞬間を描く歌詞は、
聴く人の心にそっと寄り添います。
詳しくは次の章“歌詞考察”で！
▶歌詞の意味を徹底考察！
それでは、歌詞考察に入りましょう。
※本記事では、著作権等により、すべての歌詞は掲載していません。
歌詞の世界観を詳しく知りたい方は、音楽配信サービスや歌詞検索サイトでご確認ください。
印象的な言の葉が散りばめられていますので、いくつか一緒に見て行きましょう。
◆「君の1番好きな歌を聴きながら進もう」
冒頭のフレーズは、日常の中にある小さな幸福や安心感を象徴しています。
君と僕が一緒に音楽を楽しむ時間は、心のつながりを深める瞬間であり、
日々の歩みを支える力となります。
ここでは、穏やかで温かい感情が丁寧に描かれていると感じます。
◆「イルミネーション」の意味の変化
歌詞の中で「イルミネーション」は、
登場するたびに意味やニュアンスが変化し、曲全体に立体感を与えています。
具体的にお伝えすると、こんな感じです。
- 夢で見たイルミネーション
- 漢字の「夢」とカタカナの「イルミネーション」が組み合わさり、まだ現実では体験していない理想や憧れの光景を示します。胸の高鳴りや期待感を伴う、心の中の希望の光です。
- 息を呑むイルミネーション
- カタカナのみで表記され、現実の世界で目の前に広がる鮮烈な光景を描写します。透き通る風に頬が染まる体感としての感動が表現され、理想から現実への移行が感じられます。
- ユメが萌えるイルミネーション
- クライマックスで登場する表現。カタカナの「ユメ」は、個人の心の中で芽生え育まれる生きた希望を表現しており、自分自身の存在や人生への肯定につながる光です。
この三段階の変化を意識することで、後半に登場する歌詞の意味がより鮮明になり、
単なる景色ではなく心の希望や喜びの光として
イルミネーションが描かれていることが際立つのです。
◆「心細さが勇気になる」
不安や迷いを抱えていても、大切な人と一緒にいることで勇気が湧く――
人とのつながりがもたらす力を象徴しています。
人生の道のりで迷ったとき、
支えてくれる誰かの存在が光となり、歩みを後押ししてくれるのです。
◆「ガッカリもションボリも丸めて噛み締めて飲み込んで」
挫折や失敗も人生の一部として受け入れる姿勢が描かれています。
苦い経験も光の一部となり、
暗闇を照らすイルミネーションのように、
次のステップへの力に変えていく――
まさに生き様を肯定するメッセージではないでしょうか。
◆「生まれてきたこと誇れるように／その心飾るでしょう」
クライマックスで登場するこのフレーズは、心の中で育まれる希望や喜びの光として描かれています。
「夢で見た → 息を呑む → ユメが萌える」と変化したイルミネーションの表現により、
自己肯定や人生の祝福というテーマがより鮮明になります。
聴く人は、胸の奥に小さな光を感じ、自分自身を誇れる気持ちに包まれるのです。
▶楽曲タイトル「イルミネーション」に込められた意味
「イルミネーション」というタイトルには、『人々の心を元気にしたい』というB’zの想いが込められています。
さらに、NHK朝ドラ『おむすび』の主題歌であることから、
ドラマの主人公が“栄養士”である点ともリンクしているのではないでしょうか。
ここで少し掘り下げて考えてみます。
ドラマのタイトルは「おむすび」。
おにぎりではなく、“おむすび”という言葉には、
作る人の想いが込められる温かさが感じられます。
おむすびは、お母さんや誰かが水で濡らし、
少し塩をつけた手で炊き立てのご飯を適度な力で形作ることで完成します。
出来立てのおむすびは、お米の粒がキラキラ光り、口に入れると程良く崩れ、
塩気がお米の甘さを引き立てて、思わず笑顔がこぼれます。
このイメージを楽曲に置き換えると、こう考えられます。
- お米1粒1粒 → 今を生きる私たち
- 炊き上げる水や塩加減 → 取り巻く環境
- 握る手の力や温もり → 自分を支え、見守ってくれる人たちの優しさ
これらすべてが合わさったときに見える景色、それが「イルミネーション」なのです。
さらに、おむすびは“食べ物”であり、口に入れてエネルギーとなり活力を生み出します。
その分量や食べ合わせを管理するのが“栄養士”。
つまり、主人公の職業である栄養士の視点も、この光の景色――
「イルミネーション」とつながるのです。
こうして、「栄養士」「おむすび」「イルミネーション」が一つの物語としてつながり、
楽曲のタイトルに込められた深い意味を感じ取ることができるのです。
▶まとめ
今回は、B’zの楽曲「イルミネーション」を徹底考察しました。
B‘z「イルミネーション」は、
自分自身を肯定し、未来へ進む勇気を与えてくれる応援歌。
夜の街に輝くイルミネーションのように、
私たちの心にも小さな光を灯し続けてくれる――
そんな楽曲だと感じました。
聴き終えたあとに胸に残るのは、ただの切なさではなく、希望と笑顔。
人生の道のりで迷ったとき、この曲の光を思い出すことで、
再び歩き出す力を得られるでしょう。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも彼らの楽曲を考察しています。
そちらもぜひ、ご覧くださいね。
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