【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
ヨルシカ の 忘れてください です。
この記事では「忘れてください」について
楽曲全体のイメージや歌詞の意味を筆者独自の視点で考察!
歌詞に込められた深いメッセージと共に、この歌が伝えたい想いの本質に迫ります。
どうぞ最後までご覧ください。
楽曲紹介ならびに楽曲を聴いた筆者のイメージ・感想
2017年結成。若年層を中心に人気を博す、日本の男女2人組ロックバンド「ヨルシカ」が発表したこの曲は、小芝風花主演、大島優子出演のNTV系ドラマ「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」主題歌として書き下ろされたものです。
ドラマ「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」とは?
身元不明の御遺体を特定し、関係者のもとへ帰す「警視庁身元不明人相談室」の捜査官である主人公・三田桜(小芝風花)が、同僚の月本真(大島優子)と共に奮闘する姿を描いたオリジナルドラマ。
一定のリズムのメロディラインが静かに進んでいく中、時折突出した感情のような音を刻んでいます。それはまるで、ドラマの中において身元不明人が『僕は(私は)ここにいるよ』と伝えているかのようであり、聴き込むほどに不思議な世界観に魅了されていく…
そんな楽曲だと筆者は感じました。
歌詞の意味を考察!心の中で生き続けるための”区切り”
さて、歌詞考察に入ります。
考察を含め、一緒に見て行きましょう。
僕に心を
君に花束を
揺れる髪だけ靡くままにして
「忘れてください」 ヨルシカ
僕に心? 君に花束?
すごく抽象的な言い回しではありますが、少し視点を変えて
心 → 蘇る記憶と思い出、花束 → 手向ける想い だとすると
このフレーズが何を意味するのかが見えてくるのではないでしょうか。
メロディラインの中にある“突出した感情”とリンクする形になりますが
当事者の身元が判明した瞬間に沸き立つものを想起した時
心が意味するものは“蘇る記憶と思い出”だと筆者は考えました。
そして、その思い出を胸に、そっと傍らに“手向ける”花束。
『どうか安息なる日々を送れますように』と
髪が靡くのもそのままに、ただただ祈りを捧げる… そういった情景が浮かんできます。
箱の中の小さな家の、
二人で並んだチッチンの小窓の
カーテンの先の思い出の庭に、
春の日差しを一つ埋めて、
たまには少しの水をやって、
小さな枇杷が生ったとき
忘れてください
「忘れてください」 ヨルシカ
後半の部分にも形を変えて登場する歌詞群。
“忘れてください”という言葉の前には詳細な情景描写が綴られていますが
これは当事者が身元不明となる前までの“生きた証”を表しているのでしょう。
枇杷というのがキーワード。
「10年以上の歳月をかけて実がなる」とされることから『いつまでも忘れないで…』という想いが感じられる一方で『この実がなるまでに、あなたの心の中を整理しておいて』といった想いも感じられるのではないでしょうか。
詳細になればなるほど、当事者と過ごしていた日々が鮮明に思い出される…
それを“忘れてください”とすることで、思い出が途切れ、止まったままになっている時計を動かすきっかけにしてほしいという意味になるのではないかと筆者は考え、この歌が伝えたい想いの本質を「心の中で生き続けるための“区切り”」だとしているのです。
僕に心を
君に花束を
揺れる髪だけ靡くままにして
僕に言葉を
君の鼻歌を
長い長い迷路の先に置いて
海の側の小さな駅を歩いて五分の海岸の。
僕と見た翡翠の色も忘れてください
「忘れてください」 ヨルシカ
僕に 僕に 僕に
箱の中の小さな家の、
朝の日に揺れるカーテンを開けた
静かな休日の、
寝起きの君が寝ぼけ眼で座った
その朝のダイニングテーブルに
僕の心があったこと、忘れてください
「忘れてください」 ヨルシカ
筆者が先程お伝えした考察が
言葉や情景を変えて繰り返し表現されていますね。
“長い長い迷路”が、止まったままの時間の流れを表し、その『先』にあるのが、物言わぬ身元不明者の“言葉”であり、再び出会えたことへの感謝であり、共に過ごしていた日々で聴いた懐かしい歌などを“鼻歌”と表現していると筆者は考察します。
伝えたいけど伝えられない…
伝えたかったけど伝えられなかった『思いの丈』
望む結末ではなかったとしても、やっと戻れる“心の拠り所”
それが「GO HOME」ということになるのでしょう。
まとめ
今回は ヨルシカ の 忘れてください について
楽曲全体のイメージや歌詞の意味を筆者独自の視点で考察!
歌詞に込められた深いメッセージと共に、この歌が伝えたい想いの本質に迫りました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
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そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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