今回の「よもやま話」は、現在テレビアニメ版「無限列車編」が放送開始となっている
「鬼滅の刃」にスポットを当て、その内容をふまえてお伝えする
鬼滅の刃から視る現世 というお話です。
「鬼滅の刃」が大ヒットしている理由
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん原作のアニメ「鬼滅の刃」。
2016年に発表されたこの作品は、令和になった現世において世代を問わず幅広い支持を受けて、2020年10月に劇場版「無限列車編」が上映されました。
上映前から話題沸騰で、上映開始以降もその勢いは衰えることなく、むしろ勢いを増し、平成最大のヒット作となった宮崎駿さん原作「千と千尋の神隠し」を抜いて、歴代1位の興行収入(400億円超)となっています。
先日、この「無限列車編」劇場版が地上波で初めて放送され
2021年10月10日からはテレビアニメの方で「無限列車編」が放送されています。
本当にすごいムーブメントですよね。
私自身、「鬼滅の刃」を知るきっかけになったのは発表よりも遅く
アニメ化された2019年初夏のことでした。
マンガが大好きな娘が「鬼滅の刃」を読んでいた時「それ、新しいマンガ?」と声をかけると「そうだよ。すごく面白いからどんどん読み進んでいっちゃう」と嬉しそうに話す娘。
新聞のラテ欄に「鬼滅の刃」が書かれていたのを見つけ
「アニメになってるみたいだよ」と話すと「本当⁈観たい‼」と。
いい機会だったので、私も一緒に見ることにしたんです。
「千と千尋の神隠し」ほど描画に柔らかさはないものの、登場人物から発せられる圧倒的ともいえる言葉の力が、鋭く胸に突き刺さる印象を受け「これ、ヒットするかもしれないね」と話した記憶があります。
実際、これだけの大ヒット作となった訳ですから、ある意味「先見の明」があったのかもしれないとハナタカの筆者ですが、それを感じたのには、このアニメが訴えかけているものの中に現世に通ずるものがあると確信したからなんです。
それは何なのか?
次の章でお話しますので、続きをご覧ください。
「鬼滅の刃」が教えてくれる、現世において大切な3つのこと
「鬼滅の刃」の主人公は「兄妹」であり、鬼と化してしまった妹を元に戻すため、同じような境遇を抱く仲間と一緒に邪悪な者たちへ立ち向かっていくストーリーだと私は解釈しています(違っていたらごめんなさい…)
ストーリー設定については似通ったものがこれまでにもたくさんありましたが
「鬼滅の刃」に至ってはそのストーリーの中で交わされる会話や
投げかけられる言葉1つ1つが、「ヒューマニズム」に溢れていますよね。
それは
- 仲間を思いやる気持ち
- 支え合い、労り合う心
- 家族愛
という言葉で表現されるものではありますけど、今お話した3つ。
これが私のいう「現世に通じるもの」ということになります。
どうして?
よく考えてみてください。
先述した3つのことって「現世において決定的に欠けているもの」ではありませんか?
- 閉塞感漂う世の中
- 格差社会
- 絶えることのない誹謗中傷
- ソーシャルディスタンスの名の下に分断された想い
- 孤独…
誰もが望まないもので溢れ返った現世において「何かに救いを求めたい」と願う人々の「一筋の光」として存在しているものの1つに、この「鬼滅の刃」がなっているのではないでしょうか。
次が最後の章になります。
ぜひご覧ください。
アニメだからこそ全世代に伝わる想い~現世において大切なもの
「たかがアニメ」と嘲笑する方もいるでしょう。
でも「されどアニメ」だと私は考えます。
子どもの頃に見たアニメの主人公に憧れたり、キャラクターの発する言葉に涙を流したり、心をときめかせたりしたことが、年配の方々にもあったはず。
もちろん、現実社会では指から「レーザー光線」や、手のひらから「かめはめ波」は出てきませんし、ほうきにまたがっても空は飛べません。
そういったことではなくて、2次元の世界での主人公たちの言動1つ1つを今、自分が生きている3次元の世界に投影させて考えると、すべてにおいて合点がいくのではないでしょうか。
次世代、次々世代への期待と希望、そして今を生きる世代への警鐘
そんなものを私は「鬼滅の刃」に感じます。
欲にまみれた政治家が、単なる人気取りのように「全集中云々」などと宣うことでその本意を汚さないでもらいたいですし、本気で全集中しているのであれば、現実社会はもっとハートフルになっているのではないでしょうか?
少なくともあなたがその本意に気づいたのであれば
何よりもそのことを広く浅くであっても拡げていってほしいと私は考えます。
何度もいいますけど、現世において最も大切なもの
必要なものとは「ヒューマニズム」であり、「まごころ」、「愛」です。
日本が世界に誇ることができる文化「アニメ」。
その中で今、トップリーダーの一役を担っている「鬼滅の刃」の今後にも期待したいですよね。
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