
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS

今回、あなたの心に届けたい楽曲は
サザンオールスターズが1990年に発表したアルバム
「稲村ジェーン」の2曲目に収められている
希望の轍 です。

この曲が発表された当時、私は大学生でした。 バブル経済に陰りが見え始めた時期でしたが、それでも世の中は需要が過熱気味。 当時の日経平均株価が35,000~40,000円で推移していたことを考えると 使い古された言葉でいえば「イケイケ」の状況でした。 誰もが浮かれ気分でいた頃でしたが、将来のことを考える時期へと向かう私にとっては 浮かれ気分ではいられなかった… なぜか? 自分が本当にしたいことと、求められていることが違っていたからです。 時代は平成に変わり、新しい時代の到来とはいうものの 昭和の名残が強くある時代背景でしたから、周りがいうことは当然 いい会社に就職することが、必ずあなたの幸せにつながる ということ。 世間知らずだった私にとっては、自分の将来であるにもかかわらず 当時はその言葉を受け入れるしかなかったんです… 自分の意思とは全く関係がない 周りのいう「いい会社」に就職することになったんですが そんな心の状態では、当然長続きなんてしませんよね… どうして自分の将来を自分で決めなかったのか。 そのことへの憤りもあって、悶々とした日々を過ごしていました。これまで歩んで来た轍は、自分の意思ではないことへの憤り
今の自分の立ち位置を気づかせてくれた
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そんな中でもこの曲の存在は知っていて、よく聴いてはいましたが
ただ単に「良い曲だなあ」程度の感覚で、その時は聴き流していたんです。
自分のやりたいことで生きていきたいと、ついに退職を決めた時。
職場の上司や両親にそのことを伝えると
初めは「転職するとクセになるからやめておけ」など散々言われましたが
最後には「あなたの人生なんだから、思うことをやりなさい。応援するから」と。
この時、初めは「やった!自分の意思を貫いた!」と喜んだんですが
よく考えてみれば、私はこれまで大きな勘違いをしていたことに気づいたんです。
その勘違いとは何なのか?
上司や両親は「自分たちの思う通りに私を歩ませている」と思っていたことです。
そして、今回どうして私の意思を受け入れたのかは
私に今の自分の立ち位置を気づかせるためだったということなんです。
希望の轍は、あなたが聴くことで完成する
このことがあって、あらためてこの曲を聴くことにした私。
聴き込むほどに、楽曲が伝えるものが何なのかを知ることができました。

希望というのは、決してネガティブではないポジティブな言葉。
轍というのは、自分がこれまで歩んで来た道のり。
過去にある轍と、未来にある希望。
合わせれば「希望に向けて歩んで来た道のり」
つまりは「人生」になります。
その中間点にいるのが、今の自分。

歩んで来た道のりを振り返ると何があるのか?
あなたを観護り、支え
背中を押してくれている人々の笑顔。
その先には何が待っているのか?
希望へと進むあなたの様々な想いを
両手を広げて受け止めようとする人々の笑顔。
すべての人たちの想いは、自分という存在を点として
いくつもの線でつながっている。
愛する人、大切な人たちと一緒に、自分を愛し、信じて生きよう。
この曲を聴いて、私はそう感じるようになりました。
あなたにも、これまでの歩みである轍があり、未来への希望があるはず。
この曲を聴くことで、あなたの素敵な希望の轍を完成させましょう!
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