「未来が変わる思考術」chよりお伝えする「メンタルエイド」。
今回お送りするのは「It’s a SHOWTIME!」
楽曲紹介ではなく、様々なジャンルの(楽器)演奏やダンスなどにおいて素晴らしいパフォーマンスを繰り広げておられる方々などに焦点を当て、その人となりと実際のパフォーマンスや作品をご視聴いただきながら、あなたの心を癒していただく内容になっています。
今回は
「永遠のA LONG VACATION」~独自の音楽を貫いたナイアガラ~と題して
大瀧詠一さんをご紹介します。
この記事では、大瀧さんが亡くなられてまもなく10年が経過することを受け、彼のプロフィール概要を見ながら、彼が音楽を志したルーツや人となり、彼の遺した功績などをご紹介していきます。
後半では、シンガーソングライター「大滝詠一」さんの「趣味音楽」と称する個性的な楽曲や、今もCMなので耳に届くことが多い人気曲などをお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
大滝詠一さんって、どんな人?音楽を志したルーツや人となりをご紹介!
大瀧 詠一、大滝 詠一(おおたき えいいち、本名:大瀧 榮一、1948年7月24日- 2013年12月30日)は日本のミュージシャン。シンガーソングライター、作曲家、アレンジャー、音楽プロデューサー、レコードレーベルのオーナー、ラジオDJ、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア、著述家など、多くの顔を持つ。
引用元-Wikipedia
引用元-Pinterest,音楽ナタリー
プレーヤーとしては「大滝詠一」。
音楽プロデューサーなどでは「大瀧詠一」といったように
「肩書によって名前を変えている」ようです。
ファンの方であればご存知のように、作曲家としてやアレンジャーの部分においては「多幸福」、「多羅尾伴内」、「笛吹銅次」などといった、本人のイメージから離れた全く違った名前でのクレジットになっているものもあり、つかみどころのない印象があります。
そんな彼のルーツに迫っていきましょう。
小学5年の夏、親戚の家で聴いたコニー・フランシスの「カラーに口紅」(Lipstick On Your Collar) に衝撃を受けて以降、アメリカンポップスに傾倒。中学入学後ラジオクラブに入りラジオを自作。米軍極東放送 (FEN) やニッポン放送の番組を聴くようになる。
間もなくレコード収集を始め、エルヴィス・プレスリーやビーチ・ボーイズなどの音楽を分析的に聴くようになり、独自の研究を深める。
そのため、1962年夏から1966年までにチャートインした曲はすべて覚えているというほど精通している。洋楽面のみならず小林旭や三橋美智也なども好んで聴いていたが、特にクレージー・キャッツの植木等が歌う「スーダラ節」には非常に影響を受けたとされる。
引用元-Wikipedia
彼の初期の音楽は「趣味音楽」と称されるように独特の節回しやメロディーラインが多く、ある意味「コア」な音楽として好き嫌いが分かれるところですが、このことは後の音楽性にも影響することになっていきます。
続きを見ていきましょう。
1970年に、まだYMO結成前の細野晴臣や、後年作詞家として名声を上げる松本隆らと「はっぴいえんど」というバンドを組んでデビュー。翌年からソロ活動を開始。
バンド活動をしながら、ソロとしてはCMソング制作と若手歌手のプロデュースを開始。
1974年9月にはプライベートレーベル「ナイアガラ」を設立。
引用元-Wikipedia
小室哲哉さんよりもはるか前からプロデュース活動をしていたんですね。
「ナイアガラ」の由来については本人の苗字「大滝」→「大きな滝」ということで「ナイアガラ」にしたという話もあるようですが、これといった決まりはなく「別にビクトリアでも華厳でも良かった」と彼は話していたそうです。
音楽プロディーサーとしての活動、個人レーベルを立ち上げたりなど
順調に活動の幅を拡げる大滝さんでしたが
ここから大きな転機を迎えることになります…
どんな転機なのか?
次の章でお伝えします。
契約破棄!活動ができない…音楽性が認められない不遇の時代
1975年にはラジオDJ番組「ゴーゴーナイアガラ」が放送開始するなど精力的に活動をするが、契約していたレコード会社の事業縮小の憂き目に遭い、契約を破棄される。
1976年にレコード会社を移籍し、4枚のアルバムを手掛けるが、趣味性の強すぎる楽曲が災いし、以降作品の完成度とはうらはらに売り上げが低迷。2年後に契約期間を残したまま契約解消されてしまい、期限までは活動が出来ない状況に。
引用元-Wikipedia
移籍後に、この4枚のアルバムがリリースされています。
「Niagara Triangle vol.1」は、山下達郎さんや伊藤銀次さんなどの豪華アーティストが集結したアルバムであり、人気を博してはいましたが「NIAGARA CALENDER」においてはチャートインすらしなかったようであり、不遇の時代を過ごす形になってしまいます…
音楽性には秀でたものがあるものの
その才能をなかなか認めてもらえなかった大滝さん。
つらかったでしょうね…
しかしながら、このことがきっかけとなり
音楽プロデューサーとしての活動に専念せざるを得ない状況が
結果として大滝さんをアーティストとしても飛躍させることになります。
続きを一緒に見ていきましょう。
「A LONG VACATION」の大ヒット!しかしそれは、彼が望んでいたものではなかった?!
1979年からは音楽プロデューサーとして手腕を発揮。その影響もあって1980年にCBSソニーに移籍することになる。
翌1981年に発表されたアルバム「A LONG VACATION」で日本レコード大賞・ベストアルバム賞を受賞。
引用元-Wikipedia
「A LONG VACATION」は、これまでに発表されたアルバムのイメージとは異なり
洗練されたメロディーラインが心地よく耳に響く楽曲が多く収められています。
※代表的な楽曲:君は天然色、恋するカレン、さらばシベリア鉄道など
このアルバムが大滝さんの発表したアルバムの中で最大のヒット作となり、発表から40年以上が経った令和の時代においても決して色褪せることなく、私たちの心を癒す作品になっています。
はっぴいえんど時代からの盟友:松本隆さんとのコンビで、この他にも多くの素晴らしい楽曲を発表し、今後においては「ナイアガラ隆盛の時代」かと思いきや、以降のアルバム制作については1984年に発表された「EACH TIME」がありますが、その後は目立ったものはありませんでした…。
どうしてなのか?
推測ではありますが
このアルバムの大ヒットは、大滝さんが望んでいるものではなかったから
ではないでしょうか。
「A LONG VACATION」は、ある意味大滝さんが元来考えていた「趣味音楽」とは一線を画す楽曲が多く、川のせせらぎや凪の海、潮風に髪をかき上げる女性や楽しくはしゃぐ人たちをイメージさせる「リゾート感」を味わうことができるもの。(「EACH TIME」にも同様の雰囲気を感じます)
大滝さんが大切にしていた自らの音楽「趣味音楽」を、ある意味封印する形でリリースされたアルバムだったとするならば、この大ヒット自体が「大滝さんの心を苦しめた」のではないか。と筆者は感じます。
秘めたる想いとは裏腹なヒット曲の連発!そして「趣味音楽」は突然に…
その後の大滝さんを取り巻く状況は
表から視れば「隆盛の極み」ではあっても、裏を返せば果たして…
といった感じに筆者には見て取れます。
その様子を、一緒に見ていきましょう。
シングルにおいては、1997年にドラマ主題歌として発表された「幸せな結末」がミリオンセラーを達成。自身最大のヒット作品となった。
2003年にシングル「恋するふたり」をリリース。竹内まりやさんとのデュエット曲「恋のひとこと」が最後の作品となった。
2013年12月30日夕方、自宅で家族と一緒に夕食後のデザートを食べている最中に倒れ、救急搬送。同日19時、解離性動脈瘤で逝去。享年65。
引用元-Wikipedia
ドラマ主題歌としての影響力はものすごく
今まで大滝詠一を知らなかった人も、この歌からその音楽性を知るきっかけになった程。
社会的な影響力も大きく、誰もが今後の飛躍と活躍を待ち望んでいた
そんなある日の「突然の訃報」でした…
確か「ニュース速報」が報じられていたと記憶しています。
筆者が大滝さんの音楽を初めて聴いたのは、従兄の影響が強かったです。
当時はレンタルレコード店の黎明期でもあって、従兄に連れられて行ったお店にはたくさんのLPレコードが並んでいて、音楽が大好きだった私はそれを観ているだけでもワクワクしたものです。
そんな中、従兄が手に取ったLPレコードが
「NIAGARA CALENDER」と「A LONG VACATION」だったのです。
そこから彼の音楽にハマり、お小遣いをもらったらすぐにレンタルレコード店に行き、彼のLPを探してはレンタルし、家でずっと聴いていた記憶があります。
今考えてみれば、この2枚のアルバムは、何の因果なのか
「セールス的に大失敗とされたアルバム」と「大ヒットしたアルバム」…
大滝さんが遺した音楽の幅広さを、あらためて実感する今日この頃です。
永遠のA LONG VACATION~大滝詠一さんの趣味音楽&珠玉の名曲5選(筆者オススメ含む)
今回の「It‘s a SHOWTIME!」は
永遠のA LONG VACATION
~独自の音楽を貫いた「ナイアガラ」~ と題して
大瀧詠一さんのルーツや人となりなどをお伝えしました。
最後に、大瀧詠一さんの遺した「趣味音楽」と「珠玉の名曲」
そして「筆者オススメの曲」をお伝えしたいと考えます。
「趣味音楽」からは「楽しい夜更かし」
「珠玉の名曲」からは「君は天然色」と「恋するカレン」
そして、筆者オススメの曲は「ペパーミント・ブルー」と「幸せな結末」です。
「It’s a SHOWTIME!」では、今後も楽器演奏やダンスなどにおいて素晴らしいパフォーマンスを繰り広げる方々などをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!
コメント