今回の「よもやま話」は
【新語流行語大賞】
TOP10にノミネートされた言葉の意味まとめ
毎年開催されている「ユーキャン新語流行語大賞」
今年も多くの新語や流行語が生まれ、ノミネートされていましたね。
先日その「年間大賞」の発表がありました。
ノミネートされた新語流行語は、毎年同じで30個。
その中から「年間大賞」に輝いたのが「リアル二刀流」と「ショータイム」
いずれもメジャーリーガーの大谷翔平選手に関するものが受賞となりました。
今年の活躍を考えたら納得ではありますが、そもそも論として新語流行語になっている言葉の意味って、よく知らないものの方が多いように感じます。
そこで今回は、年間大賞を含め、TOP10にノミネートされた言葉の意味をどれくらい知っているのかを、あなたと一緒に見ていきたいと考えます。
言葉は文化であり、世相を映す鏡のようなものだと言った人もいますし、これを知ることで、ある意味で「今年はどんな年だったのか」を振り返るきっかけになるのではないでしょうか?
「そのままやん!」や「へぇ~」と感じるものもあるかもしれません。
堅苦しいことは抜きにして、ゆっくりくつろぎながらぜひ最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
2021年の新語流行語TOP10。その意味をあなたはどれだけ知っていますか?
令和3年12月1日、午後2時に発表された「新語流行語大賞」
審査結果は、このようになっていました。
まずは、年間大賞の2つから、その意味を一緒に考えていきましょう。
リアル二刀流
「ピッチャー」と「バッター」の2つができることでしょう?
確かにそうですが、それは「二刀流」です。
リアル二刀流というのは
1つの試合で「指名打者」かつ「ピッチャー」として投打同時出場することになります。
高校野球なんかで想像すると分かりやすいでしょうね。
ただ、大谷選手の場合、今季の成績はピッチャーでは9勝2敗。防御率3.18。
バッターの方では、537打数138安打、打点100、46本塁打というもので、投げても打っても大活躍でしたので、「二刀流」はお手のもののようです。
今季、リアル二刀流として試合に出場したのは19回あり、その中でも結果を残していることを考えると、年間大賞に選ばれたのは「必然」ではないでしょうか。
ショータイム
MLBがInstagramに投稿したポスターが発端になっているようですが、大谷選手が登場すると「ショーの始まり」との意味合いから「翔の時間」→「SHO-TIME」となっていると考えられます。
165㎞/hの剛速球やフルスイングでスタンドインさせる打力を持つ一方で、甘いマスクと少年のような笑顔が魅力的な大谷選手ですから、スタジアムの観衆からすれば、大谷選手が登場するだけでも「ショータイム」なのでしょうね。
続いて、残り9個の新語流行語の意味も一緒に見ていきましょう!
うっせぇわ
JKボーカリスト「Ado」さんが、2020年に発表した楽曲のタイトルですよね。
歌詞の内容と動画のイラストの内容が反響を呼び、一躍大ブレイクを果たしました。
現在、顔バレしているようですが
その素顔は楽曲のイメージとは違って、とてもかわいい女の子のようです。
親ガチャ
意味としては、子どもの立場から「親を自分で選べない。そんな環境に生まれようが運次第」というもので、ゲームセンターやアプリなどでよく見かける「ガチャガチャ(ガチャ)」に見立てたもの。
言い得て妙ではありますが、何ともいえない侘しさも感じますね…
ゴン攻め/ビッタビタ
なんのこっちゃ??? ですが
この言葉はオリンピック東京大会の競技
「スケートボード」の競技の最中に解説者が発したもの。
スケートボードを知っている、実際にやっている世代には「どんな技をやっているのか?」というものが映像から分かるんですが、少し世代の違う、特に筆者のような50代の人には「ノーリーバックサイド」や「270スイッチボードスライド」なんて言われても「???」
そんな時「手すりや階段などの難所をガンガン攻めていますね~」や「狙い通り、ビッタビタにはまってますよ~」といった解説が入ると、筆者にもよく分かりましたし、競技を知らない人にも「何をやっているのか?」をイメージすることができますよね。
歳を取ると、言葉で表現されるよりも「擬音語」や「擬態語」を駆使して表現してくれる方が伝わりやすいと、この時感じてしまった記憶が蘇りました(寂しいですけどね…)
ジェンダー平等
意味としては「人間誰もが性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かち合い、あらゆる物事を一緒に決めることができる」というものです。
思えば今年に入ってから「多様性」や「共生社会」といった言葉がよく聞かれましたよね。
「男として」や「女として」といった言葉が重く圧し掛かり、生きづらくなっている人が増えている昨今において、この言葉に救われることも多くなっているのではないでしょうか。
人流
言わずと知れた「人の流れ」、「人の動きを伴う一連の動静」を意味しています。
今般の感染症において、感染拡大の要因を説明する際に、専門家や政治家たちがよくこの言葉を使っていましたよね。
当時は対策の1つとして「人流を抑制しながら経済を回す」といった人もいましたが、筆者からすれば「手足を使わずに自転車を漕ぐ」といったイメージになり、ちょっと何言ってるか分からないんですけど… そんな風に感じました。
スギムライジング
パラリンピック東京大会での競技「ボッチャ」において、代表選手の1人である杉村英孝選手が投げたボールが、密集するボールの正確に狙った場所に乗り上げさせる「ライジング」の素晴らしいテクニックを見せたことから「杉村選手のライジング」→「スギムライジング」ということのようです。
「ボッチャ」というのがどういう競技なのか? については
パラリンピック東京大会の競技などをまとめたものがありますので、ぜひご覧ください。
Z世代
アメリカが発祥とされている言葉で、1990年代後半~2000年代に生まれた世代のことを指す呼名です(現在の年齢でいえば10歳~21歳)
生まれた時からデジタル技術が発達していて、インターネットやオンラインの世界への順応が早く、そういった社会に慣れ親しんでいるというのが特徴。
だた、デジタルという世界に慣れている反面、リアルな世界への順応が乏しく、リアルへの憧れを抱いている世代でもあります。
ちなみに筆者の息子と娘は、この「Z世代」になりますが、デジタルもリアルも大丈夫のようです。
ぼったくり男爵
IOC(国際オリンピック委員会)会長のトーマス・バッハ氏を揶揄した言葉。
「金だけをむしり取る貴族」という意味で、元になっているのがアメリカのワシントン・ポスト紙に書かれた「Baron Von Ripper off」(騙し取る貴族出身の男爵)というコラムタイトルとのこと。
感染症の蔓延や感染爆発が懸念される中でも「何が何でもオリンピックをやるんだ!」といった彼の表情や言動は、まさに「ぼったくり男爵」でしたし、この意味を知って失礼ながら爆笑した記憶があります。
黙食
文字通り「黙って食事をすること」です。
今般の感染症対策の1つとしてこの言葉が使われていましたが、元はといえば禅宗の修行での規律の中に「座禅堂・トイレ・風呂で余計な言葉を発してはいけない」というものがあり、座禅堂で行う食事もそれに当てはまるため、必然的に黙って食事をする=黙食となったようです。
まぁ意味合いから考えれば、感染症対策以前に「黙って食事」はするものですが、一般的過ぎて気にしていなかったことをあらためて認識することができたと考えれば、何とも有難いことではないでしょうか。
まとめ
今回は
【新語流行語大賞】
TOP10にノミネートされた言葉の意味まとめ
と題してお伝えしました。
いくつ知っていましたか?
全部知っていた人は「私こそ今年のトレンド」といっても良いでしょう。
ただ…
中には「こんなの流行ってた?」というものがあるかもしれませんね。
選考する人のさじ加減というのもあるのでしょうが
何はともあれ今年を彩った言葉の数々ですので、この機会に覚えておいて損はないでしょう。
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