今回の「よもやま話」は
人財育成に欠かせない「かりてきたねこ」って何? というお話です。
「空気を読む」「右へ倣え」という言葉がピッタリな社会が今、あなたを含めた私たちの目の前に広がっていますが、あなたはそれで満足していますか?
満足というか「諦め」の方が強いのかもしれません…
それは会社や組織においてもそう。
日々慌ただしく仕事をこなす中「少しばかり先に生きているだけ」、「役職や肩書があるだけ」で自分の価値観や思い込みの激しい常識、先入観たっぷりに斜に構えて物をいう上司っていますよね?
ここだけの話、ある意味「うっせぇわ」と言いたくなりますよね…
日々の仕事の中で少しでも自分の考え方を言おうものなら
「そんなことだからいつまで経っても成長しないんだ」
「年齢が若くて経験も浅い若造が何を正論言っているんだ」
こんな風に上司に言われることが多分にあると思います。
人の話をほとんど聴かず、多少食い気味に「だから」や「でも」などといった言葉で話を遮った後に「だいたい君はいつもそう」とか言い始めて、かなりの時間叱り飛ばす…
そんな上司も中にはいるでしょう。
率直に言って、そんな人に会社や組織でよく使われている「報連相(報告・連絡・相談)」などしたくなくなりますし、冒頭でお伝えした「諦め」へとつながり、せっかく希望を抱いて入社したのに「辞めようかな…」という思いに駆られてしまいますよね。
これは何も、社員であるあなたに問題があるのではなく、指示や管理をする上司に問題があります。
これではいつまで経っても人材は育たないですし、仕事の効率も悪くなります。
ですから、社員であるあなたは「自分のやるべきことをやっていれば」問題はナシ!
ここからは上司という立場の人に話を向けていきます。
人材ではなく人財!みんなを成長へと導く「かりてきたねこ」
プレーヤーとして日々の仕事をしながら、自分の部下への指導や管理をしなければいけない。
上役に気を遣うあまり、どうしても自分をよく見せたいとして、あれやこれやと部下に言ってしまい、反感を買いながらでも仕事を回そうと懸命になっているので、大変なことは理解はできます。
ですが、そんなことを続けていては、あなたの部下は育ちませんし、あなたの抱える仕事にも影響が及んでしまいます。
では、どうしたらいいのか?
上司の人、管理職の人に1つだけ伺っておきますが
「上司は嫌われてナンボ」などと言う考え方を
令和の世においてもまだ大事に思っておられますか?
もし仮に思っておられるのであれば、そんなあなた自身が会社にとって「お荷物」です。
今の社会は「人材育成」という文字を1字替えて「人財育成」に重きを置いています。
「人は材料ではなく財産」という考え方。
それぞれの個性が集まって、個性を活かしながらコミュニケーションを深め、モチベーション高く、目標に向かって一緒に進んでいく。
そんな中で必要不可欠となるのが「かりてきたねこ」というものです。
これまでにもあった人材育成用語との違いや特徴について
上司が部下に対してしっかりとした「報連相」を望むのであれば…
という観点の下、これまでにも「おひたし」や「こまつな」といったものがありましたが、今回ご紹介するのは「かりてきたねこ」
どんな違いがあるのか。
簡単にまとめてみました。
人財育成用語:「おひたし」
お・こらない(怒らない)
ひ・ていしない(否定しない)
た・すける(助ける)
し・じする(指示する)※必要に応じて
ある意味「報連相」についての適切なフィードバックの仕方といった意味合いです。
人財育成用語:「こまつな」
こま・ったら(困ったら) つ・かえるひと(使える=得意な人、できる人)に な・げる(投げる=協力をお願いする)
責任感が強く、独りで抱え込んでしまいがちな部下への対応方法になりますね。
そして
人財育成用語:「かりてきたねこ」
か・んじょうてきにならない(感情的にならない)
り・ゆうをはなす(理由を話す)
て・みじかに(手短に)
き・ゃらくたーにふれない(キャラクター=性格や個性に触れない)
た・にんとくらべない(他人と比べない)
ね・にもたない(根に持たない)
こ・べつにしかる(個別に叱る)
部下の失敗や仕事上で上手くいかないことなどへのモニタリングやフォローアップなどに使えます。
こういったビジネスマナー用語と呼ばれるものは、まだまだあるようですが、あんまり言葉ばかりを知っていても実践しなければ意味がないので、今回は「かりてきたねこ」というものについてだけお伝えしておくことにします。
今回お伝えした内容を駆使して、財産としての人材育成に取り組んでいきましょう!
ただし、こういったことを怠ってしまうと、部下や仲間は「チンゲンサイ」になってしまいます…
人財育成?用語「チンゲンサイ」
ちん・もくする(沈黙する)
げん・かいまでいわない(限界まで言わない)
さい・ごまでがまんする(最後まで我慢する)
どうぞ、お気をつけくださいね。
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