2021年の24時間テレビ44・愛は地球を救う
テーマは「想い~世界は、きっと変わる」でした。
コロナ禍での2回目の開催となっていましたが、今まで以上に批判が噴出しているようですね…
まさに「存亡の危機」といった感じでしょうか。(関連記事はコチラ)
「マンネリ化している」、「マラソンやリレーをする意味が分からない」といったものがある中で、未だに「出演者がギャラもらっているような番組」、「広告収入をたんまり稼いで云々」、「偽善も甚だしい」などといった批判も根強くあります。
24時間テレビのギャランティーや偽善等に関する批判などについては、私見を交えながらこちらの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
「マンネリ化している」ことや「マラソンやリレーをする意味が分からない」については、確かにその通りだと私も思っています。
「歌って踊って、飛んで走って泣き笑い」のどこに「コンシャスネス・レイジング」が存在するのか、甚だ疑問ですからね。
特に現状「コロナ禍」において、今までと同じような番組構成が通るのかどうか。
視聴者に受け入れてもらえるのかどうか。 については明らかに「NO」だと分かりますよね。
実際、私が今回の24時間テレビの中で見応えのあったものはそんなにはなく、特に際立ったのが3つありました。
- 形だけの「コンシャスネス・レイジング(問題提起)」
- 抽象的なテーマであっても全体の企画とテーマとが結びついていない
- はっきりいって「ジャニーズ事務所のタレントの売り出し番組」だった
この3つなんですが、番組を観た人、観なかった人それぞれにおいて主張されることと、今掲げたこととはあまり掛け離れてはいないと考えます。
似たような番組がCX(フジテレビ系列)にも以前はありました。
「FNS 1億人のテレビ夢列島」という番組だったんですが、既に終了しています。
24時間テレビがスタートして10年後に「バラエティー特化型の24時間テレビ」として始まった経緯があるんですが、視聴率の低迷などによって終了しているんです(再開のめどなどは未定であり、もはや開催する意義もないように私には感じますが)
24時間テレビが1992年からバラエティー路線への転換を行い、「歌って笑って募金する」方向に舵を切った段階から、同じ時期に2つの24時間のバラエティー番組が存在することになり、違いといえば「募金の有無のみ」といった感じになってしまったことも要因の1つ。
このままでは「愛は地球を救わない」うちに、24時間テレビは終ってしまいます。
ここからは私の見解であり、「こうすればいいんだ」といった偉そうなことを言う訳ではありませんが「コンシャスネス・レイジング」を掲げるのであれば「現世においてのリアルな状態像」を一番重要視した番組構成でなければいけないと私は考えます。
具体的には、現世において一番関心があることは、何を置いても
「新型コロナウイルスに関する情報」ではないでしょうか。
昨年、今年において行うべきだったと私が考える「24時間テレビ・愛は地球を救う」は、こんな感じです。
(あくまでも私見です。もっといい案があると考えますので、ご意見はコメント欄へどうぞ)
※ただし、誹謗中傷や苦情などは一切受け付けませんので、ご了承くださいませ
テーマ(仮):
あなたも私も大切な人。一緒にコロナに克ちましょう!
重症で苦しむ人に人工呼吸器を!受けたい時に受けられる治療を!
エッセンシャルワーカーに敬意と労いを!
1人1人がじっくりとコロナと向き合い、不安なく過ごせる情報整備を!
番組の企画内容としては、5つを柱として考えます。
グランドプロローグ:新型コロナウイルスの全容を解き明かす
- 起源(そもそもの発生の始まりは「どこで」「何が要因で」なのか)
- 種類(これまでに判明している変異株を含む)
- 罹患から発症に至るまでの経緯
- 軽症から治癒、軽症から重症化へ進行するメカニズム など
海外レポート:欧米、アジア、アフリカにおける感染の実情
- 世界各国の感染状況や感染者への対応、生活保障、予防の取り組みなどのまとめ
- 取材に協力いただけた場合、その方及びその家族の方々の今の想いをレポート など。
国内レポート:日本における感染の実情と社会環境
- 47都道府県においての感染状況や都道府県別のデータを目に見える形で提示
- 医療、介護、福祉従事者が実際に携わった患者さんについての報告
- 取材に協力いただけた場合、その方及びその家族の方々の今の想いをレポート など。
「障がい+コロナ」~現世を生きる上で、様々な困難に立ち向かうために
心や身体に障がいを抱えながら現世を生きる人々の暮らしをレポートする中で、
- 知的障がいや精神疾患(うつ病を含む)をお持ちの人々へのアプローチ方法
- 認知症高齢者への疾患や罹患への対応方法 などを一般の方を交えて議論する。
グランドフィナーレ:Escape from extraordinary~愛は地球を救う
番組内で取り上げた内容を総括した中で「私たちに何ができるのか」を番組を通じて発信。
「1人1人が大切な人」という想いをつなぎ、非日常からの脱却を誓い合う。
<SNSなどでの意見募集テーマ> あなたの(私の)感染予防法 (実際に家庭や職場、学校などで行っている予防法を募る) 緊急提言!誰もが感染対策担当大臣 (私ならこんな対策を提言するという意見を募る) <募った募金の行先> コロナ病床の拡充や重症患者の方々が使用する人工呼吸器、在宅酸素発生器の量産と確保をメインとして、従来の災害復興や福祉車両などの寄贈や環境問題への取り組み、日本を含めたアジア・アフリカの子どもたちへの支援などに充てる。 <広告収入の取り扱いについて> 昨年度の広告収入は約15億円と推計されていますが、ここから番組出演者のギャランティーや制作に携わったスタッフの給与、諸経費などを差し引いたものが「24時間テレビで得られる利益」。ここから「寄付」という形で「日本テレビからの募金」として取り扱う。
ただ、これらのことについては
本来であれば政府が、政権与党が、全政治家がやるべきこと。
日本の一民間放送が「テレビ放送25年記念」として始めた番組に、国を動かす政治家がいつまでも「おんぶに抱っこ」でいることにも問題はあると私は考えます。
この内容であれば、チャリティーをする上で「どこに何をすればいいのか」が明確になり、番組を観ている側からも問題提起に気づきやすくなり、言動や行為においても変化が生み出されるのではないでしょうか。
様々な意見はあるでしょう。
現状を変えるためには、あなたを含めた私たち1人1人が目の前に広がる社会の動きをしっかりと見ることによって「コンシャスネス・レイジング」を持ち寄り
「できないことを並べ立てるのではなく、自分に何ができるのかを考え、言動に移すこと」が大切ですよね。
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