【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Mrs. GREEN APPLE の ダーリン です。
2024年12月25日、NHKで放送された「18祭」(18フェス)内で発表されたこの曲は、1000人の高校生のコーラスと共に演奏され、聴き込むほどにかけがえのない青春の日々への惜別と、未来への力強い誓いを想起させる感動のメッセージソング…
今回は、Mrs. GREEN APPLEが歌う「ダーリン」について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
歌詞の意味を考察!見えてくる「ダーリンとは誰か?」と伝えたいこと
さて、歌詞考察に入ります。
楽曲タイトル「ダーリン」とは、直訳すると「親愛なる人」という意味ですが、歌詞を考察するにつれて、ダーリンとは誰であり、何を伝えようとしているのかが見えてきました。
どういうことなのか?
印象的な歌詞から、筆者独自の視点で考察を進めていきますね。
1番と2番の歌詞をまとめて考察!
1番
負けない何かが欲しい
”私”だけの愛が欲しい
そうすればきっと僕らは比べないで居れる
あれこれ理由が欲しい
”私”だけ独りのような
寂しい夜には 何に抱きつけばいい?
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
羨ましい ただ虚しい
嫌われたくもないけど 自分を好きで居たい
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
darling 僕の背中に乗って泳いでて
やるせない日々の海はとても深いから
「誰かの私でありたかった」
勘違いしちゃうから ひとりにしないでよね。
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
2番
信じれる何かが欲しい
解(ほど)けない絆が欲しい
そうすればきっと僕らは
呆れないで居られる
大事にしていてもいい?
強がりが崩れる夜は
体丸めて 布団で小さくなってる
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
羨ましい ただ虚しい
自分で選んだ道でも たまに振り返ってしまう
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
darling 私の腕の中で休んでて
悲しくて堪らない 人はとても弱いから
「誰かの私でありたかった」
彷徨ってしまうから ひとりにしないでよね。
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
『○○が欲しい』…自分に自信が持てず、何かに縋ろうとする弱さ
歌詞に登場する”私”は『負けない何か』、『”私”だけの愛』、『理由』、『信じれる何か』、『解けない絆』が『欲しい』と言っています。
これらを深掘りすると”自分とは何か?”を自問自答するけれど、強みではなく弱点ばかりに目をやり、何かを成し遂げた人や幸せを掴み取った人を羨み、それを一緒に喜べない虚しさを感じる…こんな心情から、現状の”私”は『無い物ねだり』をしていると考えられます。
したがってこの部分の歌詞では、はっきりとした目標などではなく、漠然とした『何か』を求めていることから、自分に自信が持てず、『何か』に縋ろうとする弱さを表していると筆者は考えます。
サビにある「誰かの私でありたかった」とは何を意味しているのか?
「誰かの私」というフレーズを読み解いていくと『誰かの(心の)支えになれるような私』ということがイメージされ、これを発展させると『どんな時も揺るがない強い気持ちを持ち続けられる私』でありたかったという意味になると筆者は考えます。
しかしながら、時には捉え方が浅く、勘違いして先走ったり、どうしたらいいのか分からず、心を彷徨わせ、動揺してしまう。ということを言っているのではないでしょうか。
まだまだ未熟で発展途上な私を”ひとりにしないでよね”
サビの最後にあるフレーズを深掘りすると、強い気持ちを持ちたいと思いながらも、まだまだ未熟で発展途上の私だから“ひとりにしないでよね”という思いになると筆者は考えます。
以上のことを踏まえ、考察をまとめるとこんな感じになるでしょう。
愛する人や大切な仲間と共に過ごす日々の中で
何故かいつも孤独を感じ、布団にくるまりながら
『自分とは何か』を考えるようになった。
あれこれ思案するけれど答えは見つからず
気がつけば無い物ねだりのオンパレード。
自分に自信が持てず、いざという時いつも心が揺らぐ…
このままじゃいけない!強くならなきゃ!って思っている。
だから、みんなにはまだまだ未熟で発展途上の”私”を
温かく見守っていてほしい。
ブリッジ部分の歌詞を考察!
限りある世の中のせいで狂ってる
果てしなく続く時間に燻(くすぶ)ってる
みんなと同じだからって 僕の 私の
ワダカマリが楽になるわけじゃない
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
「限りある世の中」、「果てしなく続く時間」とは何を意味しているのか?
限りある世の中は、レッテルを張られた生き方。
果てしなく続く時間は、不条理に打ちひしがれる日々を意味していると筆者は考えます。
これらを踏まえたブリッジ部分の考察は、こんな感じになるでしょう。
『どうせあなたなんて…』というレッテルや
『どうせ私なんて…』といった思いが心を支配する。
そんな生き方をしていては、何をやっても不条理しか生み出さない。
『みんな同じだから』と人は言うけれど
それは単なる気休めやガス抜きであり
私の心を晴れやかになどしない。
大サビの歌詞を考察!
darling 本当の音を聴いて
やるせない日々の膿は出切らないけど
ねぇ 私の私で居てもいいの?
あの子にはなれないし なる必要も無いから
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
「本当の音」とは何なのか?「私の私」が表す意味とは?
迷い、悩み、苦しみ、羨みなどの感情によってガチガチに固まった心の殻を打ち破った後に聴こえてくる「鼓動」ではないでしょうか。
その鼓動は、青春時代を共に過ごしてきた仲間や家族、愛する人が気づかせてくれた『私の(中の)私』であり、何の混じり気もない「真心」が奏でるものだと筆者は考えます。
そしてさらにいうと、私の私とは「ありのままの自分」を指し示していて、その根拠となるのが最後の部分「あの子になる必要はない」にあると筆者は考えます。
以上を踏まえ、考察すると、こんな感じになるでしょう。
自分を大切にすることが
愛する人や大切な仲間を大切にすることにつながる。
そのことを知り、決して忘れず
ありのままの"私"で未来へと進んでいけばいいんだよ
そう伝えてくれているのが
darling…
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE 歌詞引用
「ダーリン」ということになるのではないでしょうか。
では、ここまでお伝えして最初に提起した疑問に戻ります。
ダーリンとは誰であり、何を伝えようとしているのか?
これについての”結論”を、最後の章でお伝えします。
結論:ダーリンとは、時の流れの中を旅する「もう1人の私」
これまでのすべての考察をまとめた結論が表題になります。
歌詞全体を通して筆者が感じ取った、この歌が伝えたい想いの本質…
どうぞご覧ください。
学業、進路、恋愛、人間関係などに悩み、心の中に抱え込んでしまいそうになっても、家族や仲間、愛する人が、私の何気ない言葉や仕草などによって一早く気づいてくれて、想いに向き合ってくれた…そのことは、決して忘れない。
これから先、どんな未来が待ち受けようとも、いつも側に居て私を正しい方向へと導いてくれるだろうけれど、いつまでもそれに甘えてばかりはいられない。強く生きなきゃ!
そんな想いになれたのは
これまで生きてきたかけがえのない日々が
私は『私の私』でいいと教えてくれたから。
青春というのは、長い人生の中では“一瞬”であり、その記憶はやがて“幻影”となり行くものだけれど、たとえ幻影となっても、それはその一瞬を生きたという確かな“証”であり、そのことを誰よりも側で観護り、支えながら前へと歩ませるのは『私の中に在るもう1人の私』。
どんなに勘違いしたっていい。先走ってもいい。それが私なのだから。
そんな自分を誰よりも愛し、大切にして生きていこう。
大丈夫!安心して。 これから先の未来にもずっと側には”私”がいるからね!
これが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
ダーリンとは、時の流れの中を旅する「もう1人の私」の真意です。
まとめ
今回は Mrs. GREEN APPLE の ダーリン について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
結構なボリュームの考察でしたが、現世の高校生のみならず、かつて青春時代を過ごしたすべての世代の心に刺さる楽曲として、今まで以上に丁寧に深掘りしました。
素晴らしい楽曲と出会い、考察させていただいたことに感謝したいです。
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そちらの方もどうぞご覧くださいね。
※Mrs. GREEN APPLEの楽曲については、この他にも歌詞考察を行っています。
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