今回の「子育てちゃんねる」からは
子育てで大切なことは、親が伝える5つの魔法の言葉にあり
現在、私共の子どもたちは息子が21歳。娘が19歳。
2022年には共に大学や専門学校を卒業予定で、以降はそれぞれが社会人として活躍していく訳ですが、ここまでの子育てにおいては妻と一緒に様々な紆余曲折を経験してきました…
学校などにおいてのいじめや、友達関係や勉強が上手くいかないことなどで思いを抱え込んでしまい、娘においてはうつ病になってしまったこともありました…
私が子どもの頃と現世は完全にとはいかないまでも、明らかに教育指針や考え方は変化していて、私や妻にも楽しかったことやつらかったことなどの思い出はありますが、経験した「両親からの子育て」は使い物にはなりませんでした。
使い物にならない以上、そこにすがる訳にはいかない。
そこで、ある意味自分たちが経験した子育てを「反面教師」として
両親が私や妻に成し得なかったことを子育てに活かそうと考えたんです。
どんなことをしたのか?
実際に大したことはしていません。
親として至らぬ点は多々あったと思います。
社会の波に揺り動かされて迷走しそうになったこともありましたが
何より大切なことは「家族が一緒になって困難を乗り切る」こととして
大人の意見だけで物事を決めず、子どもたちの思いや考えもしっかりと聞きながら前へと進んできました。
成長していく中で、私が妻と一緒に子どもたちに贈った言葉が5つあります。
魔法の言葉と題していますが、実体験なので信憑性においては間違いないでしょう。
その5つとは
- 夢は大きく、心は丸く
- 笑いは健康のバロメーター
- 今、できることをせいいっぱい
- 訊いて話して気づき合い、出した答えを支え合う
- あなたは、大切な人です
「しょうらくさん流」ということになるんでしょうが、子どもたちが今でも私や妻のみならず、周りの人たちをも大切に想ってくれる人間に成長してくれたのは、この5つの言葉のおかげだと確信しています。
今回はその「5つの言葉」にスポットを当てて、子育てに悩む多くのママやパパにお伝えします。
1つ1つの言葉について書させていただいていますので、そちらもご覧いただきながら、その意味などについてもお伝えしますので、どうぞ最後までご覧ください
それでは始めていきましょう!
夢は大きく、心は丸く
これで「夢は大きく、心は丸く」と読みます。
子どもたちがこれからすくすくと成長していくにつれて、いろんなことに興味を持って、これになりたい!と思うことが出て来るでしょう。
私たちの頃であれば
男の子は「仮面ライダーになりたい」辺りから始まって、サッカーなどの「スポーツ選手」、現実路線で「サラリーマン」、「公務員」(この辺りになると、かなり親の意見が入っていますが…)
女の子であれば「魔法使いになりたい」辺りから始まって、「ケーキ屋さん」、「お花屋さん」、「看護婦(現:看護師)さんになりたい」といった感じでしょうか。
ここで大切なのが「何をやりたいか」ではなく「誰のようになりたいか」です。
例えば「看護婦さん」を例に挙げると、「病気の人の気持ちをよく聴いてくれる看護婦さん」や「私が入院して不安な時にいつもニコニコして「大丈夫だよ」と言って、優しく背中を撫でてくれた看護婦さん」といった感じです。
やれるかやれないかではなく、どうなりたいかが大切だということなんです。
ですから子どもたちには「できるだけたくさんの人と会話しよう」と伝えていました。
そして、いろんな人と会話する中で、自分と違った考え方や言葉の使い方が良くない人がいるだろうが、その人も人間なんだから感情はあるので、自分の大切にしていることや命に直結すること以外は「こんな人もいるんだ」と思うようにしなさい。と伝えていました。
笑いは健康のバロメーター
動物の中で人間が一番秀でていること。
人間にだけ与えられた唯一の特権は「笑うこと」だというのが私の考えです。
笑わない、笑えない状況が一番心にも身体にもよくない。そう私は思うんです。
朝、ムスッとした表情で出かけたって、何も良いことなんかありませんよね…
ですから、いつも私は「おはよう」と互いに挨拶を交わした後
なんでもいいから子どもたちを笑顔にすることを考えていました。
それは「昨夜一緒に見たテレビのこと」や「くだらないギャグ」などなんでもいい。
子どもたちと目線を合わせて「今、何を欲しているのか」も、その時点で判断しました。
ここで勘違いしないでもらいたいのが「子どもの顔色を見ている」と考えてしまうこと。
「気を遣う」ともいいますが、そんなことを自分の子どもにしたところでどうなりますか?
薄っぺらな人としか思われなくなったら、親としてのメンツ丸つぶれです。
笑いを通して「いつも気にかけている」ことを印象に残すようにすることが大切です。
今、できることをせいいっぱい
人それぞれに「得手不得手」や「キャパシティー」は違います。
家族の中での役割があったとしても、どうしてもできないことってあると思うんです。
私共では、家事などについては基本的には私と妻がやっていましたが
そういかない時には「できる人が、できる時に、できることをする」ということにしていました。
例えば、妻の体調が悪く、私が仕事で居ない時には子どもたちが分担して家事をやり、私はできる限り早く帰って子どもたちのサポートに回り、妻は体調を治すことに専念する。といった感じになります。
決してそれぞれのキャパシティーを超えるようなことはさせず、できるところまでをやる。
そして「お父さん、ここまでやっておいたよ」と伝えてもらうことで、残りのことがどれだけあるのかをお互いに分かっておくことができますよね。
もちろん勉強や課題などがある時はそちらを優先させるように伝えていましたから、まさに「今、できることをせいいっぱい」になる訳です。
このことがあって、子どもたちは家事というものを自然に身に着けることができたようで、今でも交代で晩御飯などを作り、お風呂やトイレの掃除、洗濯(洗う・干す・畳む・整理する)をしてくれます。
訊いて話して気づき合い、出した答えを支え合う
ある意味これが一番大切なことです。
私と妻、特に私の方は子どもたちと接する時間を何より大切にしていました。
それは「両親が私に対してあまりしてくれなかったこと」だから。
私が妻と結婚する時に伝えたことが根源にあるんですが、何を伝えたのか?
コチラです。
私は、仕事だけを頑張り、稼ぎを入れて死んで逝くだけの人生は送りたくない。
親として、父としてするべきことはそんなことだけではないし、私が子育てに参加することで、今までの固定化された考え方を破壊してしまえるならば、何よりも嬉しい。
子どもが手のかかる時期というのは限られているし、子どもたちが自分の時間を持ち、私たちの下から離れて行く「その日」まで、私は君と子どもたちとその時間を共に過ごし、共に笑い、共に泣き、共に考え、生きていきたいんだ。
このことがあって、子どもたちが赤ちゃんの頃から率先して育児に取り組み、保育所への送り迎えや小学校での懇談会への参加、登校時の送り出しなども行っていました。
(この時代のエピソードはたくさんあるので、また次回以降に別記事で)
自然と子どもたちとの会話も増え、
いつしか「玄関を開ける音で子どもたちに何があったか」が分かるようにまでなっていたんです。
子どもたちが話したいことがある時には、話が終るまでじっくり時間を取って聴き、なかなか話したがらない時には「いくらでも時間はあるから、話したくなったら教えてね」とだけ伝え、様子だけはしっかりと見ていました。
悩みなどを抱えていたら、決してアドバイスなどはせず「悩むようになったのは、何が原因だと思う?」といったようにひたすら「質問」してくことで、子どもたちに想いを頭の中で整理してもらうようにして、心を落ち着かせていきます。
そうすることで、今、自分が悩んでいることやつらいことなどにおいて
「子どもたち自身に気づいてもらう」ようにしていくんです。
そうして「何が原因で悩んでいたのか」がはっきりとしたら、
今度は「そんなことがあったんだね…しんどいよね」と伝え、
「じゃあどうしていったらいいと思ってるの?」と話を進めていくことで、
子どもたちに「こうしていきたい」と思うことを話してもらいます。
最後に
「思っていることをやってみよう。失敗しても大丈夫。必ず側にいるからね」
「また何か悩んだり落ち込んだりしたらいつでも話してね」と伝え、子どもたちからの返事を確認します。
これは子どもたちに向けてだけではなく、親が悩んだりした時においても同じです。
「お父さんも(お母さんも)悩んだりするんだ」と思ってもらうことが大切なんです。
子どもに親の悩みなんて…と考えがちですが
子どもは想像以上に親のことをよく見ています。
大人になったことで見えなくなったものや発想できなくなったこともあると考えた時、純粋な子どもの目線からヒントを得ることだってあると私は考えます。
そしてこのことが「みんな同じ人間なんだ」ということへの理解へとつながり、
親子としてではなく人間同士としての考え方ができるようになるのではないでしょうか。
あなたは、大切な人です
今でも私が妻や子どもたちによく伝えることは
「この家は誰一人として欠けてはいけない。誰か一人でもいなくなってしまったら、この家のすべてが回らなくなってしまう」なんですが、どういう意味なのか、分かるでしょうか?
この世に生まれ、育まれ、成長し、恋愛し、結婚し、新しい命を授かって家族となり、喜びも悲しみも分かち合って過ごしていく。
人生の歩みの中で最も小さな「血と心の通い合う集合体」が家族だと私は考えます。
愛し合い、求め合い、望んだからこそ授かった子どもたちと共に人生を歩む中で、1人1人が大切な存在なんだということを、私はいつも子どもたちに話していました。
そしてそれは家族だけに留まらず、これから縁あって出会う人々においても同じことであり、誰かのことを気にかけることで、自分もまた誰かが気にかけてくれていることに気づいてほしい…そしてその人々のことも大切に想ってほしい…
「あなたは、大切な人です」には、そういう意味があるんです。
このことを話すことで、子どもたちは様々な人たちとのコミュニケーションを取る上で「この人って、どんな人なんだろう?」といった関心を抱くようになり、会話を繰り返すことで仲間を増やしていきました。
子どもたちがつながりを持つと、親同士の関係性も始まりますが
変に「我が子のことを謙遜したりすること」がありますが、これは決してやってはいけません。
大切な人を謙遜する必要などないからです。
この考え方は、先日来親しくさせていただいている「はつまい」さんとかなり近いようです。
興味のある方は、コチラの記事もぜひご覧ください!
今回は「子育てで大切なことは、親が伝える5つの魔法の言葉にあり」と題してお伝えしました。
5つの言葉をもう一度おさらいしておきます。
- 夢は大きく、心は丸く
- 笑いは健康のバロメーター
- 今、できることをせいいっぱい
- 訊いて話して気づき合い、出した答えを支え合う
- あなたは、大切な人です
子どもたちの成長は、時間の流れよりも早いと錯覚してしまうくらいのスピード。
その勢いに押し込まれ、吹き飛ばされることのないようにしっかりと向き合い、目線を合わせながら、笑顔を大切に、子どもたちを観護っていきましょう!
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