令和4年1月15日。
YouTubeにおいて大注目のトークバラエティー番組
「WinWinWiiin」の配信がありました。
前回配信の「てんちむ」以来、実に8か月ぶりとなるWinWinWiiin。
今回のゲスト(WINNER)は、MCの宮迫博之さん。
キーワードは「本当にすべて宮迫さんのせいなのか?」
昨年夏、衝撃が走った「雨上がり決死隊解散事件」
秋頃に始まり、今なお騒動は続いている「ヒカル宮迫牛宮城事件」
ゲスト(WINNER)である宮迫博之さんが当事者となっている
2つの事件をプレゼンターの中田敦彦さんが徹底分析。
- 事の真相はどこにあるのか?
- 現状は?
- 一連の事件が巻き起こったのは、果たして本当に全部宮迫さんのせいなのか?
その全容について、3つのYouTubeチャンネルに分かれて配信されました。
配信は時間差で4部構成になっており
すべてつなぎ合わせると全容が明らかになるといったものでした。
- 19:00~ 中田敦彦のYouTube大学「すべての災難が降り注いだ男」
- 19:40~ 宮迫ですッ!「雨上がり解散&牛宮城事件」
- 20:20~ 極楽とんぼ山本圭壱けいちょんチャンネル「絶望を乗り越えろ!」
- 21:00~ 宮迫ですッ!「最終決戦!黒幕登場」
この記事では、配信された「WinWinWiiin」において、事の真相として位置づけられた結論などを、筆者の見解を交えながら徹底解説します。
※一部の内容については「ネタバレ」も含まれています。
今回、4部に亘って配信された「WinWinWiiin」で、何が起こったのか?
どうぞ最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
宮迫博之で大注目!「WinWinWiiin」を徹底解説!
Part1:すべての災難が降り注いだ男
【内容】※ネタバレ含む
メインとなるのは「雨上がり決死隊解散事件」の真相に迫る内容。
令和3年8月17日に2つのYouTubeチャンネル(Abema、吉本)で同時配信された「雨上がり決死隊解散報告」での宮迫さんの言動について、プレゼンターの中田さんが3つの視点から徹底分析しています。
- ・何が起きたか
- ・みんなの反応
- ・原因の分析
事の真相についてをサッカーの試合に例え、分かりやすい表現で独自の理論展開を繰り広げ、今回初MCとなった山本圭壱さんの適度な言葉数でのフォローや自らが体験したエピソードなども含め、複雑に絡み合った真相を、笑いを交えながら解きほぐしていくといったものでした。
解散報告動画を観た芸人の多くが宮迫さんの言動に反感を抱き、相方の蛍原さんを擁護する形となり、その象徴的なものが、当時の番組でFUJIWARAの藤本さんが涙ながらに語った「宮迫さんのせいですよ」といった発言になっている。
決して交わることのなかったコンビの感情が、はっきりとした温度差となって露呈。
そしてその温度差が、芸人たちの感情を「白か黒か」の2択といった
狭い範囲での結論を求める格好になってしまっているという分析へと進んでいきます。
筆者の見解
解散にまで発展した諸悪の根源は「宮迫さんの発したウソ」ではあっても
「以降の活動において順序やタイミングを間違えたこと」であっても
すべてを「宮迫さんのせいですよ」で片づけてしまっていることに問題はないのか。
このことは芸人さんのみならず
当事者でもない一般視聴者においても言えることだと筆者は考えます。
事の本質は、ただ単に「人が言ってるから」、「ネットのニュースで書かれていたから」ではなく、深く掘り下げて考える必要がありますし、コンビ間のコミュニケーションの不十分から生じたものについては、一番身近にいる芸人さんたちがよく理解しているはずですよね。
コンビやトリオで活動している芸人さんであればなおのこと。
にもかかわらず、大多数の芸人さんが「白黒」や「丁半」だけに結論を持って来させようとした一連の動きに、この事件の深い闇があったのではないか。というのが筆者の見解です。
Part2:雨上がり解散&牛宮城事件
【内容】※ネタバレ含む
冒頭部分は前回の内容に続き「雨上がり決死隊解散事件」の真相に迫る内容。
雨上がり決死隊解散事件の引き金となったと考えられる「宮迫YouTubeチャンネル開始」について、山本さんと中田さんがYouTubeチャンネル開始当初の話や以降のコンビ仲などの話題を交え、この事件の要因は、時代の節目で芸人コンビがぶち当たる「YouTubeをやるかやらないか」という問題が今回の事件の根底にあると中田さんは結論づけます。
ここから話はもう1つの事件「ヒカル宮迫牛宮城事件」へ。
宮迫さんがヒカルさんへお店の出店にあたっての資金提供を依頼する「どっきり」に端を発し、お互いの意向から焼肉屋の話へと展開。「ヒカルさんとの共同経営プロジェクト」という形でとんとん拍子に進んだ「牛宮城」出店の動きの中で巻き起こった様々なトラブルや疑惑の真相に迫る内容。
事の真相について、熟年離婚や離婚後の恋愛などに例え、分かりやすい表現で独自の理論展開を繰り広げる中田さんと「一視聴者としての目線」から疑問を投げかけていく山本さんによって複雑に絡んだ真相を、笑いを交えながら解きほぐしていくといったものでした。
※ある意味、この回が全容解明の大きなキーポイントとなっています。
- ・プロジェクト進行中のヒカルさんの脱退の要因
- ・みんなの意見
- ・原因の分析
「共同経営」でありながら、一人先走っている感じが否めない宮迫さんの言動。
主軸となる牛肉のプレゼンの惨憺たる内容に激怒を越えて呆れ果て
脱退したヒカルさんに対し、動画を観た人の多くがヒカルさんの脱退を賞賛するものでした。
空家賃280万円、今後の店舗の内装費用約2,000~3,000万円を丸抱えする形となっている宮迫さんの一連の行動は「自業自得」なのか。
どうしてこんなことになったのか。
その最たる原因は、宮迫さんの焦りにあった。
コンビ解散後、話題性を前面に押し出す形で様々な手を打って出る宮迫さん。
それはすべて「地上波への復帰」がゴールであって、YouTubeはその手段の1つであったはず。
しかしながら結果的に地上波への復帰は果たせず、YouTubeでの活動でもトラブル続きで、配信される動画は「焼肉店ドキュメント」か「ご報告動画」の山…
焦りが新たな焦りを生み、現状に至っているそもそもの要因は、闇営業問題での謹慎・解雇後の分岐点となった「ある人」との関わりから。
宮迫さんの思いを巧みに操り、翻弄させ続けた結果が今であると考えた場合、一連のトラブルや問題を生み出させ、それらのすべてを「宮迫さんのせい」へと導いた人物が「真犯人」。
その「真犯人」とは…
中田敦彦である。
中田さんはそう結論づけていました。
筆者の見解
この企画の基本コンセプトは「当事者・出演者・視聴者がすべてWINNERの関係性になること」ですが、もっと突き詰めて考えれば「誰も傷つけないこと」が源流としてあります。
今回においては牛宮城の話題もありましたが、そもそも論として闇営業問題からの宮迫さんのイメージが悪い方に膨れ上がってしまっていることを「伏線」として、中田さんがそのすべてを「回収」したというのが筆者の見解です。
これまでの流れのポイントを簡潔に振り返りながら興味を掻き立て、1つ1つを自分の言動と結びつけることで意識を向けさせて、最後に「お前や!」と宮迫さんに言わせて笑いとして昇華させる。
中田さんのプレゼンの素晴らしさが、一段と際立っていたように感じました。
Part3:絶望を乗り越えろ!
【内容】※ネタバレ含む
闇営業事件を発端として、何としても復帰を目論む宮迫の焦り等から
芸人や吉本からの反感を買い、コンビ解散。
ヒカルさんとの焼肉店出店での混乱等、一連の災いのすべてがのし掛かる形の宮迫さん・・・
しかしながら裏を返せば、YouTubeチャンネルの成功により
次々と新しい事業への進出を果たす形になっている。
つまりは、宮迫さんは成功している訳であり、決して世間から「可哀相」と思われる存在ではない。
ただ「成功したことの表現の仕方が間違っている」と、中田さんは分析しています。
では、一連の災いを少しでも解消するべく
どうしたら宮迫さんが真のWINNERになれるのか?
この回では、その方法論と秘策を中田さんがプレゼンしています。
「宮迫さんに必要なもの」として掲げられる3つの要素
- ・牛宮城以外の大きな企画
- ・質素で好感の持てる生活
- ・嫁迫さんへの感謝
持ち前のバイタリティーを如何なく発揮し、方向性をしっかりと見据え
一番大切な人の存在を忘れずに進んでいけば
目の前に広がる絶望は必ず乗り越えることができる。
そう結論づけていました。
後半では「WinWinWiiin」において
企画内容をグレードアップさせるといったことも発表されていました。
主な内容としては
- ・MC3人体制(中田敦彦のプレゼン継続)
- ・配信頻度の拡充(概ね2ヶ月に1回とする)
- ・新しいオープニングテーマの制作
新しいオープニングテーマの制作についての資金をどうするか。
その件については「こちらがあります」と中田さん。
モニターに映し出されたものは、宮迫さんの愛車!
動画内でも「チャラい」、「腹立つ」といわれ、奥様からも使い勝手の悪さなどを指摘され、「成功したことについての表現の悪さの根源」ともなっている愛車を売却することで、宮迫さんのイメージを払拭させようといった内容で締めくくられていました。
筆者の見解
今後の宮迫さんの活動において、出演者だけではなく、視聴している観客の人たちにも「どうしていけばいいのか」を注視させる内容だったというのが筆者の見解です。
これら2つの事件は、宮迫さんに降りかかった災難として考えるだけではなくて、もし仮に自分が当事者となった時のことを考えた場合、状況を打破する1つの試金石となる可能性があるからです。
「何かをしなければいけない」ことは分かっていても、独断で動いて上手くいく訳ではなく、かといって誰かと一緒に動くにしても、コミュニケーションをしっかりと図らなければ暴走やストレスの爆発を招いてしまう。
笑いを交えながらではあっても
「人間にとって一番大切なもの」や
「人間にとって一番必要なもの」について考えさせられました。
Part4:最終決戦!黒幕登場
【内容】※ネタバレ含む
「Winwinwiiin」収録後、牛宮城に関して新たな動きがあっての緊急動画。
3月1日にタイムリミットが迫る中
内装などでかさむ費用、資金繰りなどの経営問題など
多くの課題や問題を抱えながらも「やりたい」一心で突き進んでいるように見える宮迫さんの姿だけが公に現れるのみ…
「伏魔殿化」しつつある焼肉店「牛宮城」。
その実態とプロジェクトの全容、現状抱えている課題についての認識や関わる人たちの考え方の温度差などについて、プレゼンターの中田さんが「視聴者代表」として鋭く切り込んでいく内容。
その中で、牛宮城プロジェクトへの偏向甚だしい宮迫チャンネルの迷走を打破することも重要であり、今後のYouTubeでの動画配信の是正を強く促していくことで、全体としての方向性を成功へと導いていくことができるのではないか。といった内容も含まれていました。
この中ではっきりしたことをまとめておきます。
- ・プロジェクトに携わっているのは4名(宮迫・若林・本間・本田)
- ・プロジェクトに出資しているのは「株式会社ノーブル」(100%出資)
- ・経営においての最高責任者は「若林氏」(ノーブル代表取締役社長)
- ・空家賃分の回収はタブレット端末に掲載する広告媒体からの収入から
- ・資金調達ができないのに無謀ともいえる出費はあり得ない
- ・お店で提供される牛肉は「交雑牛」 など
筆者の見解
これまでの混乱や課題、問題など、すべてにおいて宮迫さんの「男気」「言ったら聴かない」で済ませていたことで、さらなる混乱を招いている印象が残ります。
この状態で突き進んだ場合、いよいよ以て経営が傾いた時の責任の所在は「若林氏」でありながら、その責任まで「宮迫さんの男気」で済ませてしまいかねないのではないだろうか。
若林氏のみならず、動画の中盤辺りで登場するコンサルタントの本間氏も、中田さんの質問に答える際に用いていた「ワンチームで動いている」との言葉が、ある意味「責任転嫁への序章」に聞こえるのは筆者だけではないと考えますし、責任の所在がこの期に及んでもぼやかしているような不安を抱かせます。
その不安は動画44分経過頃にある「宮迫さんの言葉」にも如実に表れていて、動画内で度々登場する「命がけ」という言葉が、この言葉によってものすごくチープな印象になってしまっていると感じました。
現状においては「船頭多くして船山に上る」を的確に表した事業こそ「牛宮城プロジェクト」であることは否定できず、それを払拭するためには今回の動画で中田さんが指摘したすべての事柄を明確化し、遅滞なく言い訳せず言動に移すことが重要。
それが出来ないようであれば
今、行われているすべてのことが「撤退ありきの前進」でしかない。
というのが筆者の見解です。
ただ、今回の動画配信によって、すべての方向性が是正されてはいないのも事実。
人の口に入るもの、人が生きるために欠かせない行為への信頼は
生半可な覚悟やヘンな忖度などでは培われてはいかないと筆者は考えます。
※本件におけるもう1人の当事者「ヒカル」さんも、この配信を受けて真相を語られています。
まとめ
今回は
【WinWinWiiin】宮迫博之で大注目‼2つの事件の真相を徹底解説‼
と題して、番組の内容について筆者の見解を交えて徹底解説しました。
今回の配信をすべて視聴して感じたことは
宮迫さんの男気は、相当な頻度で「ひとりよがり」な部分が多いということ。
この「ひとりよがり」こそが、すべての出来事の原因だと筆者は感じました。
それはおそらくではありますが、闇営業問題以降「自分に自信が持てなくなった」ことを隠して、何かを始めることで勢いをつけ、早く自分に自信を取り戻そうとする「本当の気持ちとは裏返しの感情」がヘンな形で表面に現れた結果が、今回の2つの事件を招いたことへとつながるのではないでしょうか。
芸人としては超一流ではあっても、元はといえば「一人の人間」であり
抜群の知名度を誇ってはいても、「一人の人間にできることは限られています」よね。
今回の連続配信は、ある意味私たちにとっても
本当の自分を見つめ直すきっかけ を与えてくれたのではないかと筆者は考えます。
この番組が、宮迫さんのみならず、様々な問題を抱える人たちにとって
良い意味でのターニングポイントとなることを、筆者は期待したいです。
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