【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Vaundy の 忘れ物 です。
歌詞の意味を考察し
この歌が伝えたい想いの本質をあなたに届けます。
不器用ながらも真っ直ぐに生きる姿が投影される楽曲
2019年にデビュー以降、ロックやヒップホップ、R&Bやシンセポップなどジャンルレスな楽曲を世に送り出しているZ世代のシンガーソングライター「Vaundy(ヴァウンディー)」が2022年に発表したこの曲。
叙情的なメロディーラインと胸の奥にくすぶるやりきれない感情をさらけ出すかのように歌い上げる歌声が心の琴線を振るわせます…
生きていればいろんなことがあるけれど
自分なりに明日も頑張って生きよう
不器用ながらも真っ直ぐに生きる姿が投影される楽曲だと筆者は感じました。
歌詞の意味を考察!忘れ物とは心に残る「想い出」
さて、歌詞考察に入ります。
現世を生きる私たち1人1人に問いかけているかのように心に深く刺さる歌詞…
早速一緒に見ていきましょう。
僕らはきっと
そこらにある物じゃ足りなかった
僕らはずっと
近くの愛をそっと拾いあってた
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
Aメロの部分では、自分の心の現状を俯瞰して見ている姿が見て取れます。
僕らとは、仲間や友達といった意味にも取れますが
ここでは「今、生きている自分と俯瞰して見ている自分」と考えると意味は通じます。
これまで生きてきた中で抱き続けてきた夢や憧れと
目の前に広がる現世とのギャップに打ちのめされている毎日…
いつの間にか「刹那的な感情」に苛まれている自分がいる。
どうしてだろう?
こんな感じです。
凛として何もないアルバムを覗いた
笑ったふりして
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
帰ろうか
思い出も全部ここに置いて
ここで泣けるシーンが来た数だけ
ほら 忘れ物してんだって
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
Bメロとサビの部分を一気に見てきました。
何もないアルバムを笑ったふりして覗くとは楽しかったはずの思い出が「本当に楽しかったのか?」と自分の心に問いかけている様子を表していると筆者は考えます。
もちろんアルバムの中には多くの「思い出」は存在するのですが
自分の記憶に残り、形として残ってはいるにしても
心に刻まれて残る「想い出」は、どれだけあるのだろう…
この部分に、この歌が伝えたい想いの本質があるのです。
帰ろうかと問いかけているのは、自分を俯瞰して見ているもう一人の自分。
想い出ではなく思い出としているのは、これまで経験した喜怒哀楽の中で、人間関係や環境に流されず、自分のありのままの心が表現した度合の強さではないかと筆者は考えます。
泣けるシーンが来た数とは、自分自身が心から怒り、泣き、笑い、楽しいと感じた出来事の数であり、それを「忘れ物」と考えた時、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質へとつながっていくことでしょう。
2番の歌詞では、他者に対する自分の思いを振り返る様子が窺えます。
Aメロの部分から一緒に見ていきましょう。
僕らはきっと
涙をそっと拾う、余暇はなかった
だから僕らはずっと
互いの幸福を、睨みあっている
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
慌ただしく過ぎていく日々の中で、心に余裕がなくなり身体も疲弊していく。
楽しそうに笑う人との会話で「作り笑い」をするけれど
思うように行かない自分の歩みにやるせなさを募らせ、爆発しそうになっている…
こんな感じでしょうか。
凛として凍りつき
傷み出した心が放った
「『時として、許しあうこと』がそもそもの罪だ」
諦めもついた
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
Bメロの部分では、これまで周りに合わせてきた
自分の心に区切りをつける様子が見て取れます。
自分の本心を悟られないようにしてきたけれど、もう限界だ…
周りに流され、どんな時でも笑顔を見せていた自分がバカみたい。
自分ばかりが変わる必要などどこにもない。
これからは、自分をありのままに表現して生きていく!
こんな感じになるでしょう。
そして楽曲は、ブリッジから大サビに向かいます。
まずはブリッジ部分の歌詞。
時が過ぎとも
「それ」は切れぬ、碇となる
忘れていいよ 忘れていいよ
でもね、そう
辛い時は 立ち止まって
泣いてもいいぜ
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
これまでの自分を振り返りながら、自らの心を癒している様子が窺えます。
「それ」というのは「想い出」のことだと筆者は考えます。
ありのままの自分の心で過ごした日々を刻んだ「想い出」であると。
つらい時は我慢しなくていい… 作り笑いなどしなくていい…
本当の自分でいることに戸惑うことはないから。
「それが僕」なのだから。
これまでの自分を責めることなく、それもまた愛すべき自分なのだと解り
1つ1つの「忘れ物」をまた拾い集め、確かな経験として心のアルバムに収めて生きる。
その想いが、大サビに綴られていると筆者は考えます。
帰ろうか
思い出よ全部ここにおいで
ここで泣けるシーンが来た数だけ
まぁ、拾っても最後に笑えんなら
ほら ぎゅっと掴め忘れ物
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/vaundy/wasuremono/
まとめ
今回は Vaundy の 忘れ物 について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお届けしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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