【メンタルエイド】笑いのエンターテイメント!
2022年。初春を飾る1発目は
「ちょいとここらで笑楽寄席」
筆者が幼少の頃から見ていたバラエティー番組や、足しげく通った寄席などで体験した漫才や落語など数々の話芸を、筆者が独自で考えたネタであなたに笑いを届ける企画です。
ほんの少しのひととき。大いに楽しんでいただきたいと考えます。
今回は、季節柄気をつけたい「乾燥」や「火事」についてのネタ。
演者は、今や中堅としての実力を如何なく発揮する人気お笑いコンビ
「ウルトラ・オンタイム」の御二人にお願いしました。
それではどうぞ、ご一緒に!
思わず笑ってしまう漫才ネタ!ウルトラ・オンタイム「火事にご用心」
♪チャカチャンリンチャンリンチャンリンデンデン♪
須:「はいどうも~。ウルトラ・オンタイムでございます~。右側の私、須藤と」
岩:「左側の岩田です~」
二人:「よろしくお願いしま~す」
須:「まあね~。初めての企画の1発目ということで」
岩:「は~い」
須:「頑張って行かなと思うんですけど」
岩:「は~い」
須:「何やねんな。さっきから「は~い」「は~い」て。炭酸抜けたコーラみたいに…もっと男らしく「はい!」って返事せえや~」
岩:「何を言うてんねん。男らしいやないかぁ」
須:「どこがやねんな」
岩:「戸籍がぁ」
須:「自覚ないんか!」
岩:「バイキングは料金高い方やし」
須:「わかったわかった。舞台ですから!シャンとして。わかった?」
岩:「は~い」
須:「分かっとらへんやないかい!まあこんなんでやってるんですけど」
岩:「頑張りましょ」
須:「まあ寒い日が続いてまして、何かと空気も乾燥してますけど」
岩:「そうですね」
須:「こんな時に増えてくるのが『火事』やね」
岩:「確かにね。気ぃつけなあかんね」
須:「せやけど、いざ火事を目の当たりにすると、なかなかとっさの判断て難しいと思うんです」
岩:「そんなもん簡単やないか」
須:「ん?!お前できんの」
岩:「できるがなぁ。『119』へ電話するんやろ?」
須:「そうやがな」
岩:「んで、状況説明して消防車に来てもろたらええねやろ?」
須:「すごいやないかお前!長い付き合いやけど、初めて男らしいと思うたわ。そしたらほんまにできるかやってみよ!」
岩:「カンペキやないか。まかしとけ」
(プルルル。プルルル)
(ガチャ!)
須:「はい。こちら119番。消防です」
岩:「小学生ですか?」
須:「『小坊』やんか。消防署のことやがな」
岩:「ああそうか。なるほど」
須:「そこで間違うか、普通…」
(プルルル。プルルル)
(ガチャ!)
須:「はい。こちら119番。消防です」
岩:「はあ!繋がった!(ガチャ!)」
須:「冷やかしか!そっから先へ行かへんやないか」
(プルルル。プルルル)
(ガチャ!)
須:「はい。こちら119番。消防です」
岩:「消防ですか?」
須:「そうです。火事ですか?救急ですか?」
岩:「とりあえず『火事』で」
須:「『とりあえず』て何やねん。居酒屋でビール頼んどるんとちゃうんやから」
岩:「火事です」
須:「火事ですか。そちらはどちらですか?」
岩:「どちらとは…どちら?」
須:「そちらはどちらからお掛けですか?」
岩:「電話からお掛けです」
須:「だからぁ!そちらはどちらの方からお掛けですか?」
岩:「家です」
須:「家はどちらですか?」
岩:「私の家です」
須:「ですから…『私の家』はどちらですか?」
岩:「あんたの家なんか知らんがな!」
須:「違うがな。電話を掛けているあなたの家はどこですか?ていうことやないか」
岩:「ひだまり町2022番地です」
須:「何か目印になるものはありますか?」
岩:「燃えてる所が目印です」
須:「そらそうやけど!!」
岩:「あの~急いでもらえませんか~。ややこしいなぁ」
須:「お前がややこしくしとんねやろが!!」
岩:「近くにスーパーがあります」
須:「スーパーですね」
岩:「はい。今日は特売日なので、早く焼きたてのメロンパンを買いに行きたいんですけど」
須:「言うとる場合か!火事なんやろ?!焼きたてって、お前の家が焼き上がるがな」
岩:「…ものすごく熱くなってきたんですけど」
須:「大変だ…状況が緊迫して来た…何が燃えていますか?」
岩:「はい!私のハートが」
須:「違~う!!」
岩:「松岡修造のように」
須:「そんなんはええねん!確かに熱血レポートしてはるけども!!」
岩:「とにかく全体的にこう。『ぶわぁ~~~~っ』と」
須:「全体的に『ぶわぁ~っと』ね」
岩:「いえいえ。『ぶわぁ~~~~』っとです」
須:「いちいちええねん!で、初期消火されましたか?」
岩:「はい。しました」
須:「バケツで水をかけて?」
岩:「いえいえ。横にあった『ブランデー』で」
須:「あかんやないかい!」
岩:「タバコの火がカーペットに引火して、ブランデーで消えるかと思ったら、カーペットを『フランベ』してしまいまして」
須:「小洒落た店で肉焼いてるみたいに言うな!」
岩:「芳醇、かつ香ばしい匂いが」
須:「そんな説明いらんねん!」
岩:「でも、だいぶ火の勢いが弱くなってきているようですけど」
須:「そうですか!ブランデーでも効を奏したのかも。それでは、すぐにバケツで水をかけて!」
岩:「ちょっと待って下さい……」
岩:「もしもし?」
須:「火は消えましたか?」
岩:「テレビを消してきました」
須:「テレビ消す前に、火ぃ消せや!!」
岩:「電気代がもったいないので」
須:「家燃える方がもったいないやろが!」
岩:「あっ。なんとか消せました。よかった~」
須:「そうですか!よかったですね。乾燥する時期ですから、ちょっとのことでも大きな災害につながります。これからは気をつけて下さいね。」
岩:「はい。いろいろありがとうございました」
須:「最後に、電話されているあなたの名前をお願いします」
岩:「はい!ラジオネーム『ひろぽん』で」
須:「あか~~ん!もうええわ」
ドンドン!♪チャカチャンリンチャンリンチャンリン~♪デンデン!
お楽しみいただけましたでしょうか?
といったところで「ちょいとここらで笑楽寄席」これにてお開き。
ご覧いただき、ありがとうございました…
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