【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
米津玄師 さんの M八七 です。
歌詞の意味を考察し
この歌が楽曲の中で本当に伝えようとしている
現世につながる想いの本質に迫ります。
魂からの叫び、ヒーローの目から俯瞰する私たちの心へのメッセージを感じる歌
樋口真嗣監督、庵野秀明企画・脚本で
斎藤工・長澤まさみ主演の空想特撮映画
「シン・ウルトラマン」の主題歌として書き下ろされたこの歌。
4分39秒の間に繰り広げられる世界観は、全体的に低音が基調で重厚な雰囲気。迫りくる何かを予感させる緊張感たっぷりのストリングスが耳に残り、聴き終わると楽曲の持つ壮大さも感じられます。
メロディーラインや歌声においても心の奥、「魂」からの叫びのように感じられ、ヒーローとしてのカッコ良さではなく「ヒーローの目から俯瞰する私たちの心へのメッセージ」を楽曲にした。という印象を持つことができるのではないでしょうか。
歌詞の意味を考察!見えてくる現世の「闇」、そして想いの本質
この歌は単に「ヒーローソング」では留まらないメッセージ性の高い歌だということが、印象的な歌詞にも表されています。
一緒に見ていきましょう。
遥か空の星がひどく輝いて見えたから
僕は震えながら その光を追いかけた
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/kenshi-yonezu/m87/
宇宙から見た地球をイメージできると考えます。
「ひどく輝いて見えた」のは、地球という名の惑星の中で広がっている
澱んだ世界や歪んだ社会が、地球本来の輝きを遮っているとも考えられ
生きづらい世の中を必死に生きる人たちの姿を投影することができますよね。
割れた鏡の中いつかの自分を見つめていた
強くなりたかった 何もかもに憧れていた
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/kenshi-yonezu/m87/
打って変わって、現世を生きる自分自身に場面が変わります。
先人たちが好き勝手に築き上げて来た常識という名の非常識や、社会に対して要領をかましご都合主義な人ほど重宝がられるなどの不条理に耐えかねて、深く傷つけられ打ちひしがれた末に「壊れて(こ・割れて)」しまった「心」…
夢を抱き、好奇心旺盛に何事においてもモチベーション高く居られた
あの頃にまた戻ることはできるのだろうか…
そんな感情が読み取れます。
君は風に吹かれて 翻る帽子見上げ
長く短い旅をゆく
遠い日の面影
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/kenshi-yonezu/m87/
「長く短い旅をゆく」とは、これからの未来と今を生きる自分との間を彷徨っているといったイメージ。その中で世界が、社会が、そして自分自身が輝いていた「面影」を見ていると感じられます。
そして、サビの部分に向かいます。
君が望むなら それは強く応えてくれるのだ
今は全てに恐れるな
痛みを知るただ一人であれ
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/kenshi-yonezu/m87/
自分の中で確固たる答えを出せずにいる中、眩い光を感じて見上げる空。
何処からともなく聞こえてくるメッセージが、このサビの部分なのではないでしょうか。
そして、赤字で表した部分に「現世につながる想いの本質」があると筆者は考えます。
あなたが何かを望むから、それに対して応えてくれる人たちが必ずいるはず。
それが誰なのかは分からない。
もしかしたら「あなた自身」なのかもしれない。
現状から一歩踏み出すことや
何かを変えようとしていることに恐れていてはいけない。
これまでに散々打ちひしがれ、苛まれてきた人であれば
その人が抱える心の痛みはきっと理解できる…
誰かが誰かの「心の痛みを知っている」ただ一人の人間であることが
どれだけの人たちの心の支えとなることだろう。
そのことを横に拡げていくことで
社会は、世界は、そして地球は本来の輝きを取り戻し
不安少なく笑顔の多い日々が過ごせると信じている…
この歌の想いの本質にあるのは
「心の闇に光を灯せる人こそ真の勝者」だとした真意が
このサビの部分にあると筆者は考えます。
なぜ「M87」ではなく「M八七」なのか?その真意を考察しました!
この歌は「シン・ウルトラマン」の主題歌として発表されていますが
ウルトラマンがいる惑星は「M78星雲」であり、M87ではありません。
では、M87とは一体何なのか?
そして、なぜM八七と表記しているのか?
その真意を考察しました。解説していきますね。
調べてみると、実際にM87という星雲は存在し
太陽の約65倍の大きさを誇るブラックホールのことのようです。
宇宙のすべてのものを吸い込み、吞み込んでしまう巨大な闇…
これはまさに現世を象徴しているように筆者は感じます。
そしてM87をM八七と表記した真意は
ある意味「今の日本の現状を米津さんなりに表現したかったから」ではないか。
というのが筆者の見解です。
私利私欲に走り、好き勝手に政を進め
都合の悪い情報は流されず、拡がるのは格差や分断。
自分だけではどうすることもできず
ただ吸い込まれるように闇へと流されていく人たち…
こういった人たちのことを「負け組」と嘲笑する輩たちがいますが
はっきり言ってその輩たちこそ負け組です。
言葉を選ばずにいえば「獣以下」なのではないでしょうか。
そんな実情から目を覚まし
本来の人としてあるべき姿を取り戻そう!
サビの部分で奏でられるメロディーラインがドラマティックに響き、私たちの心の琴線を振るわせることを考えてみると、この「M八七」という表記が示す「真意」がここにあるのは明白なのではないでしょうか。
そしてそのことがまた、想いの本質である
「心の闇に光を灯せる人こそ真の勝者」へとつながっていくのだと筆者は確信します。
まとめ
今回は
米津玄師 さんの M八七 について
歌詞の意味を考察し、現世へとつながるこの歌の想いの本質をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲の歌詞考察などをご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧ください。
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