【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回、あなたの心に届けたい楽曲は
あいみょんさんの 双葉 です。
歌詞の意味を考察し、現世へとつながるこの歌の想いの本質をお伝えします。
春の日の爽やかな風を感じながら、優しさで包んでくれる歌
2022年3月23日に放送されたNHK「18祭(フェス)」で発表されたこの曲。
「18祭」とは、2016年から開催されているNHK主催のイベントで、毎回1組のアーティストと選考された18歳世代1,000人が、その日1度限りのパフォーマンスを一緒に行うというもの。
2022年は、あいみょんさんが1,000人の高校生と一緒に「双葉」を歌っていました。
世代の想いにピッタリとハマる楽曲であり、青春という誰もが体験する時代にどこか懐かしさを感じさせるメロディーラインと、決して飾らずストレートな想いを表現する歌声が、春の日の爽やかな風を感じながら、私たちを優しさで包んでくれるように筆者は感じます。
歌詞の意味を考察!成長を観護る人たちや仲間の想いがそこに…
この歌の歌詞には、18歳という世代のリアルな日常において共に過ごした人たちの様々な想いが込められています。一緒に見ていきましょう。
まず1番の歌詞。
ここには「両親や周りの人たちからの想い」が綴られています。
サヨナラが近づいている
その意味に悩まされる
八の字に曲がった君の眉が
懐かしい 思い出すよ
引用元-Lyrical Nonsence
子どもの頃のあなたへの「サヨナラ」が近づく…
笑った顔、怒った顔、困った顔、泣き顔。
目の前で様々な表情を見せてくれた日々を今、懐かしく思い浮かべています。
出会いの記念日 荒れた頬に
あたたかいキスをくれたね
泣きベソの顔ひどく汚れて
一緒に笑ったよね
引用元-Lyrical Nonsence
あなたが生まれた日。
元気よく産声を上げて泣いていたあなたを観て
あなたが泣き止んでからもずっと涙が溢れて止まらない私に
スヤスヤと小さな寝息が「ありがとう」といっているような温かさをくれた。
思えば、あれが「あなたがくれた初めてのキス」なのかもしれないね。
でも、ひどい顔していたから笑っちゃったよね。
そんな感じでしょうか。
もう覚えている
全部が青になる
あの日よりも少し遠くで
今伝えたいことが
引用元-Lyrical Nonsence
降り注ぐ太陽は眩しく、両手を拡げて見上げれば大きな青空が。
「覚えている全部が青になる」のは、そういうイメージ。
これまで生きてきた日々は、「経験」という名の大地をしっかりと創り上げている。
逞しく成長したあなたへ、私はこんな言葉を贈ります。といった感じでしょうか。
そして、サビの部分。
君も大人になったら 恋をするんだよ
運命の人に出会うまでは 傷が絶えないかもだけど
悲しみなんかは 気づけば雨になる
心耕し 花が咲くまで
可愛く揺れなよ 双葉
引用元-Lyrical Nonsence
年代的には既に恋は経験しているとは思うけれど
いろんな人との出会いの中で、もっともっと心を磨いて
素敵なあなたになっていってほしい。
そんな想いが込められていると、筆者は考えます。
2番の歌詞では、一緒に過ごした仲間からの想いが綴られています。
一緒に見ていきましょう。
約束の春が訪れて
あたたかい空気をこぼして
まるで君との会話みたいで
幸せ、って今思ったよ
引用元-Lyrical Nonsence
卒業という約束された別れの春。
これまでの想い出は、春の日の暖かな空気をまといながら
それぞれの胸の中に抱かれている。
仲間とはいつも笑顔で話し合っていたことを思い浮かべながら
幸せを噛みしめている…
そんなイメージです。
ずっと忘れないで
胸の中に落ちて
誰も知らないところで
いつかまた 瞳を覗かせて
胸の中に落ちるのは「仲間と一緒に過ごした想い出」
新たな旅立ちをした先で、これからまたいろんな経験をする中で悩みや不安などを抱えてしまうかもしれないけれど、そんな時はいつでも「胸の奥」を「瞳」で表してほしい。
そんな想いが込められているのではないでしょうか。
そして、サビの部分。
君が大人になったら 見つけるその夢を
限りなく側で見ていたくても もう叶わないらしいからさ
喜び全部を空に巻き散らして
目には見えない愛を降らせて
伝えて欲しいよ 双葉
引用元-Lyrical Nonsence
この中で印象的なのは、赤字で表した部分。
喜び全部を空に巻き散らして
目には見えない愛を降らせて
撒き散らすのではなく「巻き散らす」としているのがキーワードになっています。
「巻き散らす」という言葉。本来はありませんが、この言葉を「巻く」と「散らす」に分けて考えれば、この歌詞の想いは分かります。
夢や喜びをその手に掴んだ時の笑顔、溢れる感情を
私たちにも惜しみなくふりまいてほしい…
その笑顔をリアルに見ることはできないとしても
あなたの想いは、目には見えない愛となって私たちにも伝わるはずだから。
そんな想いを筆者は感じます。
ブリッジ部分に「双葉」の本質がある
この歌のブリッジ部分は短いのですが
この部分に「双葉」の本質が込められています。
細かく考察していきますね。
涙の謎を教えて
もう一度会いたいけれど
引用元-Lyrical Nonsence
この部分は「支えてくれた人たちからのメッセージ」を表していると筆者は考えます。
「今まで子どもだと思っていたけれど、気づかぬうちに心も身体も大きく成長してくれた」といった喜びと「ランドセルを背負って学校へと駆けてゆく姿やおもちゃをねだって駄々をこねて、お店の人を困らせたりなどといった想い出深いあの頃には戻れない…」といった悲しみ。
悲喜こもごもの感情が入り混じっている様子を
少し急ぎがちなメロディーに乗せて感じることができます。
そして、これに続く歌詞。
君の夢の中へ
遊びに行くからね
心の傷も酷い言葉も
受け止めてあげるぞ
引用元-Lyrical Nonsence
この部分は「一緒に青春時代を過ごした仲間からのメッセージ」を表していると筆者は考えます。
勉強や部活、恋愛や人間関係などの悩みや不安を一緒にたくさん話し合った仲間。
それぞれの道を歩んでいくけれど、ここで過ごした日々は決して色褪せはしない…
いつも誰かがあなたのことを想っているから大丈夫!笑顔で前を向いて!
そんな想いが込められているのではないでしょうか。
そして、歌詞は大サビへと向かいますが
ここまで考察してくると、タイトルにある「双葉」の本質も分かって来るのではないでしょうか。
最後の章「総合考察」で
タイトルである「双葉」の本質とその真意についてお伝えします。
ぜひとも続きをご覧ください。
総合考察:双葉とは、これまでの自分とこれからの自分
双葉の意味は「双子葉植物が発芽した時に、最初に出る一対の葉(子葉)のこと」とされているように「葉っぱが2枚」になっていますよね。
大地の養分や降り注ぐ雨が溜まった地下水などをによってしっかりと根を張り、太陽の恵みを受けて幹を太くしながらグングンと枝葉を拡げ、それに伴って根っこも頑丈になっていきます。
左側の葉を「これまでの自分」、右側の葉を「これからの自分」と考えた時、これまでに支えてくれた人たち、共に学んだ仲間との想い出を力にしながら、大地にしっかりと足をつけ、青空の向こうへとつながる明るい未来に進んで行こうとする姿がイメージされるのではないでしょうか。
これが「双葉とは、これまでの自分とこれからの自分」とした真意です。
どんな時も側で観護ってくれる人の存在は
社会や時代が変わったとしても、何にも替え難い宝物。
この歌は、そのことを4分38秒の中で伝えてくれていると筆者は考えます。
まとめ
今回は
あいみょんさんの 双葉
歌詞の意味を考察し、現世へとつながるこの歌の想いの本質をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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