【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Creepy Nuts の オトノケ です。
この記事では「オトノケ(楽曲)」について
曲のイメージやタイトル、歌詞の意味などを筆者独自の視点で徹底考察!
この歌に込められた深いメッセージと共に伝えたい想いの本質に迫ります。
どうぞ最後までご覧ください。
楽曲紹介ならびに楽曲を初めて聴いた筆者のイメージ・感想
日本のヒップ・ホップ・ユニットCreepy Nutsが
龍幸伸原作のテレビアニメ「ダンダダン」の主題歌として書き下ろされたこの曲。
テレビアニメ「ダンダダン」とは?
霊媒師を祖母に持つ女子高生・綾瀬桃と、オカルトマニアの男子高校生・高倉健。宇宙人の存在は信じていないが幽霊は信じている。オカルトに対して正反対のスタンスを持つ二人は、互いが指定した「UFOスポット」「心霊スポット」で奇しくも同時に宇宙人と妖怪に遭遇してしまった二人は、互いの理解を超越した怪奇の世界へと足を踏み入れていく。
Aメロにおいてこのことは如実に表されているようであり、地下から湧き出してくる「黄泉からの声」をイメージさせ、人によっては「令和版のエロイム・エッサイム」だと感じるとのこと。
そんな不気味さを漂わせるAメロから「タイムリープ」しているような感覚を覚えるBメロを過ぎ、サビにおいては軽快なメロディと小気味良いラップが心を躍らせるといった不思議な楽曲構成になっていると筆者は考えます。
聴き込むほどにアニメや楽曲の世界観にどっぷりとハマり、虜になってしまう…
そんな風に筆者は感じました。
楽曲タイトルから歌に込められた深いメッセージを探る
楽曲タイトル「オトノケ」。漢字にすると「音の怪」であり
その意味は「奇怪な物音、不気味な物音」になります。
この世に存在しない物、未知なる世界から聴こえてくる音…
そんな印象になるのではないでしょうか。
ここだけを考えた場合、何ともいえない恐ろしさを感じますが
これらを“過去からの戒め”や“未来からの警鐘”と考えると意味合い的にどうですか?
前向きな思考になって来るのではないかと筆者は考えます。
であれば、この“オトノケ”とは大きく歪み、様々な問題を抱える社会と疲弊する人々が生きている現世を幽霊も宇宙人も憂いている。そのことを言葉として発することができない中で“音”によって伝えようとしていることを意味しているのではないでしょうか。
心を研ぎ澄まし、声にならない“音”に耳をすませば
未来を明るくするヒントが見えてくる…
そういったメッセージが、タイトルに込められていると筆者は考えます。
歌詞の意味を考察!”オトノケ”とは「励まし」!すべてを包み込む優しさとぬくもりを大切に…
さて、歌詞考察に入ります。
まずは、印象的な歌詞をご覧ください。
ダンダダンダンダダンダンダダンダンダダン…
諦めの悪い輩
アンタらなんかじゃ束なっても敵わん
くわばらくわばらくわばら目にも止まらん速さ
くたばらん黙らん下がらん押し通す我儘
そこどきな邪魔だ 俺はもう1人の貴方
貞ちゃん伽椰ちゃんわんさか黄泉の国wonderland
御祈祷中になんだか4時44分まわったら
四尺四寸四分様がカミナッチャbang around
呼ぶ声がしたんなら 文字通りお憑かれさまやん…
「オトノケ」 Creepy Nuts
ハイレタハイレタハイレタハイレタハイレタ
必死で這い出た先で霧は晴れた
デコとボコが上手く噛み合ったら
傷みが重なったら
「オトノケ」 Creepy Nuts
ココロカラダアタマ
みなぎってゆく何だか
背中に今羽が生えたならば
暗闇からおさらば
飛び立っていく彼方
ココロカラダアタマ
懐かしい暖かさ
足元に今花が咲いたならば
飛び立っていく彼方
何度だって生きる
お前や君の中
瞼の裏や耳の中
胸の奥に居着いてるメロディ、リズムに
「オトノケ」 Creepy Nuts
太字(太字)で示した部分を中心に考察を進めていきます。
まず、”諦めの悪い輩“とは誰なのか?
ただただ恐怖に慄くだけで何もできない人たちを指していると筆者は考えます。
“くわばら“とは、邪悪なものを避けるために捧げる祈りの言葉。
一刻も早くこの恐怖から逃れたいと躍起になって拝み倒している様子が窺えます。
そこに登場する“もう1人の貴方”。
いかなる事共にも恐れず怯まず、我儘ではなく自らの思いを強く抱く
“好奇心”と“探究心”を以て立ち向かう“俺”のことではないでしょうか。
“貞ちゃん“と”伽椰ちゃん“は、日本のホラー映画「リング」と「呪怨」の主人公。”四尺四寸四分様“とは「八尺様」を意味していて、身長が8尺(約2m40㎝)あるとされる女性の妖怪のこと。”4時44分“とは「学校の怪談」に登場する不吉な時間を指していると考えられます。
このことを踏まえ、そのままの意味で歌詞考察すると
怖ろしい妖怪たちは、4時44分を過ぎると「わんさか」と湧いて出て
「カミナッチャ」(coming at you) bang around→慌ただしくあなたの元にやって来る
万が一“声”が聞こえたなら時すでに遅し…
奴らはあなたに憑りついて、決して離れはしないだろう
といった感じになるでしょう。
この“声”こそが、歌詞の中に一度も登場しない「オトノケ」を表していて、サビの最後に登場する“メロディ”、”リズム”につながっていると筆者は考えます。
“声”=”オトノケ”という図式と、前章でお伝えした「タイトルに込められたメッセージ」を踏まえてさらに深掘り考察すると、伝えたい想いの本質は、こんな感じになるでしょう。
深い闇に閉ざされた社会には、先の見えない不安が重くのしかかり、正常な思考で生きることが難しく、朧気ながら見える幻や静寂を切り裂くような”声”や”音”に慄き、一歩も動けずに立ちすくんでしまうだろう…
だが、どんなことがあっても落ち着け。落ち着くんだ。
あなたに見える幻や聴こえる音は
現状を抜け出す重要な「カギ」かもしれない。
サビ前に登場する
デコとボコが上手く噛み合ったら 傷みが重なったら
この部分の歌詞は、後半にある
盾と矛が肩抱き合ったら 怒りが消え去ったら
という歌詞と意味合い的には同じ。
描かれている想いをまとめると、こんな感じになるでしょう。
考え方や価値観の違いなどがあったとしても
同じ痛みを負い、似たような怒りを抱きながらも
闇の中で立ちすくんでいる「同志」と共に
闇を抜けた先にある“光”を求め、手を取り合って進もう!
過去から出でた亡骸の”戒め(言霊)”と
未来からの使者が伝える”警鐘”を
身体全体で、その奥深くに在る”心”で聴くのだ。
現世を心弾むメロディやリズムで包み込むために…
この「心弾むメロディやリズム」とは何なのか?
笑顔と笑い声ではないかと筆者は考えます。
筆者独自の視点からの考察をまとめると…
「オトノケ」とは決して「おどろおどろしいもの」ではなく
過去の戒めと未来への警鐘を併せ持った
今を生きるすべての人の心の奥深くへの「励まし」。
笑顔と笑い声が溢れる未来へ、時代へ、社会へ。
心を研ぎ澄まし、声にならない“音”をも逃さず
すべてを包み込む優しさとぬくもりを大切に…
そんな想いが、この歌詞には込められているのではないでしょうか。
まとめ
今回は Creepy Nuts の オトノケ について
曲のイメージやタイトル、歌詞の意味などを筆者独自の視点で徹底考察!
この歌に込められた深いメッセージと共に伝えたい想いの本質に迫りました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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