【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
ヨルシカ の 晴る です。
印象的な歌詞の意味を筆者独自の視点から考察し
この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
過去を乗り越え、新たな未来へ歩を進める決意を想起させるノスタルジックな楽曲
2017年にコンポーザーのn-bana(ナバナ)がヴォーカルとしてsuis(スイ)を迎えて結成以降、洗練されたサウンドと透き通るような歌声で日本の音楽シーンを彩る日本の男女混成ロックバンド「ヨルシカ」が発表したこの曲。
楽曲は、日本テレビ系アニメ「葬送のフリーレン」第2クールの主題歌として書き下ろされたものです。
楽曲について、制作者のn-banaさんは次のように語られています。
この曲は晴れを描いた曲です。 正確には晴れではない状態から晴れを願う曲です。 この曲がフリーレンの世界と彼らの旅に 花を添えられるものになっていれば幸いです。
楽曲を初めて聴いた時の筆者のイメージは「境界線」です。
書き記すと「AメロとBメロ / サビ / ブリッジ / 大サビ / アウトロ」といった感じであり、1つ1つの境界線が、筆者にはモノクロ(過去)とカラー(未来)の境目に感じられたのです。
その境界線というのが、人生の中で幾度も立ちはだかる「壁」のようにも感じられ、全体を構成する乾いたビートサウンドが「過去を乗り越え、新たな未来へ歩を進める決意」を想起させるノスタルジックな楽曲だと筆者は考えます。
次の章は、歌詞考察。
楽曲タイトルが示すもの、歌詞に込められた想いと共に
筆者がこの歌が伝えたい想いの本質とした
見上げれば、いつも青空の真意についてお伝えします。
歌詞の意味を考察!見上げれば、いつも青空
さて、歌詞考察に入ります。
全文については、コチラをご覧ください。
楽曲タイトル「晴る」
晴れるではなく「晴る」としている意味は3つあり
- 晴る=春
- 心が晴れ晴れとする
- ドイツ語「Blauer Himmel」から登場人物「ヒンメル」と重ねている
といったものだと筆者は考えます。
1つずつ見ていきましょう。
楽曲タイトルに込められた3つの意味
晴る=春
春夏秋冬と四季を表した時、最初に来るのが「春」
イメージ的には「始まり」であり
人生と重ね合わせた場合「新たな旅立ち」になるでしょう。
冬の冷たさや寒さを過ぎ、一雨ごとに暖かさを増す太陽の光を浴びながら
これまでに経験した喜怒哀楽のすべてを「思い出」とし、新たな未来へと進んでいく…
そんな想いが込められていると筆者は考えます。
心が晴れ晴れとする
これは「晴る」という言葉の意味そのままです。
「晴れやかな気持ちになる」といった言い回しもありますよね。
ある意味、季節の「春」もイメージできるのではないでしょうか。
この先どんな悲しみや苦しみに苛まれたとしても
私を愛し支えてくれる人たちと心を通わせ、笑顔を交わし合うことで
たくさんの喜びへと変えていきたいという願いが込められていると筆者は考えます。
ドイツ語「Blauer Himmel」から登場人物「ヒンメル」と重ねている
原作を紐解くと「ドイツ語」に行き渡り、これにも何かの意味があるのではないかと考え調べてみたところ、「晴る」のドイツ語が「Blauer Himmel」だと分かりました。
意味は「青空」、「天国」であり、アニメの登場人物・今は亡き“ヒンメル”へのメッセージとこれから先の未来もあなたの想いを大切にしていくとの想いが込められているのではないかと筆者は考えます。
以上の3つの意味を踏まえ
筆者が印象に残る歌詞を見ていきますね。
目を閉じては夕焼け
貴方の目はビイドロ
少しだけ晴るの匂いがした
「晴る」ヨルシカ ※抜粋
目を閉じては青色
貴方の目にビイドロ
今少し雨の匂いがした
「晴る」ヨルシカ ※抜粋
夕焼けは明日の晴れを予期させる現象で、青色は瞳に滲む涙を想起させる言葉。
キーワードになるのが「ビイドロ」になります。
ビイドロとは正式には「ビードロ」であり、主に吹きガラス玩具や工芸品の古称。
フラスコ状で底面が薄く、吹くと「ぽっぺん」という音が鳴ることで知られています。
あなたも子ども時代に体験したことがあるのではないですか?
そのビイドロに吹き込む「風」が「晴る風」であり
ビイドロを通して鳴る音や感じる匂いが
吹く人の内なる感情を表していると筆者は考えます。
胸を打つ音よ凪げ
さぁこの歌よ凪げ!
「晴る」ヨルシカ ※抜粋
「凪げ」に込められた想いが、心の中に蓄積された怒りや悲しみ、苦しみや不安といった「負の感情の鎮まり」だとすれば、先程お伝えした「晴る」の3つの意味へとつながっていくのではないでしょうか。
内なる感情をビイドロの音に託して奏で続けることで鎮め、心を晴れやかにする。
この歌詞は、そう伝えたいのではないかと筆者は考えます。
そして、今回の歌詞考察のキーワードとなるフレーズ。
降り頻る雨でさえ 雲の上では晴る
「晴る」ヨルシカ
この部分に、この歌が伝えたい想いの本質があると筆者は考えます。
考察は、こんな感じです。
降り頻る雨によってできた水たまりが、これまでに流した涙を表しているとするならば、その水たまりは地面へと染み込み、草木に根を張らせ、その草木は雨上がりに降り注ぐ太陽と澄みわたる青空へと幹と枝葉を伸ばしていく…
まるで「私の成長を観てください」と言っているかのように。
大切なものを失った悲しみ
深く澱んだ社会への憂い
先行きの見えない不安
不条理の中で抱える苦しみ…
生きていれば何かとこういったことに苛まれ、深く心を傷つけてしまうことが多いですが、一方でたくさんの優しさやぬくもりに触れ、心が癒され温められ、喜びに溢れることもあるのではないでしょうか。
深く澱んだ社会や邪な人間模様が溢れていようとも
自分を卑下して下を向くのではなく、唯一無二の自分を信じて上を向く。
見上げた空が、厚い雨雲に覆われていたとしても
その雲の上には、いつも明るい太陽と澄んだ青空がある。
これは夢や幻ではなく、真実なのだと分かってほしい…
誰もがみな、笑顔が溢れる明るい明日を願っているはず。
愛する人や大切な仲間と共に悲しみを乗り越え、喜びを分かち合おう!
これが、筆者がこの歌が伝えたい想いの本質を
見上げれば、いつも青空だとしている真意です。
まとめ
今回は ヨルシカ の 晴る について
印象的な歌詞の意味を筆者独自の視点から考察し
この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
※ヨルシカの楽曲については、他にも歌詞考察を行っています。
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