【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
Creepy Nuts の 二度寝 です。
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質に迫ります。
どうぞ最後までご覧ください。
停滞した世の中で抱えた胸のつかえをスッキリさせてくれる「世代を超えた爽快ソング」
大阪府堺市出身のR-指定(本名:野上恭平)と新潟県長岡市出身のDJ松永(本名:松永邦彦)の2人が、10代の頃に出場したイベントでの出会いを機に互いの音楽の才能を活かし合いながら磨きをかけ、2017年にメジャーデビューを果たした日本のヒップ・ホップ・ユニットCreepy Nuts(クリーピーナッツ)。
楽曲は、宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演のTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」の主題歌として書き下ろされたものです。
<あらすじ>
主人公の小川市郎(阿部サダヲ)は “愛のムチ”と称した厳しい指導をするのが当たり前の “昭和”を絵に描いたような中学校教師で野球部の顧問。 一方で、男手一つで育てた思春期の娘の非行に手を焼いていた。 そんな市郎がとある理由で1986年から2024年にタイムスリップしてしまう… 見たこともない異様な光景に動揺を隠せないまま 馴染みの喫茶店に駆けこんだ市郎は 令和の世では有り得ないコンプライアンスに反する不適切な言動を繰り返し 周囲から反発を喰らい… 昭和の「当たり前」は令和の「不適切」!? “昭和”から“令和”にタイムスリップしたことで 改めて感じる人々とのギャップや共感を描く 意識低い系タイムスリップコメディ。
楽曲について、Creepy Nutsの二人はこんなコメントを寄せています。
「今の時代だからこそ、より面白さと切実さが増すようなドラマだと思うので、そういう作品に我々も楽曲で力添えできるというのが光栄です。我々の曲もかなりこの世界観にマッチして、いい感じに仕上がっていますので、ぜひドラマ・楽曲合わせてお楽しみください!」
昭和から平成を越え、この世は「令和」。時代を駆け抜けるような疾走感とそれぞれの時代を感じさせるエモーショナルなトラック、遊び心あふれるリリックが心地よく耳に響き、聴き込むほどに停滞した世の中で抱き続けた胸のつかえをスッキリとさせてくれる「世代を超えた爽快ソング」だと筆者は考えます。
歌詞の意味を考察!再び目覚めた世の中は天国?それとも地獄?
さて、歌詞考察に入ります。
全文については、コチラをご覧ください。
楽曲タイトル「二度寝」
意味は「朝、一度目覚めるものの、もう一度眠ってしまうこと」そのまんまです。
二度寝は、夜間の寝付きや朝の寝起きが悪くなることによって自律神経のバランスが乱れる可能性があることや「寝過ごしてしまう」というリスクを考えた場合、あまり好ましくないとされていますが一方で「目覚ましをかけておく」、「すぐ起きられる状態にしておく」、「一度だけ短時間(5分~10分程度)」など自分を律することができるのであれば、反って心身がリフレッシュされるものとしてメリットがあるようです。
この「自分を律すること」が
この歌詞を読み解くキーワードになるのではないでしょうか。
この視点から、歌詞考察を進めていきますね。
歌詞の中では「桃太郎」、「浦島太郎」、「金太郎」、「さるかに合戦」、「花咲かじいさん」、「カチカチ山」といった昔話のエピソードが散りばめられ、いくつもの眠れない夜を過ごしている様子や目の前で巻き起こる事共に憂いや後悔、僅かな希望を抱いている様子が展開されています。
そうして最後にようやくタイトルの「二度寝」が登場することを考えると、歌詞の中で描かれたもののすべてが「夢の中での話」ということになるでしょう。
ドラマの内容に置き換えてみると、30年以上先のみらいへタイムスリップした主人公にとっての日常は、明らかに現世においては非日常であり、彼の抱く常識は非常識そのもの…
自分では「当たり前」と思っていることが
目の前に広がる世の中では通用せず
やることなすこと上手くいかない。
であれば、自分の常識は一旦横に置き、現実と向き合いながら、今を生きる上でベターな着地点を探ることが必要になりますよね。
それは単に「周りに合わせる」や「時代に流される」のとは違って、あくまでも自分に軸足を置きながら他者との関わりの中で事の良し悪しを見極めていくことになるでしょう。
誰もが幼い頃に伝えられた昔話は所詮「昔の話」であり
今、目の前に広がる社会においては全くといって良いほど通用しない代物。
時代はものすごいスピードで進化し続けていますからね…
しかしながら、昔話の中にある本質は常に因果応報が付き纏っていることを考えた時、どんな時代になっても“自分を見失うこと”が最大のリスクになることは必然ではないでしょうか。
そのリスクを回避するために必要なこと。
それが「自分を律する」へとつながっていくと筆者は考えます。
ある意味において現世は、彼にとっては“地獄”にはなるでしょうけれど、洗練された時代の流れの中で削ぎ落されるべき「悪しき慣習」を捨て、自分を律しながら現世と向き合い、古き良き時代の「心の豊かさ」を未来へ伝承していくことで、晴れて現世は“天国”となっていく…
自分なりの生き様を示した後、再び眠りにつき
目覚めた時に広がる世の中は、果たして“天国”なのか?“地獄”なのか?
そんな風に捉え、筆者はこの歌が伝えたい想いの本質を
再び目覚めた世の中は天国?それとも地獄? としているのです。
まとめ
今回は Creepy Nuts の 二度寝 について
歌詞の意味を考察し、この歌が伝えたい想いの本質に迫りました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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