
【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS

今回あなたの心に届けたい楽曲は
サカナクションの「怪獣」です。
はじめに

サカナクションの新曲『怪獣』は、アニメ『チ。-地球の運動について-』の主題歌として書き下ろされました。
ヴォーカル・山口一郎さんの復帰第1弾シングルでもあり、多くのファンにとって待望の一曲となっています。
今回は、この楽曲のイメージを含め、歌詞の意味を徹底考察し、伝えたい想いの本質に迫ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
楽曲イメージ

楽曲は、滴が落ちるような音で始まる意味深なイントロから幕を開けます。

冒頭のサウンドは、まるで苦しみから解き放たれる瞬間のような感覚を呼び起こし、ビートは息を切らせながら地下道を駆け抜ける姿を彷彿とさせます。
そして、サビでは内に秘めた思いを静かに爆発させるような高揚感が生まれ、聴き込むほどに楽曲の世界観に引き込まれていく構成となっています。
歌詞の意味を徹底考察!

それでは歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞の一部をピックアップし、深掘り考察していきますね。
※全文を知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
知を求める者の葛藤と希望
1番の歌詞では、知識を追い求める姿勢と、それに伴う葛藤が描かれています。
だんだん食べる
赤と青の星々
未来から過去
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
順々に食べる
何十回も噛み潰し
溶けたなら飲もう
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
ここで登場する“食べる”という表現は、後に続く”噛み潰す”や”飲む”と共に、知識を吸収する様子を比喩的に表していると考えられます。
未来から過去へと向かう視点は、地動説の研究が歴史の中で積み重ねられてきたことを示唆しているのではないでしょうか。
淡々と知る
知ればまた溢れ落ちる
昨日までの本当
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
順々に知る
何十螺旋の知恵の輪
解けるまで行こう
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
知識は一気に得られるものではなく、順序を追って学ぶもの。
地動説の研究者たちが命をかけて知を探求し続けた姿勢ともリンクしているように感じられます。
知識の拡散と受け継がれる思想
2番では、知識がどのように広がり、次世代へと受け継がれるのかが描かれています。
淡々と散る
散ればまた次の実
花びらは過去
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
ここでは、知識や思想が広がり、新たな芽を生む様子が表現されています。
地動説が当初は否定されながらも、徐々に受け継がれ、やがて世界を変えたように、知は決して消えることなく、未来へと続いて行くことを示していると筆者は考えます。
単純に生きる
懐柔された土と木
ひそひそと咲こう
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
“懐柔された”という言葉からは、異端視されながらも、静かに根を張り続ける思想の強さが伝わってきます。
叫び続ける知識と希望
大サビでは、知識を求める者の叫びと、それが未来へと続いていく希望が描かれています。
この世界は好都合に未完成
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
でも
この未来は好都合に光ってる
だから進むんだ
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
サビに登場する「好都合に未完成」
世界が“未完成”であることは、まだ解明されていないことがあるという意味になりますよね。
それが、大サビで”未来は好都合に光ってる”になっていることで、知りたいという欲求が人を突き動かす原動力になり、その意義を改めて感じさせられます。
今 何光年も
遠く 遠く 遠く叫んで
また怪獣になるんだ
サカナクション 「怪獣」 歌詞引用
何光年もの距離を超えて叫び続けることは、真理を追い求め続ける姿勢そのもの。
たとえ異端とされても、その声は決して無意味ではないというメッセージが込められているように感じます。
結論:「不正解は無意味を意味しない」

『怪獣』の歌詞を通して伝わってくるのは、「不正解は無意味を意味しない」という考え方であり、これがこの歌が伝えたい想いの本質だと筆者は考えました。
地動説を唱えた者たちは当時“異端”とされましたが、その研究は決して無駄ではなく、未来へと受け継がれていきました。
知を求めることに意味があり、その過程でどれほど否定されようとも、真実へと近づくことはできる—
この想いを、「怪獣」という楽曲に託したのではないかと筆者は考えます。
まとめ

今回は、サカナクションの「怪獣」について徹底考察しました。
この楽曲は、知を求めるすべての人に向けたエールであり、アニメ『チ。-地球の運動について-』とも深く共鳴するメッセージを持っています。
「懐柔」するのではなく、異端と思われても「怪獣」であり続ける。
このことが「不正解」を「無意味」とする時代を超えて、「意味」を成し「正解」へと導かれていくことがきっとある…
知ることに怯えず、どんどん自分の力に変えていきましょう!
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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