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「子育て」chからお送りする「子育ての心得」
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今回は「家事育児の負担は、限りなく50:50に」と題してお送りします。
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共働き育児をされている人に、私共が実際にやっていた家事育児をご紹介することで、今「不公平」を感じていたり、上手くいかなくて疲れてしまっているママやパパの一助となればと考えますので、どうぞ最後までご覧ください。
それでは始めていきましょう!
実例やデータから視る「共働き育児あるある」
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毎日毎日、仕事と家事を両立させながら育児にも奮闘しているママとパパへ。
本当にお疲れさまです…
子どもはある意味「待ったなし」なので
何かをしている最中であっても手を停めて
子どものことから先に済ませてしまう方が多いのではないでしょうか?
例えば、家事を慌ただしくしている時に赤ちゃんが泣きだしてしまった場合。
「赤ちゃんが泣いている」のは分かっていても
すぐには行ってあげられない状況 ってありますよね。
協力的なパパであれば、ママがそういった状況の時には代わりに赤ちゃんのところへ行って、赤ちゃんの様子を見てくれたりしますが、大抵のパパはその場から動こうとはせず
赤ちゃん、泣いてるよ
だけ言って、ママにさせようとしているのではないでしょうか。
一体、誰の赤ちゃんなんでしょうね!
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こういったことが続いたある日のこと。
いつものように慌ただしくしているママに
どういう風の吹きまわしなのか、パパが側にやってきて
手伝ってあげようか?
と、声をかけられたら、ママはどんな気持ちになるでしょう?
仕事メインで今まで子育てに関わったことが少なく
周りの状況にまで気が回らないパパが、よくこういうことを言います。
新婚間もない仏様のようなママであれば「ありがとう。じゃあお願いします」でしょうけど
ママは仏様でも神様でもなく「人間」です。
おそらくですが、返す言葉は
手伝ってもらわなくてもいいから邪魔しないで!
ではないでしょうか。
これでは
「愛し合い、求め合い、望んだからこそ授かった命」に対して失礼です。
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こういった実情は、何もあなたにだけ起こっているのではなく
全国の共働き育児世帯においても同様に起こっていることです。
内閣府データによれば、共働きの夫と妻の家事育児においての負担割合は
「夫が1割、妻が9割」(31.6%)、「夫が2割、妻が8割」(24.0%)
合わせたら、55.6%を占めていました。
※参照したデータは、コチラになります。
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だからといって、このことをスタンダードにするつもりもありませんし
世間がこうなんだから納得しろ。とは言いません。
先程お伝えした
愛し合い、求め合い、望んだからこそ授かった命 であれば
支え合い、労り合い、想いを1つにして育まれる命 でないといけませんよね。
私と妻が、共働きで家事育児を50:50にできた最大の要因とは
私事になりますが、私と妻も共働きでしたが、家事育児については50:50。
これは、子どもたちが高校生や大学生になっても変わりませんでした。
どうしてそれができたのか?
お互いに介護や福祉の仕事をしていたことも要因の1つかもしれませんが
最大の要因は、子どもを含めても生活のリズムを変えなかったことです。
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赤ちゃんを授かった時から、夫婦の生活のリズムは変わります。
悪阻や身体のだるさ、ずっと家にいることでの情緒不安定など
目に見えない部分にまで苦しみを抱えている妻…
当然、家事なども滞ることが多くなるので、結局全般を夫が担うことになります。
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そして出産。
パパになり喜んでいる夫の陰で、ママになった妻は不安げ。
どうして?
「出産したんだから、もう俺は何もしなくていいんだ」なんて考えている夫が
どれだけ多いのかというのは、先程のデータで如実に表されている通り。
夫が「育児も家事も、妻がやってくれて当然!」という考えに変化してしまうことを予感し、喜びの中で不安を募らせてしまっている…
そんな夫婦が多いことを、私は結婚する前から知っていました。
だからそうなる前に、私の方から「予測できる不安を潰していく」ことを考えたんです。
出産以前からどうしても赤ちゃんに手がかかってしまうことで、自分のことや家事などが思うようにできない妻が抱える悩みや不安を、少しでも解消できるようにと考えた私。
結論として、この考えに辿り着いたんです。
私でも妻でも、どちらでもできるようにしておく
できる人が、できる時に、できることをする
家事については、出産以前からやっていたことをそのまま続けながら
妻の体調の良い時や、育児に余裕が生まれた時には任せることにしたんです。
そして、育児については「どちらもできるようにしておくこと」をメインに考えて
オムツ替えやミルクの与え方、あやし方などを率先して覚えながら
赤ちゃんが呼んでいる時に「すぐに動ける方」が赤ちゃんのご用事をしていました。
そして、どちらにおいても用事が終わったら必ず声をかけ合っていたんです。
次の章では、より具体的にお伝えします。
どうぞこのまま続きをご覧ください。
私と妻が「家事育児50:50」を続けられた具体的な方法
今、考えてみればしんどかった時もありましたが
子どもが小学校低学年まで成長すると、グッと楽になる方法です。
家事については
- 洗濯を干しておいた
- 料理を作っておいた
- 部屋を掃除しておいた
などを伝えるのはもちろんですが、家事は何もそこまでだけではなく
「洗濯物をたたんで整理する」、「食べた後の洗い物をする」、「ごみの処理」などといった
それに付随することがありますよね。
すべてを担う時もありましたが、妻の身体状況によって
できそうなことを残しておくことも大切だと考え、そうしていたんです。
そうなった場合、必ず私は妻にこう伝えていました。
無理はしないでね
無理をしなければいけない時もあるけど、無茶はしないでね
そして、頑張る妻には感謝を伝え、この言葉を伝えました
頑張り過ぎないでね
こういったことを続けることで、妻の不安は減り
できることからやっていこうという気持ちになっていきました。
育児(特に赤ちゃん)については
- オムツが気持ち悪かったみたいだったから替えたら機嫌よくなったよ
- お腹が空いていたようだからミルク作って飲んでもらったら落ち着いたよ
- 寝ぞろ言ってたから少しあやしたら寝ちゃった
というように、
「赤ちゃんのご用事に対して、自分が何をしたのか」
「それをしたら、赤ちゃんはどうなったか」までを伝え合ったんです。
そうすることが、2人で一緒に子育てしていることが心強さになっていきました。
それに、そうすることで「次に何をすればいいのか」が分かりやすくなりますからね。
どちらかに負担が大きくなることや、1人で抱え込んでしまうといったことを避け
今、どこまで進んでいるのか。何が必要になっているのかをお互いに把握しておいて
何かあった時でもすぐに対応ができることで、生活自体の流れは変わらない。
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そして、子どもが成長するにつれて、ママとパパが楽しそうにやっていることに
子どもは興味を持ち始めることから、一緒に家事をやってみたりすることで
ある日、ママやパパができないことを、自然とやっていてくれたりする。
もちろん「一員」として、声をかけ合うことを忘れない。
これが、私と妻がやっていた「家事育児の全容」です。
「家事育児50:50」の始まりは「聴く」「共感する」。それから支え合う
子どものご機嫌が良い時には、子どもに積極的に声をかけたりそっと見守りながら
自分のことや家事の滞っている部分に取りかかるんですが、忘れてはいけないのがこの言葉。
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手伝ってあげようかではなく、手伝えることない?
もしくは 手伝えること、ある? です。
先程お伝えしたように、子どもは
愛し合い、求め合い、望んだからこそ授かった命
支え合い、労り合い、想いを1つにして育まれる命です。
家事や育児はママだけがするなんて義務もなければ法律もありません。
ママとパパ。2人が力を合わせることで初めてできることです。
子育ての時期、特に赤ちゃんの頃の育児は、赤ちゃんが言葉を未だきちんと覚えていませんから、泣き声や「あ~う~」といった言葉だけで判断しないといけないので、時に翻弄されてしまいますよね…
でも考えてみれば、赤ちゃんも一所懸命ママとパパに思いを伝えようとしている訳ですから、
ママとパパも、お互いに声をかけ合うことで分かち合わなければいけませんよね。
どちらか1人が抱え込んでしまっている状況の中で
「手伝ってあげようか?」などという言葉かけはナンセンスです。
オムツ替えやミルクの与え方、泣いた時のあやし方が上手く出来ないから…
そういうパパもいるでしょう。
大丈夫!
できるようになりますし、それでも不安な場合は
「ママの想いを聴くこと」だけでも「手伝えること」になります
(聞くではなく聴くです)
ママが抱える不安や悩み、
子育てについての想いなどに意見やアドバイスをするのではなく
「ただただ聴く」そして「共感する」ことが大切です。
ただ、勘違いしないでもらいたいのは
これはあくまでも「初期段階」だということです。
話を聴き、想いを共有したら、次にすることは「どうしたら解決できるか」です。
そこで出て来るのが
どちらでもできるようにしておく
できる人が、できる時に、できることをする
平たくいえば「支え合う」ということになります。
普段何もしないのに、子どもに何か起きたら
「あなたがしっかり見てないからこんなことになるんだ」
なんて言い合うことがないように。
お互いのことを気にかけ合い、支え合い、感謝と笑顔を忘れずに過ごせたら、
赤ちゃんにもそのことが伝わって、すくすくと成長していくことでしょう。
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そして、子どもが成長するにつれて
今度は子どもがママやパパの想いをしっかりと分かり
「支え合う」ことを続けてくれるはずです。
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ママの笑顔は、パパが護る。
パパの笑顔は、ママが護る。
子どもの笑顔は、みんなで護る。
この想いが強く深くなり、続いていくことで
家事負担は50:50は可能だと、私は考えます。
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