【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
今回あなたの心に届けたい楽曲は
米津玄師 さんの PLAZMA です。
アニメ映画「機動戦士ガンダム・ジークアクス-Beginning-」の主題歌であるこの曲。
約3分の疾走するサウンドは、前半部分では不安定さを醸し出し、不安や戸惑いの中でざわつく心情をイメージさせ、サビの部分では意を決したかのように突っ走る爽快さを感じさせる不思議な楽曲だと筆者は考えます。
今回は、米津玄師さんの「PLAZMA」について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えします。
どうぞ最後までご覧ください。
歌詞の意味を考察!仮想と現実をつなぐ“刹那”の光
さて、歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞を見ながら、考察をご覧くださいね。
もしも あの改札の前で
立ち止まらず歩いていれば
君の顔も知らずのまま
幸せに生きていただろうか
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
もしも あの裏門を越えて
外へ抜け出していなければ
仰ぎ見た星の輝きも
靴の汚れに変わっていた
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
寝転んだリノリウムの上
逆立ちして擦りむいた両手
ここも銀河の果てだと知って
眩暈がした夜明け前
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
聞こえて答えて 届いて欲しくて
光って光って 光って叫んだ
金網を越えて転がり落ちた刹那
世界が色づいてく
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
飛び出していけ宇宙の彼方
目の前をぶち抜くプラズマ
ただひたすら見蕩れていた
痣も傷も知らずに
何光年と離れていても
踏み出した体が止まらない
今 君の声が遠く聞こえている
光っていく
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
改メ口の中くぐり抜け
肌を突き刺す粒子
路地裏の夜空に流れ星
酷く逃げ惑う鼠
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
もしも あの人混みの前で
君の手を離さなければ
もしも 不意に出たあの声を
きつく飲み込んでいれば
もしも あの改札の前で
立ち止まらず歩いていれば
君はどこにもいやしなくて
僕もここにいなかった
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
あの日君の放ったボールが額に
当たって倒れる刹那僕は確かに見た
ネイビーの空を走った飛行機雲を
これが愛だと知った
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
飛び出していけ宇宙の彼方
目の前をぶち抜くプラズマ
ただひたすら見蕩れていた
痛みにすら気づかずに
何光年と離れていても
踏み出した体が止まらない
今 君の声が遠く聞こえている
光っていく
「PLAZMA」 米津玄師 歌詞引用
考察①:「もしも」の呪縛を解き放ち、「現実」を受け容れる“きっかけ”が「刹那」
歌詞の中で頻繁に登場する「もしも」という言葉。「仮想」を表していると考えられますが、実際に起きているのはその逆であり、それが「現実」ということになるでしょう。
仮想にすがるあまりに心がざわつき、不安に苛まれそうになるけれど、ある“きっかけ”によって現実を受け入れ、前へと突き進む力を漲らせるといったイメージが、歌詞の内容から浮かんできます。
この“きっかけ”というのが、1番と2番のサビ前にある“刹那”という言葉であり、その直前には『金網を越えて転がり落ちる』や『ボールが額に当たって倒れる』といった“衝撃”があることに筆者は気づきました。
心身に衝撃が走る様子を何かに喩えた場合
一昔前に流行った言葉で表現すると「ビビビ」であり
さらに言えば「電流が走る」といった感じになるのではないでしょうか。
このことを踏まえると、“刹那”が意味するものが何なのかが分かります。
次の考察に進みますね。
考察②:「刹那」とは、PLAZMAのことである。
刹那とは「きわめて短い時間」を表す言葉であり、「瞬時」や「瞬間」という意味もありますが、先程の考察を踏まえて考えると『瞬時に電流が走る』という意味合いになりますよね。
この世の森羅万象の中で、瞬時に電流が走る様子を表すものと言えば?
稲妻(雷)であり、それが「PLAZMA」ということになると筆者は考えます。
ただ、これは「Plasma」の話であり「PLAZMA」とは違うのではないか?
そういう人もいるでしょうけれど、歌詞が意味するものは「PLAZMA」で正解です。
では、どうして筆者は「PLAZMA」だと考えるのか?
最後の考察です。続きをご覧ください。
考察③:「PLAZMA」とは、仮想と現実の狭間を突き抜ける閃光
Plasma(プラズマ)とは、固体・液体・気体と並ぶ物質の4つの基本的な状態の1つであり、自然界でいえば太陽や稲妻、オーロラなど、身近なものでいえば蛍光灯やロウソクの炎、テレビなどがありますが、これはあくまでも「Plasma」の話。
筆者のいう「PLAZMA」も意味合い的には同じなのですが、「s」が「Z」になっている部分に、この歌が伝えたい想いの本質があると考えたからです。
歌詞をあらためて見て行くと、日常的に存在する光ではなく
心の中の深い闇を切り裂くような光をイメージさせることから
ここでの光は“目がくらむ程の閃光”だと考えられます。
その閃光によって目覚め、深い闇を抜け、光射す先へと突き進んでいく。
このことから「仮想と現実の狭間を突き抜ける閃光」を「Z」にイメージし、筆者は「PLAZMA」が正解だとしているのです。
結論:伝えたい想いの本質は、仮想と現実をつなぐ“刹那”の光
「もしも」から始まる仮想世界。『あの時、立ち止まらなければ…』、『あの時、声をかけなければ…』誰にでもそんな経験はあるでしょうけれど、実際には立ち止まり、声をかけてしまっている。
そこで巻き起こる事共に戸惑い、行く末が見えずに不安に苛まれて、心にも身体にも傷を負うことになったとしても、その痛みや苦しみの“刹那”が『いつまでも過去に縛られていてはダメだ!』という気づきとなって現実を受け止められるようになる。
仮想と現実の狭間を突き抜ける「PLAZMA」は
過去と現在をつなぎ、すべてを受け入れた時
その光で目指すべき未来へと、私たちを誘ってくれるだろう
以上のことから、筆者はこの歌が伝えたい想いの本質を
仮想と現実をつなぐ“刹那”の光だとしているのです。
まとめ
今回は 米津玄師 さんの PLAZMA について
歌詞の意味を徹底考察し、この歌が伝えたい想いの本質をお伝えしました。
アニメの内容とは少し違った考察になっていますが
楽曲を通じて現世を思いながら考察を進めていくと
こんな感じの考察になりました。いかかでしたか?
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にもたくさんの楽曲をご紹介していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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