
――私たちは、”負け犬”でも、”マリオネット”でもない。
日出ずる国に、夢や希望を抱いて生きる”人間”だ。
―心に効く、音楽の処方箋―
【メンタルエイド】BRAND-NEW MUSIC DAYS

毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けするこのシリーズ。
今回は、寿ガールズバンドの話題作「隷属のワルツ」を取り上げます。
▶はじめに

2025年8月2日、YouTubeにて配信されたこの楽曲は、公開直後から瞬く間に話題を呼び、
コメント欄やSNSには、熱量のこもった感想や議論が次々と寄せられています。
その理由は、ただメロディが気持ちを高揚させるからでも、演奏技術が優れているからでもありません。
この楽曲が――鋭くも美しく、現代日本の“真実”を問いかけているからです。
本記事では、楽曲のイメージやタイトルの意味、
そして歌詞に込められたメッセージを丁寧に読み解きながら、
この作品が私たちに何を伝えようとしているのかを探っていきます。

「私たち国民は、本当に“護られている”のか?」
どうかあなた自身の目で、心で、確かめてみてください。
▶楽曲イメージ:壊れかけのオルゴール

筆者がこの楽曲を初めて聴いたとき、脳裏に浮かんだ情景は「壊れかけの古びたオルゴール」でした。

その音色はどこか不安定で、時折、音が歪む。
けれど、その“歪み”こそがリアルであり、美しい。
このオルゴールの音が、まるで日本という国の姿を暗示しているかのように筆者は感じました。

形は保っているけれど、内部は歪み、軋みながら、それでもどこか懸命に”鳴ろう”としている。
そんな不完全で、不器用で、しかし確かに鳴り続けるその調べが、「隷属のワルツ」の根底に流れているように思えたのです。
▶歌詞の世界観と構造:浮かび上がる政治の惨状

それでは、歌詞考察に入りましょう。
全体として表現は直接的でありながら、
その裏に詩的な比喩とリズム構造が潜んでおり、
深い“問い”を私たちに投げかけています。
登場するフレーズ:
- 「非関税障壁だ」と男は吠える
- 「消費税は死んでも守る」と政権は固く言う
- 財務省と経団連 忖度政治の果て
- 踊れ!踊れ!隷属のワルツ
これらはすべて、「構造的隷属」のリアリズムを描いています。
- 特定の大国に対する依存構造
- 透明性を欠く関税交渉
- 消費税等による国民生活の圧迫
それらが「ワルツ(=優雅に見えるもの)」のリズムに乗せて、
実は不協和音のまま進んでいく。
つまりこの楽曲の本質は、
「ワルツにならないワルツ」としての皮肉です。
見た目は3拍子、実際には2拍子+吊られた1拍子。
その「1拍」が“日本”であり、他国に揺さぶられ続ける状態を暗示しているのです。
※全文を詳しく知りたい方は、YouTube動画内の歌詞をご覧ください。
▶タイトルに込められた深い意味:隷属のワルツとは何か

「隷属」とは、例えるなら“操り人形”の状態。
つまり、自らの意志では動けず、糸を引かれるままに動く存在です。

そして「ワルツ」は本来、華やかで気品のあるダンス。
この正反対の語が並ぶことで、強烈なコントラストが生まれます。
しかもこの“ワルツ”は、成立していない。
優雅な音楽に乗って踊っているようでいて、実際は支配のリズムに巻き込まれ、踊らされているだけ。
この楽曲は、そんな「偽りの調和」の中で生きる日本を象徴しているのです。
▶「護」という漢字に隠された真意:本当に守られているか?

ここで、ある言葉に注目してみましょう。
それが、筆者がサブタイトルに掲げた“護”です。
「護」――この漢字を、私たちは日常で何度も目にします。
- 看護
- 介護
- 愛護
- 保護
- 護衛
すべて「人が人を守る」という文脈で使われていますが、
現代の政治や社会の動きを見ていると、こう問いかけざるを得ません:
この「護」は、もはや「誤」になってはいないか?
政府が率先して「誤った思考」を押し付けてくる時代。
それを「擁護」することこそ、実は「擁誤」であり、誤りなのではないか?
国民の手で正し、護るべきものを護るという意識が、
今ほど求められている時代はありません。
▶まとめ:私たちは目覚めなければならない

今回は、寿ガールズバンドの楽曲「隷属のワルツ」を徹底考察しました。
この楽曲は、ただ怒りを表現したプロテストソングではありません。
“真実を見よ”と訴え、“目を覚ませ”と揺さぶり、
それでもなお、“人間として生きろ”という希望を投げかける
“魂のメッセージ”。

「このままじゃ 国が消える」
この言葉が空虚な脅しにならぬように。
この音楽が、一過性の話題で終わらぬように。
私たちは、音楽を通じて思考し、感情を動かし、そして“覚醒”する必要があります。
寿ガールズバンド「隷属のワルツ」。
それは“音楽”の姿をした、警鐘であり、祈りであり、提言だと筆者は感じます。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
他にも多くの楽曲を考察しています。
そちらもぜひ、ご覧くださいね。





コメント