【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、King Gnuの楽曲「TWILIGHT!!!」を考察します。
King Gnuが劇場版『名探偵コナン・隻眼の残像』の主題歌として書き下ろした「TWILIGHT!!!」。
映画の世界観とリンクするこの楽曲には、一体どんなメッセージが込められているのでしょうか?
この記事では、楽曲の特徴や映画との関連性を紐解きながら、歌詞の意味を徹底考察し、その魅力を深掘りしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
『劇場版 名探偵コナン・隻眼の残像』は、長野県の雪山を舞台に、毛利小五郎と隻眼の刑事・大和敢助を中心とした人間ドラマとミステリーが描かれます。
タイトルにある「隻眼」は、左目を失った大和敢助の過去や、彼が見てきた真実を象徴しているとも考えられます。
映画の内容が過去と現在を交錯させるミステリーであることを踏まえると「フラッシュバック(残像)」という言葉が重要な鍵になっていることが分かります。
King Gnuの楽曲はこれまでにも多様なジャンルを融合させた独自のスタイルが特徴。
今回の「TWILIGHT‼」では、メンバーの常田大希さんが「今までのKing Gnuにはない新しいアプローチ」と語っていることから、これまでとは一線を画す楽曲に仕上がっていることが伺えます。
これは、現時点で発出されている音源から感じられるイメージです。
ダンサフルという言葉は「ポジティブ」であり、「哀愁」は「ネガティブ」をイメージさせるとしたら、楽曲タイトルが示す意味が見えてくるのではないでしょうか。
「Twilight(黄昏)」は、昼と夜の境界線であり、光と影が交錯する時間帯のこと。
このタイトルが意味するものとして、以下のような解釈が考えられます。
筆者が音源を初めて聴いた時に感じた「笑顔の裏にある悲しみ」や「素顔と裏の顔」というイメージは、まさに黄昏時の曖昧さと重なると思うのですが、皆さんはどうでしょうか?
それでは歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞をピックアップし、この歌が伝えたい想いの本質に迫っていきましょう。
※全文を知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
繰り返されるこれらのフレーズは、愛しい人への願いと、絶望の中でも希望を手放したくない気持ちの表れではないでしょうか。
愛する人や大切な人に届けたい想い—ーそれはやがて、自分自身の心に言い聞かせているようにも感じられますよね。
このフレーズは、まさに“取り戻せない時間”と“前に進むしかない運命”の狭間にいる主人公の心情を映し出しています。
春夏秋冬=1年のサイクルという“大きな流れ”と、「刹那=一瞬」という“短い時間”が対比のように重ねられています。
一瞬が永遠のように感じられる恋。あるいは、永遠のように続く記憶の断片。といった感じでしょうか。
”記憶”とは、人生の中で刻まれる”生きた証”であり、1つ1つを紡ぐことで「ひととせ(一年)」となり、永遠に続いていく。
「一年」ではなく、「春夏秋冬」を「ひととせ」と読ませる所に、移り行く季節や過ぎ去る時間の流れに彩りがあることを示す意味があると筆者は感じました。
英語を訳してフレーズにすると”明かりを灯せ!果敢ない(儚い)春夏秋冬よ”になります。
暗闇の中で光を求めるこのフレーズは、まさに“明けない夜”に差す希望”を象徴。
しかし、それは叶わないことかもしれない──だからこそ「お願いお願いよ」と繰り返される祈りのような言葉が、胸に迫ります。
今回は、King Gnuの「TWILIGHT!!!」について徹底考察しました。
「TWILIGHT!!!」は、悲しみの中でなお光を求め、消えそうな過去と未来の狭間で揺れながら、それでも“踊り続ける”ことを選んだ楽曲です。
生きて生きて生き抜いて
如何なる運命だろうが
明けない明けない夜はないわ
刹那、春夏秋冬よ TWILIGHT!!!
このラストの力強いメッセージこそ、King Gnuがこの楽曲を通して私たちに伝えたいことなのではないでしょうか。
たとえどんなに残酷な運命でも
たとえ今、目に映るものが
“悲しき黄昏”だったとしても――
その先には、きっと朝が来る。
そう信じさせてくれる、祈りのような一曲だと、考察を終え、あらためて筆者は感じました。
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
※King Gnuは、これまでにも「白日」や「一途」など、深い物語性を感じさせる楽曲を数多く生み出してきました。
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