【メンタルエイド】
BRAND-NEW MUSIC DAYS
毎回、一つの楽曲を徹底考察し、あなたの心に癒しと力をお届けする本シリーズ。
今回は、AIさんの楽曲「my wish」を考察します。
「my wish」は、朱川湊人さん原作、鈴木亮平さん・有村架純さん主演の映画『花まんま』のイメージソングとして書き下ろされた楽曲です。
本記事では、映画のあらすじや「花まんま」という言葉の意味に触れつつ、楽曲タイトル「my wish」に込められた想い、そして歌詞から浮かび上がる“希望”と“絆”の物語を読み解いていきます。
「願いはきっと叶う」と歌うこの曲が、何を信じ、何を届けようとしているのか——
どうぞ最後までお付き合いください。
まだ幼い妹が、ある日突然「お腹の中にいた時のこと」を話し始める。
それをきっかけに、習ったことのない漢字を書いたり、保育園から抜け出して電車に乗ろうとしたり、やがて「自分は誰かの生まれ変わりだ」と語り出すように。
過去と現在、亡くした家族と今を生きる家族——“記憶”を巡る不思議な出来事が、時空を超えて家族を再びつなごうとします。
タイトルの「花まんま」は、幼い娘が色とりどりの花を集めて作った“お弁当”のこと。
それはまるで、忘れかけていた絆や面影を、そっと手渡すための合図のようです。
この曲を聴いたとき、まず浮かんだのは、満天の星空の下、流れ星にかざす赤い短冊の光景でした。
静かで、でも確かに脈打つようなメロディー。
情感たっぷりに紡がれるAIさんの歌声が、“誰かの面影”をゆらゆらと浮かび上がらせるのです。
それは夢なのか、幻なのか。
でも確かに、そこに“存在”していた。
願わくば、もう一度――
そう祈る気持ちが、この楽曲全体を包み込んでいるように筆者は感じました。
それでは歌詞考察に入ります。
印象的な歌詞をピックアップし、深掘りしながら、楽曲が伝えたい想いの本質に迫っていきますね。
※全文を知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
願いはいつか叶う 絶対叶う
そう想えば 心から
きっといつの日か きっともうすぐ
この願いは叶うよね? my wish
何度も何度も繰り返し登場するこのフレーズこそが、この楽曲の“核”とも言えます。
「願いは叶う」と信じることの力。
不確かな未来の中で、それでも“信じること”だけは手放さない——そんな強い祈りのような言葉ですよね。
さらに注目すべきは、ここに至るまでの歌詞です。
強い願い、祈りへと導く歌詞には、揺れ動く心や迷い、不安も描かれていますよ。
That’s all I can do right now / 今できる全てを
And I just can’t give up right now / どんな未来が待ってるの
※That’s all I can do right now=今はただ。それしかできない。
※And I just can’t give up right now=今の私には、諦めきれない。
ここでは、自分にできる精一杯を差し出しながらも、それが報われるかどうかは分からない、という葛藤がにじみます。
でも、それでも“あきらめない”。
その心の在り方こそが、願いが叶う未来へとつながっていくのだと、優しく語りかけているようです。
途切れない想いが 私の目を覚ます
忘れられないキオクが 私を導いてくれる
ここで注目したいのが、「キオク」という表記。
あえて「記憶」と書かず、カタカナにしたことには、音や響きの余白、もしくは“明確に言葉にできないもの”というニュアンスが含まれているのではないでしょうか。
この「キオク」は、おそらく映画『花まんま』における、過去と現在をつなぐ“見えない力”と同じもの。
ふとした瞬間に思い出す、誰かの声や気配。
それはただの記録ではなく、魂に宿る記憶——“記憶の点”のような存在なのです。
わがままは言わない たった一つのこの願いを
それだけでいいから I will go through anything
聞こえてるなら 私にチャンスを… Please give me a sign
※I will go through anything=私は、どんなことも乗り越えてみせる。
※Please give me a sign=合図をください(ここではsign=チャンスと考えられます)
これはとても静かな、でも切実な“願い”の形です。
何かを取り戻したい、もう一度だけ会いたい、やり直したい。
そんな強すぎる感情を、静かに、丁寧に包み込んで「ひとつの願い」として差し出しているのです。
このフレーズがあるからこそ、最後の
この願いは叶うよね? my wish
が、強くてやさしい確信として響くのだと筆者は感じます。
今回は、AIさんの楽曲「my wish」を徹底考察しました。
AIさんの「my wish」は、ただのバラードではありません。
“想い”が時を超え、記憶の点と点がつながり、やがて絆となって甦る——そんな奇跡を信じさせてくれる楽曲です。
映画『花まんま』が描いた“家族の絆”と“生まれ変わりの記憶”。
その物語に寄り添いながら、「my wish」は静かに、でも力強くこう語りかけてくれます…
願いは、きっと叶う。
それは、忘れないと決めた“あなた”から始まる——
BRAND-NEW MUSIC DAYSでは
この他にも多くの楽曲を考察していますので
そちらの方もどうぞご覧くださいね。
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